「全自動洗髪機」体験レビュー!! 水流シャンプーで、すっきりさっぱりしてきたよ
あなたは、食洗機に入れられ、全自動で洗われる皿の気持ちを考えたことをありますか?
洗車機に突っ込まれる車の気持ちでもいいですよ。
……皿や車に代わって私がお答えしますね。
「がんがんつっこんで回してください!」
「その間にみなさんは、別のことしててねぇ!」
は?なんの話?かと、いうと。これなんです。
「水流シャンプー」!
全自動洗髪機!体験レビュー!
全自動洗髪機で、髪の毛洗ってもらってきました!!
※以下、ややこしいので「水流シャンプー機」と書きます。
先日。
気分転換に美容院行くぜ!!!と、即日予約で取れる美容院にサクッと行ったのですが。
最初に「シャンプーしますね」って台に案内された時に美容師さんにこう問われました。
👩🏻💼「水流シャンプーしたことありますか?☺️」
🕊「すいりゅ……え?水流……?」
このタイミングで話しかけられると思ってなくて完全に油断していた私。
水流と聞いて「流しそうめんスライダー」が脳内を駆け巡る(幼児の母感)
https://item.rakuten.co.jp/hcvalor-eshop/vh-4976790366687/?scid=we_lne_upc181
👩🏻💼「こんなところにもAIが!って感じなんですが、機械が自動でシャンプーしてくれるんです!水の力で汚れを落とすんですよ〜!」
え、えーあい?!
案内されたシャンプー台のほうを振り返ると……
明らかにごつい!でかい!
洗濯機か?!
こんなにもでかいのに、言われるまで全然気づかなかった。どんだけボンヤリ生きてるんだ。
レビューとかカッコつけて言うわりに、調べて狙って行ったわけでもなく、行ったらたまたまそこに流水シャンプー機があった。
そう。これは運命の出会いです。
あ。あとから調べたら、介護用品のシャンプー機を美容院にも!という流れで販売されることになった商品らしい。すごい。知らなかった。
さあ、水流シャンプー機の中に頭を入れる。
👩🏻💼「セットが終わるまで目隠ししないので、どんなふうになってるか見ててください☺️」
と言ってもらったので、セットされる工程も見ることができたよ。
手順としてはこうだ。
普通のシャンプー台の時と同じように寝転ぶ。
頭をイン。
髪の毛の生え際だけ先に美容師さんが濡らす。
機械の蓋を閉める。
耳に水が入らないようにカバーをつける。
頭のてっぺんと蓋の間に隙間ができないよう、蓋の位置を調整。
水圧を設定して、スイッチオン!
これで、7分後にはシャンプーが全自動で終わっているのだという。
ひええええ、すっっっっご!!!
人によっては最初「くすぐったい」「ゾワゾワする」って方もいますとのことだったので、ちょっと緊張する私。
いや。落ち着け。大丈夫。
こっちは陣痛に耐えて2人子ども産んでるんだ。
多少くすぐったかろうと我慢できるはずだ!
↑すぐ陣痛と比べる、僕の悪いクセ(※「相棒」)
「可動式のベッド」に寝かされると毎回分娩台思い出してしまうタイプの経産婦である。
よし!かかってこい!水流シャンプー!!!!
👩🏻💼「では始めますね〜☺️」ピッ!
ゴウンゴウンゴウン……ジャァアアアアアアア🚿
うわあああああ!
無数のシャワーに取り囲まれている!!!!
シャワーが前へ後ろへ行き来している!!!!!!
ちょっとゾワゾワする!!!!!
ひゃあああああああああああああ🥺🥺🥺
👩🏻💼「水圧大丈夫ですか〜?」
🕊「大丈夫です!」(平静を装う)
👩🏻💼「そしたら、終わったらまた来ますね!☺️」
そうか、スタッフさんは私をここにインしたらあとはフリー。
別の仕事をしたり、他の人の接客に回ったりできるのか……
え、すご……未来ずら……
ゴウンゴウンゴウン、ジャァアアアアアアア🚿
………
食洗機の中の皿って……こんな気持ちなのかな……
スイッチ一つで、洗いから乾燥まで終わってピカピカになる皿たちよ……
私はいま皿たちの擬似体験をしているッ……!!!!
