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育った地元

私は、生まれた場所からは3歳になる前ぐらいに引っ越し、それから18歳で両親が別居するまで、同じ地域に住んでいた。

私の地元は、当時は治安は良くなく、田舎で程よくヤンキーな地域だった。

小学校では、月1回ぐらいのペースで、1ヶ月間に学区で起こった犯罪が記載されているマップが配布されていた。
私は全国的にそういうものだと思っていたが、大人になってから違う事を知り、治安悪かったんだなと改めて思った。
実際私も、空き巣・カーナビ泥棒・男性からのつきまとい行為を経験している。
私は中学受験をしているが、地元の中学の治安がよろしくないという理由で両親が受験を進めてきたのがキッカケだ。受験をすることも受験校も最終的には自分の意思で決めたので、強制はされてない。

そんな地元ではあるが、治安が悪いだけではもちろんない。私は、両親の別居がなければ住み続けたかったぐらい、この地元が好きだ。
父が地元で商売をやっていたのと、私の顔が「顔に家紋がついている」と言われるほど父にそっくりだったので、知らない人に、「あそこの家の子よね?」とよく話しかけられた。
男の子と歩いていたら、なぜか父親がその情報を知っている状態だったりもして、私にプライベートはほぼなかった。
思春期は鬱陶しく感じる事もあったが、その反面、変装したり、ゲームのように楽しんでもいた。その時期を超えると、それが当たり前だと受け入れて、別に気にも止めなくなった。

私は中高6年間、校則が厳しめの女子校に行っていたが、それとは違うコミュニティをこの地元でもっていた。学校と地元で全く違う生活。

・何でもかんでも喧嘩を売るな
・自分の大切なものを守るためなら全力を尽くせ
・自分の大切なものが傷つけられたら倍で返せ

私の周りはそんなコミュニティだった。
何でもかんでも喧嘩を売るようなコミュニティだったら、捻じ曲がった悪の道をいっていたかもしれない。
私は周りの仲間に恵まれていたから、私達の行動には理由があるものしかなかった。徐々にそれを理解してくれる大人もできたし、その人達は、この子達は絶対に理由がないことはしないと信頼をしてくれた。こういう大人に私もなりたいと思っていた。

これもまた、筋が通っていない事を嫌う私の性格を生んだことは間違いない。


この地元でのエピソードは山ほどあるが、また後日書きたいと思う。

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