見出し画像

フォロワー5万人のTwitterアカウントを削除しようと思ったワケ


「そろそろTwitterの

アカウント削除しようかな」


と、思ったのは自分のTwitterが、もともと自分のためにつくったものだったから。
誰かのためじゃない。自分のため「だけ」につくったアカウントだった。



私はもともと、床が見えないゴミ屋敷に住んでた。
モノがミルフィーユみたいに層になってて、歩くと下の方でパキって音がしてた(多分CDが割れた)。

モノが多すぎてお茶のみたくても台所までの道のりがSASUKE☆ファイナルステージみたいになってて

台所に辿り着けない日もあった。


そんな私が頑張ってゴミ屋敷を片付けた(大変過ぎて死ぬかと思った)。
その様子は「100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた」というnoteでもつづっている。


このゴミ屋敷を片付けた後、真っ先に思ったのが

「どうせまたすぐ元に戻るんだろうな」

ってことだった。
でも、絶対に元に戻るのはイヤだった。
だからどうすれば元に戻らないか、ほんとに必死に必死に必死に考えた。



その結果、

「毎週、部屋の写真をツイートすればいいんじゃない?」

という考えに至った。



「写真をツイートする以上、ちょっとでもきれいな部屋の写真をツイートしたい」と、自分ならそう思うはず。
だから「自分の部屋をゴミ屋敷に戻さない」よう、Twitterのアカウントをつくった。



アカウント作った時には、既にアカウント削除の時期も考えてた。

「もうツイートで写真さらさなくても、部屋の片付けが習慣化したな。もう私は大丈夫だ。絶対にゴミ屋敷には戻らない」

って思ったらもうTwitterはやめる予定だった。

だって目的達成したらTwitter続ける意味もないし。
私は飽きっぽいし何かを続けるのも苦手だし仕事で疲れてるし仕事してないときは趣味とか旅行で忙しいし。目的達成したらスパっとTwitterはやめるつもりだった。




でも、Twitter続けてたら少しずつ私と同じように

片付け頑張ってる人が

そばに来てくれるようになった。

「この方のツイート、すごく自分のお部屋が好きなんだって伝わってくる」「私もこういう部屋にしたいから今日ちょっと片付けてみる」

「最近この方の片付け術、TLのオススメに流れてくるから、会社行く前に3分だけ片付けたらびっくりするくらい片付いた」

「この方の片付け術を見て、頑張って片付けたらやっと彼氏を家に呼べた」

最近は「この方」じゃなくて「華さん」って名前で呼んでくれる人もふえてきた。



私はいま、脱サラして会社立ち上げて社長をやってる。

社員とその家族を食べさせていかないといけない。彼らの生活、というよりもはや

命を預かっているという覚悟


で経営をしている。



だから、正直かなり忙しいし、自分の事業に専念したい。
そのために、どんなに小さなことでも、たった5分で終わることであったとしても「やる意味がない」ことはぜんぶやらないようにしてる。

それこそ、たった数秒、数分でできちゃうツイートとかね。



でも、こんなにも自分のツイートで部屋がきれいになる人が増えてきた。
だから正直、自分のツイッターアカウントをどうしようか迷ってる。




そんな時、テレビでたまたまゴミ屋敷特集を見た。その特集の中で、

「どうしてこんなになるまで放置していたんですか?」

とレポーターがゴミ屋敷の住人に聞いた。その回答が忘れられない。

「別に困ってないし」


って言ったんだよね。



すごくわかる。


ゴミに囲まれてるとそれが当たり前になっちゃって、自分が困っていることに気づけない。
だから片付けようと思わないし、片付いてないから「どうせもう散らかってるんだしもっと散らかしていいだろ」とどんどん悪化していく。



