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子供嫌いの夫が少しずつ“パパ”になってくれた話

 こんにちは!妊活・子育てサポートアプリCOTETEで保育士監修ページを担当している、さとうなつこです。
みなさんは、『子どもは好きですか?』
私のように「大好き!」と答える人と、「苦手かも」と答える人で別れると思います。子ども大好きで保育士・幼稚園教諭をしていた私とは反対に、私の夫は『“元”子供嫌い』でした…。今回は、そんな夫が子供を持ち、少しずつパパになってくれた話をしていきたいと思います。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

子供嫌い 本当は“よく知らない”だけかも?

 昔と比べて少子化が進み、核家族が多い今、近所で見かける子どもが減っていると感じます。騒音や苦情の対策で元気よく遊べない公園が増えていたり、ゲームやタブレットで家にこもりがちであったり、コロナの影響で友達とあまり遊べなくなってしまったのもあるかもしれません。
そもそも大人になると、子どもと関わる機会はあまりありませんよね。

 そんな中、私が感じるのは
子どもが嫌いと言う人の中には、”よく知らない””どうやって接したらいいかわからない”という方が混ざっているということ。
関わったことないからよく知らないし、でも外で見かける泣いていたり走り回っている子どもを見る限り自分は苦手かも…そんな印象から『子ども嫌い』『子ども苦手』と答える人がいます。
私の夫も、そうなんじゃないかなぁと薄々感じていました。
なぜそう思ったかをご紹介します。

動物が大好き

 人間の子どもと動物を一緒にしてはいけませんが、小まめなお世話をしてあげなければいけないところや、(最初は)言葉が通じず意思疎通が難しいところ、自由奔放なところなど、共通点は多いのではないでしょうか。
 動物好きに悪い人はいないという言葉もありますよね!
夫は動物全般が大好き。根拠はありませんでしたが、なんとなく『子ども好きな素質があるんじゃないかな?』と感じていました。

子どもから見られる・話しかけられる・手を振られる

 夫は私と一緒にいるとき、赤ちゃんや子どもからジッと見られたり、急に話しかけられたり、手を振られることがよくありました。
子ども好きな私がいるからでは?と夫は言っていましたが、明らかにその子たちの興味が最初から夫に向いてました。
小さい子は『その人が、子供好きか嫌いかは本能でわかる』と言われることがあります。
迷信かもしれませんが、知らない子どもに絡まれる夫を見て、そしてぎこちなくもちゃんと頑張って反応を返している夫を見て、「子ども嫌いじゃないんじゃないかな」と感じました。

子供のどこを「嫌い」と感じている?

 それでは、夫を含む子ども嫌いの人は、子どものどこを『嫌い』『苦手』と感じているのでしょうか。

マナーが悪いと感じる

 これは、公共の場等で走り回ったり、大声を出したりとマナーが守れていないという点が大きいようです。
実際、マナーを守れている子どもたちも多いのですが、騒いでしまっている子が目立ちがち。
落ち着いて食事を楽しみたい、ゆっくり買い物をしたいのに、うるさい子どもがいて迷惑と思うようですが、そう感じている方の中には『注意しない両親』に対して不満を持っている人も。
「まだ小さい子どもはしょうがないんだけど、注意しない親がね…」と言う場合は、本当は子どもが嫌いなわけではないかもしれませんね。

いうことを聞かない(というイメージ)

 いうことを聞かないからというのも、子供嫌いの人が挙げる理由の一つ。
しかし、『親のいうことを聞かせる』というところが違いますよね。
やっていいこと、悪いこと、そしてその理由を教えるのは、あくまで子どもの将来のため。
最初は小さくてわからなくても、少しずつ、根気よく教えていくことで、いいこと・悪いこと・マナーなど様々なことを成長しながら学んでいきます。
そのことに気が付くことができると、『いうことを聞かない』という印象が薄くなるのではないかと感じます。

子供嫌いは直る?

 それでは、子ども嫌いというのは直るのでしょうか。
実際、本当に『子どもが嫌い』なのか『子どものことをよく知らない』のかによって変わるといえるでしょう。

 子どものことをよく知らないから苦手と感じているのであれば、子供嫌いが直る可能性は大いにあります。
子ども大好き!とまではいかなくても、『子どもに対して微笑ましく感じる』『我が子はとても愛おしく感じる』と思えれば十分なのかなと感じます。
 実際に赤ちゃんと毎日一緒に接し、話しかけてもほぼ反応がない新生児から、反応がもらえるようになり、簡単な会話ができるようになり…と成長の流れを見ることができると、安易に『いうことを聞かない』という言葉で片付けるのは違うなと気づくのではないでしょうか。

“慣れ”ることもある

 また、声が騒がしい・うるさいという点も、私の夫の場合は“慣れ”から克服しているように見えます。
自分の子が生まれる前までは、おもちゃの音が苦手でしたし、テレビをつけっぱなしでワーワーと騒ぐなどの騒がしい環境がとても苦手でした。
しかし現在では、娘がテレビをつけ、おもちゃを鳴らし、キャーキャー騒いでいても『無』です(笑)「今日も元気だねぇ」と言っています。

