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私の頭の中の小さな「私たち」は、今日も好きに勝手におしゃべりしています

「はなってさ、5人の人がそれぞれ悩んでいることを、全て1人で抱えて悩んでいて、さらにその全てに丁寧に対応しているよね」

昨日もらった指摘に、私の中の「全私」が震えた。

そうかもしれないという気持ち

え、そうなの?という気持ち

いや、すごくわかる。
あれこれ考えすぎなんだ。

起きてもないことに怯え、言われたわけでもないことに悲しみ、「あんなこと言わなければよかった」といちいち落ち込む。

でも、それ、みんなは私の1/5の分量なの?

え?

……少なくないか?
いや、私が多いのか。

そのあと言われた「脳内が密」というのも、言い得ている。これは私が「脳内多動」と表現していることと恐らく同義だろう。

しかし、そこで想起されるイメージ画像が全然違くて、驚いた。

「脳内多動」というと、私1人が全ての思考を取り仕切っているような印象。私もそういう意図を込めてこう言っていた。

でも、友人が指摘した「脳内が密」は、たくさんの私が頭の中にいて、それぞれがそれぞれに何かを考えているという図式になる。

最初は「脳内ポイズンベリー」とか「インサイド・ヘッド」みたいな感じかな?と想像したけど、違う。
1人1人が「私」で、私がそれぞれに好きに考えて、悩んで、くよくよしているんだ。

さらに友人のそのあとの言葉で、このイメージ図はさらにくっきりしたものになった。

「わたし、学生時代にそれやめて、脳内の自分50人くらい、うっせーーー!!!!!でてけえぇえけええええって追い出したらすっきりしたよ」

え、追い出せるの?!

「そこから、働き出したら、それどころじゃなくてみんな死んだから今は残機1」

Death……!

確かにその理論でいくと、産後はそれどころじゃなくなったから相当数の「脳内はなちゃん」はどっかに行った。

復職してからの去年1年で、どっか行ってたはなちゃんか仲間を引き連れて帰ってきて

今はまた、少しずつどっかに行きつつある、といったところかもしれない。

「いつからそうなのか?」と思い返してみても、よくわからない。

何人もの私が頭の中でわいわいしているからこそ、見つけれるものや、思いつくものもあるのかもしれない……という解釈ができるくらいには、「私」は「私」と仲良くなりつつあるけれど

「考えてもどうしようもないこと」にこだわってこねこねこねこね考えすぎるのは私だって嫌なので

思い切って聞いてみた。

「脳内の自分って追い払えるの…?どうやるの?」

「気合い」

気合いか〜〜〜〜〜〜〜


私が果たして彼のように「気合い」で脳内はなちゃんを蹴散らせるかはわからないが

「思考のクセ」を、こちらのアクションで変えることができる

と知ることができたのは面白かった。

そしてそのときに、「脳内に何人も自分がいて、それぞれ好きにあれこれしてます」っていうイメージをもつことって、結構やりやすいのでは?って思ったわけなんだよねぇ

半年前のわたし
1年前のわたし
次男産んだあとのわたし
長男産んだあとのわたし
産休に入る前のわたし
結婚したときのわたし
働き始めてすぐのわたし
……

行動も、思考も、脳内はなちゃんの様子も、少しずつだけど変わっていっているって自分でもわかる。

ならば、

半年後
1年後
2年後

それから先の私の行動も、思考も、脳内はなちゃんも、今のはなちゃんたちをどう扱うかで変わっていくはずなんだ。

……

疲れが出ているのかなんなのか、昨日も今日も暗く鬱々としたはなちゃんがワイワイなにか言っていている。

でも、急に「出てけ」と追い払うのは、なんだか違う気がした。少なくても、今日の私にとっては。

なにか悲しいこととか、つらいこととかがあって、あなたたちはそうやってなにかワイワイ言ってるんだよね。

傷ついてるのに出てけなんて言われたら、余計悲しいよね……

大丈夫!私はあなたたちを追い出したりしないよ!ひとまず、今日のところはね!!!笑

でもさ、だからさ、あなたたち(私)。せめてもう少し明るくて楽しくて前向きなことを考えなさいよ……と、「やれやれ」ポーズの本体(私)

そんな中、脳みその奥底で小さくなって、小声でなにか言っているはなちゃんを見つける。

「なに?どうしたの?」
『……たね』
「もう少し大きい声で言って〜」
『きょう、たのしかったね』

………

『そうそう、きょうは水族館にいったんだよ』
『あろわなでかかった』
『まぁつかれたけどね』
『わたし、あろわな好き』
『次男くんがすぐどっかいく』
『あろわなどうふつのもりにでてくる』
『1万ベルでうれる』
『すみだ水族館しか勝たん』
『長男くんも次男くんもたのしそうでよかったねぇ』
『ごはんゆっくりたべたい』
『またいきたいなぁ』

いや、いっぺんに喋りすぎだろ。笑

いつのまにか、なにか暗いことを言っているはなちゃんの声は聞こえなくなって

そしていつのまにか、私は眠りに落ちていた。

とりあえず、それでいいんじゃない?
そんな気がする。

「おやすみ、私」

私しか知らない私たち。
今日もいろんな世界を見て、楽しく生きよう。

「おはよう、私」

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