人の手で洗われたい。
そういう人もまだまだ多いかもしれない。
美容師さんに洗ってもらう気持ちよさは、確かにある。
前の美容院では、いい匂いのするアロマシャンプーで髪の毛を洗ってくれていた。そういうのは、この流水シャンプーにはない。
あ、でもこれ「予洗い」(あくまでも皿の気分)だから、いい匂いである必要もないのか……
それに。
食洗機然り。洗車機然り。
下手に手で洗うより、「機械に任せた方が楽に綺麗になる」。そういう時代である。
場合によっては、美容師さんが洗うよりも、頭、綺麗になってるんだろうなきっと。
少なくとも、普段私が自分で洗っているよりも綺麗になっていることは間違いない。
すごい時代だよ。
機械に頭を突っ込むと、自分で洗うより頭が綺麗になるなんてさ……
いよいよ「全自動人間洗濯機」の時代か?
一家に一台、自動頭洗い機。いやむしろ自動全身洗い機が配備される日が来るのだろうか。
全自動人間洗濯機……需要あるでしょ……?!
ピッで全身を綺麗にし終えたい人、いるでしょ?!
その一方で「ゆっくり風呂で癒されたい」と考えて、あえてピッしない人(しない日)があったりするんだろうな。
美容院も同じだ。
頭をいい匂いのシャンプーでマッサージとかされつつ、美容師さんに洗ってもらいたい。そういう人は、そういうサービスのある美容院に行けばいい。
自動でいいやで。こだわらないぜ。という人は、そういう美容院へ行けばいい。
そういうことだろッ。じゃんッ(※どぶ●ック)
ピーッピーッピーッ♫
水流シャンプー機から、終了を知らせていると思われる音が鳴った。
いやもう完全に食洗機じゃん。
スタッフさーん、皿、洗い終わりましたよ〜
え、待って、超絶くだらないこと考えてたら、7分がすぎていた……だと……?!
ゾワゾワする〜!とか思ったの本当に最初の30秒くらいだけだ。
あとはもうボーッとしてたら頭が綺麗になってた。
えええ……
もう、私のような人間は、水流シャンプー機でのシャンプーでいい。
美容師さん、私が頭洗われてるあいだに他の仕事してください。お願いします。
しかしこんなに食洗機だの洗車機だの言ったら、流石に美容師さん嫌かな?
席に戻ると、美容師さん、にこやかに感想を聞いてきた。
👩🏻💼「どうでしたか?水流シャンプー!食洗機みたいってみんな言うんですよ〜!☺️」
みんな言ってた。よかった。笑
🕊「皿の気持ちがわかりました」
そう。私が皿の気持ちがわかった。
変に自分で手洗いするよりも、よっぽどさっぱりするってわかった。
🕊「私はこれからも毎晩、食洗機を回します」
謎の宣言を残し、私はヘアカットの工程へと入っていったのだった……
余談というか、ここで突然の脳内平安トリップ
長い髪の毛が身分の高い女性の「美人」のステータスだった平安時代。
とはいえ、時は1000年以上も前。
設備的にも毎日風呂に入って髪の毛を洗うことなどできない姫たち……(めちゃくちゃ不衛生でござる)
ほんとーうに、時々、日が良いときを選び、丸一日かけて「洗髪」をしていました。
シャンプー代わりに「米のとぎ汁」を使い
目の細かい櫛で丁寧にブラッシング。
そしてあとは、お香を焚いて匂いを誤魔化す😇
↑「ゆするつき」
髪を洗う水を入れる入れ物
と、いうのを、自分ではできないし、お姫様たち身分も高いし、おつきの女性たちがやってくれてたわけです。
この記事では深く触れませんが、『源氏物語』にも洗髪の場面があります。
こちらの記事には、東屋巻の引用が。
妻・中君に会いに来た匂宮ですが、中君はちょうど髪の毛洗ってて会えないよっていう場面。
人に髪の毛洗ってもらうって、特別な時間よね…🥺と言いたいところだけど
この『源氏物語』東屋巻だと、髪の毛洗ってて身動き取れない、丸一日かかる大仕事中の中君。
その先に、プレイボーイの匂宮が匿っていた「浮舟」という姫を見つけて
「何だこの女は〜〜〜🥺🥰😍😘💓」ぺろぺろ
ってなっちゃうので
おい源氏物語……あなたほんと、裏切らないね……(※女君のことは裏切り続けている)
東屋巻の内容に興味のある方は
こちらがわかりやすかったです。
しかし、平安の女性たちが自動洗髪機見たらびっくりするだろうなぁ。
平安女性の2m近くある髪の毛を洗える自動洗髪機作ろうとしたらとんでもない大きさになりそうですが!
女性のファッション史、少し読んだことあるくらいで全然詳しくないんだけど。美容史、頭髪史も面白いよね。
「平安時代の女性のヘアケア」
こちらのブログが面白かったです🥺
いつでも清潔にしておける環境に感謝。
好きな髪型を楽しめる時代に感謝。
ああとがよろしいようで。
🕊猪狩はな💙
Twitter:@hana_so14
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