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イヤイヤ期にも◎上手な声掛けでママも子どももニコニコ 1

 お子様が言葉を理解できるようになり、自我が芽生えると、すんなり言うことを聞いてくれなくなった!!というお家が多いのではないでしょうか。そして忙しい時に「イヤ!」と言われると、お父さんお母さんにとってもストレスが溜まってしまいますよね。皆様の中には、「母親の私が言っても聞かないのに、先生の言うことは聞く」という経験をしたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。お子様にとって、『言葉がけ』というものはとても大切です。今日は、保育士や幼稚園の先生が大切にしている『言葉がけ』についてお話していきたいと思います!

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

お父さんお母さんの言葉がけが悪いのではない

 まずお伝えしたい大事なことは、最初に書いた「親が言っても聞かないのに、先生の言うことは聞く」や「友だちのお母さんの言うことなら素直に聞く」ということがあっても、決してお父さんお母さんのことが嫌いだったり、言葉がけが悪いわけではありません。いつも、どんな自分でも愛してくれることがわかっているので、お子様はお父さんお母さんに対して素の自分を出しているだけなのです。先生やお友だちのお母さんには、カッコイイところを見せたくて、素直に言うことを聞いているというパターンがとても多いです。なので、お子様がお父さんお母さんに反抗的でも、決して落ち込まないでくださいね!

保育園や幼稚園の先生は、経験から上手な言葉がけの方法を知っている

 保育園や幼稚園の先生、支援センターなどの先生の言葉がけを見ていると、子どもたちがしっかりと先生の言うことを聞いているかと思います。(この『言うことを聞く』という表現は、本当は不適切な表現なのですが、わかりやすいかなと思い敢えて使わせていただきました。)他にも、「帰らない!!」と言っていた子どもが先生の声掛けですんなり帰ることに納得したり、「自分で着替えない!やって!」と言っていたのに自分で着替える気持ちになったりと、上手な声掛けによって子どもの気持ちが切り替わったところを見て、「やっぱり先生ってすごいなぁ」と思ったお父さんお母さんもいるかもしれません。私も園で同じようなことがあり、「さすが先生!!」とか「さすがプロ!!」と褒めていただいたことがあります(笑)

 しかし、先生たちも最初から上手な言葉がけができていたわけではありません。言葉がけが上手な先生から学んだり、実際に子どもたちと接していく中で「こういう言い方をしたら、気持ちの切り替えができる」「こういう言い方をしたら、イヤ!と言っていた子がやってくれるようになった」とたくさん経験をしていく中で、言葉がけが上手になっていくのです!

 お父さんお母さんも、ほんの少しコツを掴めば、もっと上手な声掛けができるようになると思います。そして上手な声掛けができるようになると、イライラしたり、もどかしい気持ちになることが減り、育児がぐっと楽になるかもしれません。そしてお子様にとっても、嬉しい気持ちになったり、自信がついたりすることが増え、発達にとてもいい影響がでてきますよ!

年齢・状況・個人差によって、上手な声掛けが変わる!

 言葉がけ・声掛けは、その子の年齢・状況・個人の好み(!)によって変わります。ですので、園でも同じ言葉でもすごく反応がいい子、そんなに反応をしめさない子がいます。なので、多種多様、様々な言い方のパターンを頭の中にストックしておいて、そのときに合った言葉がけを使うことがおすすめです!先生やママ友達、おじいちゃんおばあちゃん、近所の人などが何気なく使った言葉で、我が子の反応のよかった言葉をメモにとったり覚えておくことがおすすめです♪♪

 今回のnote記事では基本的なことを書いていき、次回以降に具体的な声掛けの例をご紹介していきたいと思います!

言葉がけで気を付けたいこと

◎命令口調にならない。

「早く片付けなさい」「急いで用意しなさい」「野菜も食べなさい」

 大人でも命令口調で言われるといい気分はしませんよね。子どもも同じです。何気なく言ってしまったことでも、子どもにとっては恐怖を感じてしまい、信頼関係が崩れてしまう場合もありますので気を付けましょう。

◎否定的な表現をしない。

「〇〇しちゃいけません!」「やめなさい!」「ダメでしょ!」

 子どものしたことに対して、否定的な言い方をするのはやめ、してはいけない理由をしっかりと伝えましょう。否定をするだけでは、自分自身を否定されたような気持ちになってしまいます。「走っちゃダメ!」ではなく、「車が来たら危ないから、ここでは走らないで、公園で走ろうね」という風にです。

◎他の子と比べないようにする

「〇〇ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」
「〇〇くんのほうが上手にできるよね」

 大好きなお父さんお母さんにそんな風に言われると、お子様はとても悲しい気持ちになってしまいますので、他の子と比べるような声掛けをするのはやめましょう。しかし、「誰が上手にできるかな!?」と明るくゲームのように声をかけることで子どもが楽しみながら気持ちの切り替えができる場合があります!そのような使い方は、お子様も楽しく感じることが多いため、いいと思います。また次回詳しくご紹介していきますね。

こんな言葉がけを心がけるとママも子どももニコニコ!

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◎子どもの気持ちをしっかり聞き、それを踏まえた上で話す
 「まだ帰りたくない!」「イヤ!」と子どもが言ったときに、どうして帰りたくないのか、何が嫌なのかを聞くなど、子どもの気持ちをしっかり聞いてあげましょう!そのことを受け止めた上で話すと、しっかり聞いてくれることが多いです。まだお話が上手じゃない場合も、「イヤ!」に対して「〇〇したかったよね」と気持ちを代弁してあげ、忙しい時もまずは気持ちを受け止めてあげましょう。

◎子どもを一人の人として扱い、たくさん褒めてあげる
 大人にとって子どもは、できないことが多く見え、『まだまだ子ども』という印象があるのではないでしょうか。しかし子どもたちは、一人前として認めてほしいという気持ちが多くあります。なので、たくさん褒めてあげて自信を持たせてあげましょう。「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることも大切です!例えば嫌がらずに家に帰ることができたときに「帰らない!って泣かなくて偉かったね。ママ助かっちゃった!ありがとう!」などと言うと、次に繋がっていく声掛けになりますよ。

◎自分で考え、決めさせてあげる余裕を持つ
 「帰るよ」「ご飯食べるよ」「お風呂の時間だよ」大人でも全て決められては窮屈になってしまいますよね。まだ遊びたかった!テレビ見てたのに!と反抗したくなることもあるでしょう。ほんの少し時間に余裕を持って、子どもに考えてもらい、決めさせてあげる余裕を持ちましょう。納得をしているかどうかで、ぐずる可能性がぐんと減りますよ!

最後に…

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 いかがでしたでしょうか?毎日お仕事や家事、育児にバタバタしていると、つい余裕がなくなってイライラしてしまいますよね。上手な言葉がけのコツを知って、お子様との関りに役立てていただけたら嬉しいです。次回は私が子育てや保育園・幼稚園で勤務していたときの経験をもとに、よりママも子どももニコニコになれる言葉がけのレパートリーをご紹介していきたいと思います!
 最後まで読んでくださってありがとうございました!


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