イヤイヤ期にも◎上手な声かけでママも子どももニコニコ! 2
こんにちは!前回は、保育士や幼稚園の先生が大切にしている『言葉がけ』『声掛け』についての記事を書きました!今回は、1の記事を元に、上手な言葉選び・実際に使えるレパートリーをご紹介していきたいと思います。
イヤイヤ期のお子様や、3歳以上のお子様にも参考になるように、たくさん書いて行きますのでぜひ使ってみてくださいね。
↓前回の記事はこちら↓
<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
言葉掛けのレパートリーをたくさん持っている方が、子育てがぐっと楽になる!
前回の記事で、多種多様、様々な言い方のパターンを頭の中にストックしておいて、そのときに合った言葉がけを使うことがおすすめということを書きました。子どもの扱いに慣れている保育園・幼稚園の先生は、子どもたちの心にすっと届く言葉掛けのレパートリーを、経験を通じてたくさん持っています。
私自身もまだまだではありますが、自分が長男次男を育てていたときよりも、保育士になったあとの方が言葉掛けや声掛けが上手くなったと感じています。お父さんお母さんも、ご自身の経験を通じてお子様に合った言葉掛けをもう持っているのではないでしょうか。これから私が書いていくことも、そのストックの中に置いておいてもらえると嬉しいです!
自分の子の‟タイプ”を知ろう
言葉がけ・声掛けは、いつも同じ言葉を使えばいいのではなく、その子の年齢・状況・個人の好み(!)によって変えていくことがポイントです。そのためには自分の子の“タイプ”を知っておきましょう!
1、闘争心・競争心が強い子
お友達に負けたくない!いつもかっこよく見られたい!という闘争心・競争心が強い子には、負けたくない気持ちをちょっぴりくすぐってあげる言葉掛けがオススメ。お片付けやお着換えなど、兄弟やお父さんお母さんと競争形式にすると、楽しみながらやることができますよ!できたら「えらーい!!」「できると思ってなかったからびっくりしちゃった!すごい!」「さすがお兄さん(お姉さん)だね!」と大げさなくらいたくさん褒めてあげましょう。
2、勝ち負けは気にせずコツコツとやるマイペースな子
自分の納得がいくところまで遊びたいためお片付けを嫌がるなど、マイペースなタイプの子には、まずは時間に余裕を持って接することがオススメです。自分の納得がいくところまで終えると、スムーズに次の行動に移ってくれることが多いです。努力家な子も多く、その子ができるようになったことや、できたことを具体的に褒めてあげると自信に繋がっていきますよ。「上着のチャック、自分でできるようになって偉いね」「テーブルを拭くお手伝いをしてくれてありがとう!お母さんとっても助かっちゃった♪」としっかり目を見て伝えてあげましょう。
3、一般的な常識とちょっとズレてる!?個性的な子
子どもの中には、周りの子と考え方が少し違ったり、一般的な常識とちょっとズレている個性的な子もいます。まさにうちの次男がそうでした(笑)お花や木にお水をあげているのを見た息子は、何を思ったのかキッチンの床にコップで水を撒きました…話を聞くと、「床も木。木だからお水をあげた」と言う次男に目が点になりました…!このように、ちょっとズレていると感じるような個性的な子もいます。でも、話を聞くとその子なりに理由があることが多いです。(私はこういう子は面白くて大好きです!)
一般的な常識や、お父さんお母さんの価値観からズレていたとしても、きっとその子なりに思うことがあっての行動。認めてあげつつ、やっていいこと・悪いこと、その理由をしっかり伝えてあげると、スムーズな行動に繋がっていきますよ。
お子さまのタイプをたった3つに分けることは難しいですが、ざっくりと分けてみました。時と場合にもよると思いますが、自分の子のタイプを知ると、関わり方がぐっと楽になりますよ。
次からご紹介する声掛けのアレンジにもぜひ使ってみてください。
声掛けのレパートリー
それでは日常生活の中で使える声掛けのレパートリーをご紹介したいと思います!そのときのお子様の様子などによって、使い分けてみてくださいね。
お家の中編
朝なかなか起きられない子
時間に余裕を持って起こし、「眠いよね。お布団温かくて起きたくないよね~」などと共感をしつつ、起きることが楽しみになるような声掛けをしましょう。
起きたら、「おはよう!」というご挨拶と一緒に、起きられたことを褒めてあげましょう。
幼稚園や保育園の準備が遅い
おもちゃや絵本などで遊んでいて準備をしない場合
「そろそろ準備のお時間なんだけど、準備できそう?」と声をかけ、できない理由を聞いてみましょう。
終わるのに時間がかかること(DVDを最後まで見たいや、ブロックを完成させたいなど)を言われてしまった場合は、こう言ってみましょう。
保育園でも「明日の朝までこのブロック避けておくからまた続きしよう!」と声をかけると納得して帰ってくれることが多かったです。誰も触れないように棚の上に置いたりしていました!誰でも中途半端で片付けるのは嫌ですよね。
これは、お風呂に入る前や寝る前にも応用できますので使ってみてくださいね!
