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長女がトーコーキョヒでして<20>

【学校が楽しくない?】

 学校に行きたくない理由のひとつは
”学校現場に余裕が無いから楽しくない”
という意見を見かけました。
 でも。
 学校って”楽しい”場所ですか?
 ”楽しむ”場所じゃないですか?

 長女は学校ではどちらかと言うと口が重く、消極的で、「内弁慶の外地蔵」そのものです。
 なので、うまく自分のやりたいことを言えなくて、一緒に昼休みに遊べなかったり、放課後の約束ができなかったり、という時期には。
 ひとりになるからさみしいからイヤだ、と言ったこともあります。
 でもそれがイヤだから行かないって言ってたら、もう、永遠にできるようにはならないよね、と。
 学校でお友だちに声を掛ける、掛けられて返事をする、その繰り返しで少しずつできるようになるんじゃないのかな?
 そうやって、ほんとうに亀の歩みでしたが、自分の意見を伝えて、好きなものが一緒の仲間ができて、ようやく”楽しむ”ことができるようになってきました。

 学校だけじゃなくて、大人の社会でも同じだと思うのです。
 ”楽しませてもらう”という受け身でいると、全然仕事も面白くないです。
 こんなこと、やりたくないって思っちゃうことだってありますもの。
 でも例えば苦手な作業を
”昨日より速く”とか
”あのひとより丁寧に”とか、惰性じゃなく、ほんのちょっと”楽しむ”姿勢で取り組むことで前向きになれることもあります。

 学校が楽しくない、ってなんか上から目線じゃないですか?
 別に学校は児童生徒に、サービスする場所じゃないんです。
 もちろん、学習や委員会活動、行事などに子どもが取り組みたくなる工夫は大切ですし、それは教員の仕事だと思います。
 でも、平凡な何もない日を楽しくするのは、”学校”だけじゃなくて”本人”の努力が必要なんじゃないでしょうか。
 給食のおかわりgetでも、掃除を早く終わらせるでも、昼休み外に一番に出るのでも、朝クラスに一番乗りするだけでも。
 何でもいいから、自分なりの”楽しい”を自分で見つけられるチカラがあれば、社会に出てからも色んなことを乗り越えられると思うのです。
 
 

道産子の津軽在住2児の母。登校拒否長女との日々雑感と、しあわせに生きる”ちょこぽじ”のススメ。