でも今、片付いた部屋で暮らしていてわかった。自分が当時、

とんでもなく困っていたことに。

視界がゴミだらけで毎日本当にイライラするし、ストレス解消のために100均でいらないモノを爆買いして全然貯金ができないし。

モノが多すぎてどんな小さな家事にもすごい時間と手間がかかるし、ホコリがすごくて咳が出るし毎日具合が悪いし。

ベッドの上がものだらけで体を伸ばせずぐっすり眠れたことがないし、料理なんかしないからジャンクフードで激太りして健康診断でもひっかかるし。

だから、自分のツイートで「部屋が片付きました!」って誰かから言ってもらえるのはすごくうれしい。

部屋が散らかっていることで発生していた「困ったこと」が、私のツイートが一助となって解決したんだから。




部屋が散らかってるとどうしても

「たかが片付けぐらいで何もかわらないでしょ」

って思いがちなんだけど。

「部屋が片付いている」ということをあんまり軽視しないほうが良い。


風邪をひいて寝込み何もできない時
結婚を約束してた彼氏に捨てられた時

仕事で大きなミスをして落ち込んだ時
壮絶なパワハラを受けて精神を殺された時

大好きな祖母が亡くなって落ち込んでる時
これからだって時に会社がつぶれて無職になった時

親が事故にあって歩けなくなり介護が始まる時
まだやりたいことがあるのにガンが見つかってこれから闘病が始まる時

こういう時、片付いた部屋ってのは絶対に自分を、あなたを助けてくれる。

片付いたダイニングでゆっくりお茶を飲んで読書ができる。
片付いたキッチンであたたかいご飯をつくることができる。
片付いたお風呂でゆっくりお湯につかることができる。
片付いたお布団でぐっすりと眠ることができる。




だから、私のツイートが誰かの部屋を片付けるきっかけになるなら、もう少し続けようかなって思う。

もちろん死ぬまでTwitterやることはないだろうし、いつかは終わりが来るけど。



……そうね、「片付けました!」ってリプが来なくなったら、ツイッターやめようかなって思う。リプが来なくなったら、

「オッケー、だいたいみんな片付け終わったんだな、じゃあこのアカウントもお役目を終えたってことだ」

ってことでアカウントを閉じようと思う。

別にそれは寂しいことじゃなくて、私みたいな片付け不得意な人たちが無事に片付け終わったってことだからむしろうれしいことだと思う。
片付け下手から卒業できたんだから、むしろお祝いしていいことだと思う。



その時は、私もめっちゃ良い笑顔で

「あばよ!(柳沢慎吾)」


って最後につぶやいて終わるから笑顔で見送ってほしい。



でも、Twitterをこの先も続けてどんだけフォロワーさんが増えても特に私のスタンスは変わんない。

こないだDMで

「華さんフォロワーの人数すごいことになってますね。うちの地元の人口より多いです」

って相互さんから教えてもらったんだけど(自分のアカウントトップに毎日いくわけではないから気づかなかった)、フォロワーが何人だろうが私のスタンスは変わらない。

「見て~!!!😭この片づけ方やってみたら超はかどったんだけど!!!マジでよかった!」

ってスタンス。
自分がやってみてよかった片付けをツイートするだけ。ただそれだけ。



私にとってフォロワさんは一緒に片付け頑張ってる同僚って感じなんだよね。

たまに引用RTで「この方マジで片付けの達人」とか「この方を片付けの師匠として最近見まくってる」って書いてくれる人いるんだけど(その気持ちはすごくうれしい、ありがと)。

私は別に「自分が先生でフォロワさんが生徒」とは思っていない。



なんていうか、例えるならたまにランチに一緒に行く会社の同僚、みたいな感じ。たまにランチ行ってその時に

「ねね、聞いて聞いて、最近部屋片づけたんだけど見てコレめっちゃすっきりしたでしょ!?こういう片づけ方法やってみたら効果抜群だったんだよね」

みたいなノリ。ただそれだけ。


フォロワのみんなは話半分に聞いて、私がペラペラ楽しそうにしゃべってる片付け術の中から

「おっ、これはよさそうじゃん」

って思うものだけ、気が向いたときにでも試してくれれば十分なんだ。



だから私は間違ってもフォロワのみんなに「アドバイス」はしない。

「部屋を片付けたいなら〇〇しましょう!」
「厳しいことを言います、〇〇できないからあなたはダメなんです」
「だから今すぐ、まずは〇〇からやってみましょう」

みたいなスタンスには私は絶対にしない。

別にこのスタンスが悪いわけじゃなくて、私のアカウントのテイストには合わないな~って思うだけ。
だから今までもしたことがないし、これからもしない。

ていうかそもそも、相手が求めてないアドバイスって、単なる暴力として機能しかねない。
そんなことしたくないから、アドバイスはせん。



フォロワのみんなは私がツイートする大量の片付け術の中から、

「おっ、これよさそう」


と思うものだけ試してくれればそれでいい。バイキング形式みたいな感じで。



……ってことを呟いたらたくさんのいいねとリプをもらった。


実際の画面

びっっっっくりした。


みんな仕事とか学校とか育児とか介護とかで本当に忙しいだろうに。
すごく丁寧なリプ送ってくれてちょっと本当にビックリした。
中には、鍵垢だからリプが遅れず私の取材受付窓口のメアドを探してそっからメールを送ってくれる人もいた。しかも68人も。



