君の部屋
久しぶりに彼の部屋にきた。
きっとあの頃より散らかってるんだろうなあ
を、裏切らない見事な汚さだった
画面に夢中になってる彼を横目に
散らかってるものを掃除して
見違えるくらい綺麗にして帰った
後日、彼の部屋に行ったら全て元に戻っていた
ああそうか
部屋が汚れてることも私が掃除していたことも
彼にとってはどうでもいいことで
気づいてもなかったんだなあ
きっと私が出て行ったことも
これから先
私が消えても気づくことはなさそうだ
少し泣いたけど
彼は画面に夢中でやっぱり何も気づかなかった
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