RPAに興味のある人を捕まえたい。


RPAロボットが増えてくると、他の部署からも注目されることになる。

「一度お話聞かせてください」

そう言われるのはもう何度目になるのかわからない。
その都度快諾して長ければ2時間くらいかけて説明したけど、その後導入した部署が現れない。


RPAの学習コースが備わっていない以上、魅力を感じてもハードルが高くなるのかもしれない。二の足を踏むのも当然かな。

ただ、私も毎回懇切丁寧に説明をして、その後実を結ばないのも面白くなくなってきた。解決策は一つだけなのも分かっている。


教えること。


ただ、大勢に対して講習会を行って効果があるのは最初だけ。
RPAの機能紹介や基本の使い方なんかを教える時は相手が何人であっても同じ。この部分はネットにある有料のセミナーでもいいくらい。

実際にはこの後が問題なわけで。基本操作を知ってもらった後、自分で組み始める人は本当に少ない。ネットで調べながら自発的に開発していく人はもっと少ない。つまり、基本操作以降は個別指導が好ましいことになる。特にその人の日常業務をRPA化することに拘りたい。せっかく開発出来るようになっても、RPA化した後の解放感を自分で感じてもらわなければ次の開発へと繋がらないから。それだけ初心者からすれば開発は面倒な作業。


以前から「SNSで言われている理想のRPA化に振り回されるな!」と言っているのは全てここに起因している。

理想のRPA化とは。
●まずは業務の見直し。効率化を行ってからRPA化する。
●RPA化出来そうな業務をリストアップ。削減時間から適用業務を選定する。
●Excel仕事はVBAに任せる。
●誰もがRPAの内容がわかるようにマニュアル化しておくこと。


RPA開発に興味を持ってくれる人でも希少なのに、この理想を最初に掲げてしまうとどうなるだろう。。。当然の如く、始める人はいないと思う。。間違えてはいけないのは、「RPAを使える人を増やす」ことが目的で、RPA使いを量産することが何より先決。そこが全くない状況でいくら綺麗に整えたところで、RPA使いが一人異動にでもなれば終わり。属人化もいいところだ。


開発が手慣れてきて、ロボットを複数人で量産出来るようになった時、前述の理想を元に修正を行えばいい。先ずは開発者を増やすこと。ここに注力しなければRPAの内製化の未来はない。

週1回、1時間だけでも個別指導を行っていけば、数か月後にはロボットが完成して、エラーを起こしても自分で対処出来るようになる。逆に言えば、この手間を省くと開発者を育てることは無理だと思う。もし他に方法があるなら教えてほしい。


開発者を育成するために。
●自分の仕事をRPA化してもらう
●個別指導を根気よく続ける


この2つでいいと思う。
手間はかかるけど、使える人が増えるのならそれでいい。

まぁ、気長にやりましょ。



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