一生懸命準備をしているが、上手くできなかったり遅い場合
手伝ってあげたい、むしろ全部やってしまいたいところですが、一生懸命やっていた子は達成できなかったことで悲しい気持ちになってしまったり、「自分でやりたかった!」と怒ってしまうこともあります。
そんなときは、出発の時間が近づいていることを伝え、どこまで自分でやりたいか、どこまでなら手伝ってもいいかを聞いてみましょう。
このように、子どもと話し合い、気持ちに寄り添いながら妥協点を見つけていくとお互いイライラせずにすみますよ!
特にこの方法は特にイヤイヤ期の子に有効です。保育園でもイヤイヤ期の子に接するときに、いろいろな提案をしながら妥協点を見つけていました。「こっち(右)自分で履いている間に、先生こっち(左)お手伝いしてもいい?」と声をかけると「自分でやりたかった!!!」と怒らない子が多かったです。
ちなみにイヤイヤ期のポイントは『自分で』です!「じぶんで!」と言ってやりたがる姿をよく見ますよね。なので、「ボタンは『自分で』とめようか」などと声をかけると、“自分で”できたという満足感に繋がりますよ!
タイプ1の子には、
などと闘争心をくすぐる声掛けをするとゲーム感覚で楽しく準備ができますよ。年長さんくらいの年齢になって、ふざけている笑いがわかる子には、「じゃあ、今日はパジャマで行こうか!お母さんもパジャマで会社行こうっと♪」なんて言いながらカバンを持って靴を履こうとしたりすると、笑いながら「えぇ~!!(笑)だめだめ」と追いかけてきたりします。「だめ?じゃあ着替える?」と言うと素直に「うん!」と言ってくれることも。
好き嫌いが多い・食べてくれない
幼稚園や保育園でも給食が苦手な子がたくさんいました。昔は完食するまで食べなくてはいけないという決まりがあったところもありますが、最近は食べたくないものは食べなくてもよいという園も多いです。しかし、ご家庭ではそうもいかず、栄養バランスを考えて作った料理、少しは食べてほしいなという気持ちがあるのではないでしょうか。
子どもが食べてくれないとき、どうして食べられないのか、子どもの気持ちを聞いてみましょう。おなかがいっぱい・まずい・硬いなど子どもなりの理由があることも多いです。嫌いという場合、嫌いの理由も聞いてみましょう。
おなかがいっぱいで食べられないとき
まずいと言われたとき
「そっか。美味しくないんだね。」と気持ちを受け止めてあげましょう。
その上で先ほどのように自分でどのくらい食べられるか分けてもらいましょう。食わず嫌いで「まずそう」と言われた場合や一生懸命作ったものなど、1口だけでも食べてみてほしいときもあると思います。
食べたくないときは、無理に食べなくても大丈夫。「じゃあ次は食べられそうだったら食べようね」などと声をかけおしまいにしましょう。
もし1口でも食べてくれた場合
1口食べてくれたことで「えらい!もう1口だけ!」「あと1回だけ!」と褒めながらも引き延ばして食べさせたくなってしまうところですが、勇気を振り絞って1口だけならと食べた子どもに対しての裏切りになってしまいます。「1回」と約束したら”1回”を守りましょう!
次回から食べる回数を増やしていくのは◎です!
他にも…
子どもの様子を見ながら、楽しんで食事ができるといいですね!
褒め方のレパートリー
最後に褒め方のレパートリーをいくつかご紹介していきたいと思います。
褒めてもらうのは大人でもうれしいものです。子どもも小さなことでもたくさん褒め、伸ばしてあげましょう!
どれも大袈裟に褒めてあげるのがポイントです。
褒められてうれしい気持ちは、次の成長にも繋がっていきますよ!
お互い納得できるとイライラしにくくなる
我が子や園で子どもたちと接してくる中で、「時間がない」「早くしてほしい」「これからやることがあるのに!」「忙しいのに!」という気持ちを抱いてしまうことがありました。でもそれはあくまで大人の都合だなと思いました。
大人に大人のペースがあるように、子どもにも子どものペースがあるのです。ただ残念ながら全てを子どものペースに合わせるわけにもいかないのも現状ですよね。
そんなとき、言葉がけでいかに子どもの気持ちを動かせるかどうかがコツになっていくと思います。子ども自身が納得して行うことができれば、イヤイヤしたりぐずったり反抗したりする可能性がグッと減るのです!
逆に、納得せずに半ば無理矢理やらされることで、一日を通じて気持ちが乗らず、ぐずり易い日になり、余計に手がかかることもあります。
忙しい中でも時間に余裕を持ち、子どもの気持ちをできるだけ尊重しながら、お互いイライラしない生活ができるといいですね!
最後に…
いかがでしたでしょうか?具体的な例をあげながらいくつか紹介していきましたが、我が子にぴったりな声掛けは、やはりお父さんお母さんが一番わかることなのかなと思います。お子様の様子を見ながらいろいろアレンジしてお子様が喜ぶ声掛けを見つけてみてくださいね。
次回はお外での例をご紹介していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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