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01.モラハラ夫を断捨離しました

凍えるように寒い朝だった。


レンタカーを1台借りて、

母に手伝ってもらいながら荷物を車に詰め込んだ。

洋服、靴、バッグ、調理器具、生活用品、

必要最低限のものを車に運び、それ以外は全て置いていった。

新しい人生をこれから送るというのに

夫との結婚生活を思い出すようなものは全部いらない。

これからお気に入りを少しずつ買えばいい。

そう思った。


こうして、

夫が仕事に行っている間に私はテーブルの上に離婚届を置いて家出した。


現在は、憧れだった田舎での生活を満喫している。

モラハラのストレスから白髪が一気に増え、体重も10kg増加し、

おばさん化した体を引きずりながらの生活ともお別れだ。


もともとは社交的で、友達もたくさんいた。

友達を家に招いて料理を作るのも大好きだった。

好奇心旺盛で、なんでも積極的にチャレンジする方だった。

でも、夫と結婚して全てが変わった。

笑わなくなった。


モラハラは、人の自信も魅力も夢も自由も全て奪っていくものだと思った。


夫と一緒にいる自分が大嫌いだった。

なぜ、私はこの人と結婚してしまったのだろう。

一緒に暮らし始めたその日から後悔した。


結婚するまで分からなかったの?

と母に聞かれたが

なんとなくこの人ヤバイかも、

と思うことはいくつかあった。


お付き合いしている頃は、

彼は私のことをとても愛してくれていた。

それは、彼の言動から分かった。


1日何度も連絡はくれたし、

私の悩みを一生懸命聞いてくれた。

デートにいく時は必ず車で迎えにきてくれて

私のために飲み物まで用意してくれていた。

私が欲しいものをなんでも買ってくれたし、

私が行きたいところにはどこにでも連れて行ってくれた。

こんなに私のことを愛してくれる人はいないだろう

そう思った私は彼との結婚を意識するようになったのだ。


その当時、

私の年齢は34歳。


子供を産むなら早く結婚した方がいいよ。

高齢出産は本当に大変だから。

周りからのプレッシャーから、

自分の年齢を気にし始めて

正直私は焦っていた。


この焦りが、

後に不幸を招くことを私は知らなかった。


恋は盲目と言うが、

焦りも目を曇らせてしまう。


39歳の誕生日を迎える前に

4年間の結婚生活にピリオドを打つことはできたけど

今もまだその傷は完全に癒えてはいない。


でも、半年前には想像もできなかったほど

今は幸せだ。


私の体験が誰かの励みになりますことを願って

モラハラ夫との出会いから結婚に至るまでのエピソード、

そして、家出するまでの経緯をここに連載として載せていきます。



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