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幼稚園入園前の体験期間≪プレ保育≫について教えます! 2

 前回は、プレ保育ってなんだろう?という基本的な記事を書きました。読んで下さった方、ありがとうございます。今回は、保護者の方々から聞かれる疑問や、プレ保育のメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。これから園を選ぶ方々の参考になれば幸いです!

↓前回の記事はこちらです↓

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

よく聞かれる疑問・質問

 私が小さい頃は、プレ保育というものはありませんでした。むしろ主流は2年保育で、3年保育で通う子はあまり多くありませんでした。同じようなお父さんお母さんも多いかもしれません。そこで、プレ保育についての疑問・質問をいただくことがあります。今回はまず、疑問・質問をご紹介していきたいと思います!

プレ保育は行った方がいい?いきなり年少から入園するのはだめ?

 プレ保育(プレ)に参加せず、いきなり年少から入園することはもちろん可能です。プレに参加をすると事前に園の雰囲気や生活、園の先生に慣れることができますが、年少から入園するのが遅いわけではありません。年少からの入園でも一日でも早く園を好きになってもらえるよう、先生方の温かい援助がありますのでご安心くださいね。
プレへの参加は、ご家庭の考えや方針で決める形で大丈夫です!

プレ保育に通わせるご家庭にはこんな理由もあるようです!
・大きくなり運動量が増え、自宅でお世話をするのが大変だから通わせたい
・預けている間に空いた時間で少し仕事をしたい
・家庭ではできない経験をたくさんさせたい
・人見知りなので幼稚園に慣れておきたい
・仲の良い友だちが通うから
・兄姉が通っていて、下の子が幼稚園に行きたがっているから

しかし、1つ注意点があります。人気のある幼稚園ではプレ保育に参加している園児で枠が埋まってしまい、一般では入園できない場合もあります。その部分はよく確認し、どうしてもその園に行きたい場合はプレへの参加を検討しましょう。

色々な園を体験してから通う園を決めたい!プレ保育を掛け持ちしてもいい?

 通える範囲に色々な園があり、様々な園を体験してから通う園を決めたいという場合もあるでしょう。プレ保育の掛け持ちはしてもいいのでしょうか?
 答えは、『園による』です。プレを掛け持ちしていいかどうかは、その園の判断によります。「プレ保育参加は、次年度当園に入園をご希望の方に限ります」と決まっていて、プレに入園=次の年にその園の年少として正式入園となる園もあれば、掛け持ちOKな園もあります。掛け持ちNGな園は、体操服やクレヨン・粘土・カバンなど必要なものを事前に購入することがあります。

 掛け持ちNGな園でも、プレ保育に通わせる曜日をズラせば掛け持ちできるとお考えの方もいると思います。実際には可能です。しかし、過去にはこんなケースもありました。

近隣の園と掛け持ちをしていたら、先生同士が顔見知りであったために「あの子うちの園にも来てるよ」と情報が漏れてしまった
別の園に登園をしている姿を保護者の方に目撃されてしまい、先生を始め保護者の方の中でも噂が広がってしまった
プレ保育の様子がホームページに載り、そこから掛け持ちがバレてしまった

 また、いざ願書や入園の申し込みの時期になったときに断る理由として「引っ越しすることになった」と言いプレを辞めたものの、次の4月から近所の別の園に通う姿が目撃されてしまった…ということもありました。
 様々な園を見て、少しでも我が子に合った園を選びたいと思う気持ちはとてもよくわかりますが、掛け持ちNGなど園のルールはしっかりと守りましょう。

プレ保育参加のメリット・デメリット

 ここからは、プレ保育に参加するメリット・デメリットをご紹介いたします。後悔しないようにしっかりとご家族で相談しながら、お子様にとっていい選択ができたらいいですね!

メリット

◎幼稚園生活に向けて準備ができる
一番のメリットは、次の年に年少になる際に園に通うことに慣れているところです。「幼稚園はお父さんお母さんから離れる」「幼稚園は楽しいところ」「お友達がいる、先生がいる」「自分でやらなきゃいけないことがたくさんある」「でも困ったときには先生が助けてくれる!」それをプレの頃に経験しているのでスムーズに年少に上がることができるようになります。
 靴を下駄箱にしまう・上履きを履く・ロッカーにカバンをかける…そんな小さい一つ一つを予め園で教えてもらい、練習しておくことができるので、入園後がとても楽になります。

◎配慮されたクラス分けになっていることがある
 プレに参加していた子は、どういう性格で、この子と仲が良くて…と先生が把握していてくれます。年少のクラスが複数ある場合、性格に配慮されたクラス分けをしていることがあります。これは、"仲が良い子と同じクラスになれる”という意味ではありません。なんとなく気が合わずに喧嘩ばかりになってしまう子とはクラスを離したり、新しい交友関係が広げられるようなクラスにしたり、人見知りで特定の子がいると安心して生活ができる場合は同じクラスにしたり…色々な面を考慮しながらクラス分けが考えられていることが多いです。