本当に苦手という場合も…

 一方で、既に子どもと接したことがあり、その上で子どもが苦手と感じている方は、克服することは難しいかもしれません。
うるさいことは慣れるかもしれませんし、マナーが悪いと感じるのはしつけで改善する可能性が大きいです。
子どもが嫌いなことは、決して悪いことではありません。結婚して子供を産み育てることが当たり前ではないので、お相手の気持ちには注意しましょう。

子供苦手だけど…我が子は可愛かった

 子どもを苦手と感じていたけど、我が子は別で、やっぱり可愛いと感じる人もいます。
私の夫はまさにそのタイプでした。

お腹の中にいるとき・生まれたばかりのときはよくわからない

 お腹の中にいて、お腹が動いているところを触ってくれたり、お腹に向かって絵本を読んでくれたりした夫ですが、やっぱり実感はなかったようです。実際にこの目で見ていないのだから、仕方ないですよね。

 また、生まれたときはコロナ禍ということもあり、立ち合いはできず。
生まれたあとに5分だけ面会しましたが、なんと接触は一切禁止…!
感想を聞くと、「ふーん…これが…」と思ったくらいだそうです(笑)
理想としては「やっと会えた!」「可愛い!」「なんて愛おしいんだ!!」と感じてほしいと思っていましたが、生まれた瞬間を目で見たわけではないし、難しいんだろうなぁと思いました。

そして生まれたあとも話しかけても反応がない状態が続きます。
ですので、最初は可愛いというより『不思議』という感情が大きかったようです。

反応があるようになると、可愛く思えてくる

 生まれたての頃は反応がありませんが、目が合い、あやすと笑うようになり、自分のあとをついてくるようになり…と目まぐるしく成長していく中で、今まで『赤ちゃんって不思議』と感じていた気持ちに、『可愛い』という感情が追加されていくようです。
一緒に過ごす時間も長くなるにつれ、父親としての実感と、可愛く思う気持ちが芽生えてくるようです。

1歳後半~2歳 『可愛い!』『おもしろい!』

 言葉が出るようになり、少しずつ2語文、3語文と増えていくと、可愛い気持ちはより強くなり、更に新しく『おもしろい』の感情が追加されていました。
「パパ!はい、どうぞ。」とおままごとのご飯を渡してくれたり、「おかえり!」や「だーいすき!」と言われると思わずニコニコ笑みがこぼれています。
また、どこで覚えたの?というような思いがけない言葉や、言い間違いなど、子どもの言ったことに思わず笑ってしまうことも。
今では「娘が可愛い」と言ってくれています!

子供苦手そうなパパに…保育士時代に私が行っていたこと

 私の夫だけではなく、子どもが苦手そうに見える男性は多いと思います。
幼稚園や保育園でもそのようなパパはいて、そんな方にはお会いしたときにお子様の様子を頻繁に伝えるようにしていました。
「今日はお友達が転んだときに心配して頭を撫でてくれました!」
「パパが車運転するのかっこいいって言ってましたよー!」など…。
最初は「へぇ…」くらいの反応だった方が、いつの間にか「そうなのか。えらかったな」などとお子様の頭を撫でたり、「そんなことできるようになったのか!すごいなぁ」とお子様に向かって言っていたりしていたのが印象的です。

子どもとうまく接することができないパパには、様子を伝えたり、関わるきっかけを作ってあげたり、会話を振ってあげることで少しずつ子どもとの関わり方が上手になっていくと思います!

子ども苦手パパにはお世話が重労働なことも

 子どもが苦手と言われても、我が子でしょ!しっかりして!と思う方もいるかもしれません。
実際私も、ショッピングモールなどで、自分の食事もそこそこに子どもに積極的に離乳食をあげていたり、ママの代わりに抱っこ紐で抱っこしていたり、全身で子どもと遊んでいるパパを見ると「いいなぁ」と思ったりもします。
しかし、子どもとの関わりが苦手な人にとって、お世話の一つ一つが思いのほか重労働なことも

 何もやろうとせずママにばかり負担が行っている場合には指摘していいのですが、例えばオムツやズボンが反対だったり、出かける準備に足りないものがあることに気づいたりしてもあまり指摘せず、関わろうとしてくれていることに感謝するようにしていました。

まとめ

 今回は、子ども嫌いから、我が子は可愛い!と思うようになった夫の話をしましたがいかがでしょうか?
家族になり、子どもを持つということは良くも悪くも人生が変わる大きなきっかけになります。
旦那さんが子ども嫌いだからと子どもを産まない選択をした方もいるかもしれません。
しかし『知らないから苦手』なのか『知っている上で嫌い』なのかにより、大きく違うと感じました。
我が家のエピソードが”子どもが苦手”な方々の参考になれば幸いです!


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