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04.モラハラ夫との初デート

婚活アプリで出会ってから

1ヶ月を過ぎた頃に

モラハラ夫と会うことになった。


私が指定したカフェで

モラハラ夫と待ち合わせ。


変な人だったらどうしよう。

どんな言い訳をして帰ろう。


そんなことを考えながら

店内に入った。


席数の少ないカフェに

男性客は1人しかいなかったので

モラハラ夫はすぐに見つかった。


「こんにちは!」


一応、最大級のビッグスマイルで話しかけた。


あとで聞くと、

その笑顔にモラハラ夫は一目惚れをしたらしい。

信じられなかった。


正直、見た目は可愛い方ではない。

左右のバランスは悪いし、

平らな鼻と一重がコンプレックスだ。

昔から自分の顔は好きではなかった。


だから、一目惚れと言われても

全く信じることができなかった。


モラハラ夫の第一印象は、

・すごく爽やか!

・笑顔がめっちゃかっこいい!

・男らしい!


会うまでの「めんどくさい男」

というイメージを見事に壊してくれた。


婚活アプリの写真より

ずっとかっこ良かったのが

とても意外だったのだ。


余談だが、

男性は婚活アプリの写真よりも

実物の方がかっこいい人が多いと思う。


だから、写真だけを見て

相手を決めつけてしまうのは

勿体無い気がする。


まあ、やたらドアップで写真を載せる人は

少々センスを疑ってしまうのだが

プロフィールがまともであれば

とりあえず会ってみることにしていた。

モラハラ夫もその一人だ。


話を一生懸命合わせてくれている姿も

どこか可愛らしく

私が好きなタイプだった。


もうどんな会話をしたのかは

全く覚えていない。


ただ、

私が少し席を離れている間に

お会計を済ませてくれていたことに

ときめいてしまったことだけは

今でも覚えている。


女はこういうのに弱い。

そして、男はこうすれば女に好かれる

ということを分かっている。

分かっていながらやっていることも

女は分かっている。


それなのに、

なぜかキュンとしてしまうのだ。


2時間ほどおしゃべりをして

それからお店を出た。


「また会ってもらえますか?」


電車に乗る直前に

モラハラ夫から次のデートに誘われた。


答えはもちろんYES


私は一瞬にして恋に落ちたのだ。

つづく・・・


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