◎先生に子どものことを知ってもらえる
プレに参加することによって、子どもの様子・性格・好き嫌いなどを先生に知ってもらうことができます。新しい学年になると先生が代わることは考えられますが、この子はこんな子です!という引継ぎがあったり、別のクラスの先生もプレの子どもたちと触れ合う機会がありますので、スムーズに進級しやすくなります。

◎家庭ではなかなか体験できない遊びができる
 行事に参加をしたり、絵の具遊びなど家庭ではなかなか体験できない遊びをたくさん経験することができます。子どもたちが持って帰ってくる製作物で、成長を感じることもありますよ!

◎人気の園に入園できる
 人気の園はプレ保育で枠が埋まってしまうことが多く、園児募集を行わない場合があります。予めプレ保育に申し込み、通っておくことで人気の園に入園できることが確定しますので、どうしても行きたい園があるときは参加を検討しましょう。

デメリット

◎費用がかかることが多い
 プレ保育は残念ながら国で定められた制度“保育料無償化”の対象外です。ですので、参加をするには費用がかかることが多いです。かかる費用の例と金額を見ていきましょう。※費用は園によりますので、詳しくは園にお尋ねください。

・入会金 0円~数万円
プレ保育に参加するために必要なお金です。名前シールや名札を作ってくれたり、折り紙や保育に必要な教材を購入したりします。入会金に数万円かかった場合は、入園する際の入園金が免除になったり割り引かれることもあります。しかし、入会金を支払ったあと、その園に入園しない場合は返金にならないこともありますので注意しましょう。

・保育料 0~3000円/日
保育料も園によって様々です。親子で登園をする子育て支援形式のところは無料のこともあります。一人登園をする際は多くのところで費用がかかります。一日いくらと決まっていたり、月単位で支払うところもあります。

・給食費 200~400円程度
給食を食べるときは給食費がかかります。午前保育のみやお弁当持参の園はかからないところも。

・教材費 0円~3000円程度
幼稚園で使うクレヨン、画用紙、粘土、スモックなどの教材費がかかることがあります。そのまま年少に進級する場合、購入した道具をそのまま使うことがあります。

・バス代 一日100円~300円程度
スクールバスを利用できる園もあります。利用しない場合はかかりません。

・保険料
必要に応じて怪我などのときに使える保険に加入する場合があります。

このように、保育料無料化じゃないため、通う日数とその園の請求金額によっては月に3万円~5万円程かかってしまうことがあり、負担になりかねません。

◎感染症をもらいやすい
新型コロナウイルス、手足口病、ヘルパンギーナ、RSウイルス、水疱瘡、ロタウイルス、風邪など感染症をもらって帰ってくる確率がぐっとあがります。幼稚園に限らず保育園の場合もそうですが、どうしても感染症にかかりやすくなってしまいます。プレ保育に行っている間にパートや在宅ワークをしようと考えていても、思うようにいかないこともあります。少しずつ免疫がつき、身体も強くなっていきます。

◎場合によっては幼稚園を嫌いになってしまう可能性がある
週5日通う幼稚園の本入園では、毎日幼稚園に通うことで最初は泣いてしまっても比較的すぐに「毎日幼稚園に通うんだな」と理解し、慣れることができます。しかし、プレ保育で週に1回、2回程しか通わなかったり、行事などの影響で頻繁に休みを挟んで不規則でバラバラに通っているとなかなか慣れることができずに幼稚園が嫌いになってしまう可能性があります。幼稚園が嫌いというより、お父さんお母さんと離れたくないという気持ちから来る”行きたくない”ではあるのですが、幼稚園に向かう道を避けたり、幼稚園の建物を見るだけで大号泣してしまうこともあります。
対策としては、1週間に1度ではなくできるだけ多く通う。曜日によって親子登園の日と一人登園の日があるならどちらかに統一するなどの方法があります。先生に相談するとアドバイスをくれると思います!

最後に…

 いかがでしたでしょうか?2回に渡ってプレ保育についてのご紹介をしてきました。プレ保育は園によって本当に様々です。そもそもプレ保育を行っていない園もありますし、とても力を入れている園もあります。お子様が幼稚園に通うまでの期間は、まだまだなようで意外とあっという間です。そろそろプレ保育のことを考えようかな…?と思ったら既に申し込みが終わっていたということもあるかもしれません。そうならないように、夏頃にはホームページやSNSなどで確認するといいでしょう。
 お子様の幼稚園選びの参考になれば幸いです!最後までお読みいただきありがとうございました。


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