……結局さ、Twitterって。
いや、インスタもYouTubeもnoteも、

どういう思いでつぶやいているのか


そこが大切なんだと思う。


こないだ前の会社の人事の人が私んちに遊びにきてくれた(この人とは年も近くてめっちゃ仲がいい)。
二人でお酒飲んで午前11時から夜9時までしこまたビール飲み続けた。

その時、彼女が言ったんだよね。「華のTwitterアカウント、フォロワー5万4,000人突破してるけど、

どうやったらこんなにフォロワー増えるの?」


って。


この時は、ただたんに

「ごめん、全くわからん。

片付けについて呟いてるから、今片付け頑張ってる人が5万4,000人いるってことなんだと思う」

って答えた。


でも違う。絶対に違う。

どういう思いで、誰に言葉をつむいでいるのか。


これが大切なんだ。



私は片付けについてのツイートをしている。
さっきも書いたけど、「部屋が片付いている」ということをあんまり軽視しないほうが良い。

壮絶なパワハラで心を殺された時。
会社がつぶれて無職になった時。
これからって時に大病を患い闘病が始まる時。

こうやって人生のドン底にいる時、片付いた部屋ってのは絶対に自分を、あなたを助けてくれる。




だから、私は自分の部屋をすっきり片付いた状態にしておきたい。
そして自分の部屋を片付けるためにやったことを呟いて、一緒に片付けを頑張ってるフォロワさんの一助になりたい。

「華さんのおかげでちょっとだけ片付いたよ」って。
「今日玄関やっつけたよ」って。
「やっと床が見えてきたよ」って。

ちょっとでいいから前進したよって、そう言ってもらいたい。


……このnoteをここまで読んでいる人は、多分Twitterをやってる人なんだと思う。
ただの閲覧用のアカウントじゃなくて、多分何かのテーマについて発信している人だと思う。
たとえば「レシピ」とか「育児」とか「投資」とか「AI」とか「旅行」とか。



そうやってテーマを決めて発信している人は、絶対に一度は悩んだことがあると思う。

「なんで自分のアカウントはフォロワーが増えないんだ?」
「なんで全然イイネがつかないんだ?」

って。こないだ家に遊びに来てくれた、前の会社の人事の人も同じ悩みを抱えていた。「なんで自分のアカウントはフォロワーが増えないんだ?」って。



彼女に同じ質問をされたら、今なら私、こう答える。

どういう思いで、

誰に言葉をつむいでいるのかが

決まってないから。



もっと具体的に言うと、

「いつまでに」「誰に」

「どうなってほしいのか」が

決まってないから。


私がまさにそうだったんだけど、最初はただ自分のためだけにアカウントを作って呟いてた。

「今日はここ片付けた~」
「今日はこういう掃除した~」

って、写真をのっけてた。「自分の部屋がゴミ屋敷を戻さない」。ただそれだけのためにツイートしてた。

別にそれは全然悪いことじゃない。
だってそれが目的でアカウントつくったんだしね。



でも、そうやって「片付けるためにやったこと」を発信していったら、その発信が役に立って「部屋片付いたよ!」ってリプを少しずつもらえるようになった。

「華さんのおかげでこんなに片付いたよ!」ってごっそり断捨離したあとの美しすぎるクローゼットの写真を送ってくれた人とか。

「体調悪いけど年末までになんとか片付ける」と11月に宣言して本当に年末片付けたよってリプくれた人とか。

私の片付け本を駅前の書店で買って、思い切り片付けて「床が見えてきた。数年ぶりに見た。うれしすぎる」って報告してくれた人とか。



一番すごかったのは「華さんの部屋の写真見てやる気が大爆発してしまい、

2つあった食器棚を

中身ごと全部捨てました」


って人。すごくない?むしろ私のやる気が爆発四散したんだが。マジですごい。


私はさ、最初はただ、自分のためにツイートしていただけなのに。
私のツイートのおかげで「部屋片付いたよ~」って人が増えてきた。
片付いたよってリプをもらうたびに、むしろ私の方が片付けのやる気でちゃって自分の部屋がますますきれいになっていった。



