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マンションの上の階がうるさい

私は学生マンションの1階しかも真ん中の部屋という騒音に関しては最悪の場所に住んでいる。管理システムと綺麗さから今のマンションを選んだのだが、やはりそのようなマンションは家賃が高く、最上階には住めなかった。

しかし、幸いにも東側の部屋は空き部屋であるし、西側の部屋からは音が聞こえてこない。横の防音は完璧であった。

問題は上である。真上の部屋か、その隣の部屋かは分からないが、毎日おしゃべり(以下騒音)の声が聞こえてくる。入居して2年、毎日だ。

昼間でも騒音は聞こえてくるから、こちらもYoutubeでボサノバBGMを流して対抗してみる。しかし、BGMとおしゃべりの騒音のW攻撃になって余計にイライラを感じることもある。

昼はまあしょうがないとしても、深夜12時を回っても騒音が聞こえてくるのは我慢できない。上の階の住民は人間の形を借りた猿に違いない。「キャハハハハハ」という女性の叫びは、猿の雄叫び(雌叫び?)かもしれない。静まり返った夜、冷蔵庫の音ですら気になる私が猿の叫びなど耐えれるわけがない。

とは言っても、今日までの2年間、特に苦情を入れることもなく我慢してきた。1ヶ月に1回くらい他の住民が騒音に関する苦情を入れて警告文が住民全員のポストに入っているからである。私ではない誰かが文句を言ってくれている、それだけで気持ちが1ヶ月に1回は済々していた。それに、もしかしたら自分も上の階の人に迷惑をかけているかもしれないと思うと強く出れないでいた。

しかし、昨日の夜、12時過ぎても鳴り止まない雄叫びで寝付くのに1時間かかった。もう堪忍袋の尾が切れてしまった。私には苦情をいう権利が与えられているし、そのための制度(管理会社によるホットライン)も用意されているのである。権利の上に眠っていてはならず、権利は使ったもの勝ちだ。絶対今回こそは騒音被害を訴えてやると決意した。

でも、深夜に電話するのは管理会社に申し訳ないため、次の日の昼に電話してみた(つまり今日)。やっぱり勇気が出ずに電話するか否か迷っていたが、今日も昼から上の階は動物園と化していたため、迷いは吹っ切れて電話した。

管理会社の方はそのような苦情に慣れているのか、特に狼狽えることもなく、警告文の投函か管理会社による直接の電話どちらがいいかを尋ねてくれた。警告文は他の誰かが申し立てたのを何回も見ているが、少なくとも私の部屋の上の住人には響いていない。そこで、直接電話で言ってもらうことをお願いした。この電話の際に「下の階から上の階への苦情しかない」と管理会社から聞いたから、私が上の階の人に迷惑をかけている可能性は低い。それでも、苦情の電話がかかってきて落ち込むかもしれない上の階の人を申し訳なく思った。

しかし、管理会社に電話してから5時間ほど経っただろうか。未だ上は動物園のままである。

管理会社はまだ注意の電話をしていないのだろうか。それとも、管理会社が危惧していたように、しらを切っているのだろうか…。

とにかく、私の罪悪感は綺麗さっぱり消えてしまった。まだ夜中ではないから私が我慢しなくてはならない。しかし、今日の夜中12時以降も状況が変わっていなかったらと考えるとゾッとする。

世の中迷惑をかけたものがちなのだろうか…。



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