そういう経験をさせてもらったから、今はちゃんと

どういう思いで、誰に言葉をつむいでいるのか

いつまでに、誰にどうなってほしいのか

を尋常じゃないくらい明確にしたうえでツイートしている。
だから、一緒に片づけを頑張ってくれる仲間が増えてきた。
だから、こうやってちゃんと「思い」を明確にすることは大切なんだと思う。



Twitterで「何やってもうまくいかない」って悩んでる人は「思い」を明確にするのも良いんじゃないかな。
どういう思いで、誰に言葉をつむいでいるのか。
いつまでに、誰にどうなってほしいのか。

こうやって考えることは自分のためにもなるし、何よりもフォロワさんのためになる。すごく良い結果が生まれると思うからとってもオススメだ。



……ということで、ツイッターの話をつらつら書いてみた。


でもまぁやっぱ、なんだ。
結局愛なんじゃないかな、愛。
だって私片付け頑張ってるフォロワさん好きだもん。


仕事で疲れてるだろうに、育児で時間がないだろうに。
それでも、「やっぱり片付いた部屋で暮らしたい」って、少しでも前進しようと頑張ってんだもん。
こういう姿見るとやっぱ元気もらえるよね。


一度も会ったことはないけど、画面の向こうにはフォロワさんが、生身の「頑張っている人」がいることを絶対に忘れずに。


これからも、気ままにつぶやいていこうと思う。




(了)







【関連情報】


ツイッターでは「片付けヘタクソ選手権があったら日本どころか世界で戦える」レベルの猛者に向けて、片付け術をツイートしてます。

「そろそろ片付けないとマジでやばい……」って人はぜひのぞいてみてね!

» ツイッターはこちらから。




【関連note】いつか本を出したいあなたへ


さて、ここまで読んでくれてありがとう!

長かったでしょ。お疲れさま。
お茶でも飲んでゆっくりやすんでね。

さて、ここからは関連noteの紹介です。

「いつか本を出すのが夢」「一生に一度、本を出してみたい」

と思ってnoteの更新を頑張っている。
でも、なかなかイイネがつかない。なかなかフォロワーが増えない。
出版なんて、夢のまた夢……。

そんなことないです。


私がnoteで書いたエッセイ「100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた」が書籍化されました。

私はnoteのフォロワーがまだ30人程度しかいなかった時点で書籍化にこぎつけました。
また、今回書籍化されたnoteは初めて書いたnoteだったので、投稿件数はたったの1件。

noteのフォロワー30人、

投稿件数1件でも

書籍化を実現できるんです。



その書籍化を実現するためにやったことすべてを、包み隠さず1.7万文字というボリュームで徹底的に解説しました。

題して、「フォロワー30人、投稿1件なのに『noteの書籍化』を達成した方法」という有料noteです。


この有料noteはありがたいことに人気noterの方からもうれしいレビューが届きました!

※この時はnoteのコンテンツ量が今の10分の1以下だったので、はるかに安い980円で販売してました。


【このnoteはこんな人にオススメです】

「いつか自分のnoteを出版したい」「一生に一度、自分の本を出したい」と思っている人
・本を出したいけど、何から始めていいのかわからない人
・「出版社に持ち込む」方法があるのは聞いたことがあるけど、どこの出版社に持ち込めばいいのか?何を持ち込めばいいのかわからない人

» 「フォロワー30人、投稿1件なのに『noteの書籍化』を達成した方法」を読む

「いつか本を出したい」ではなく、「10か月後には近所の本屋で自分の本が並んでいる」ことを確実に目指せるnoteです。

私が書籍化するために行った「すべて」をそそいだ大傑作note。
「一生に一度、自分の本を出したい」と夢見る方はぜひ読んでみてくださいね。



このnoteが面白かったら、ぜひサポートをお願いします(*´∀`)いただいたサポートで餃子とビールを買っておもいきり晩酌楽しみます。それでチャージできた元気でまた次のnoteを書きま~す!