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脈絡なく読書について綴るゆるい思考。



 誰かのための記事や原稿を書いていると、どこかの段階で自分のことも無性にドバーーーーっと書きたくなる臨界点に到達します。ですが、最近はインプット過多のせいかアウトプットが疎かになっておりました。みなさんどうもこんにちは。世間は土曜日なのですよね。いかがお過ごしですか?


 今日は、なんとなく思いつくことを氣の向くままに書いていく脈絡のない note になると思いますので、悪しからず。よろしければお付き合いくださいませ。


 最近、よく本をすすめられます。わたしは元々読書は好きですが、そのペースはここ数年、下降傾向にありました。しかしここ一ヵ月ほど、人にすすめられる本がどれもおもしろそうだったので(普段、本をすすめられるという機会にも恵まれないのですが、そういったことがなぜか重なりまして…)、せっかく断捨離したにも関わらず分厚い単行本を5冊も買ってしまいました。只今絶賛、積読崩し中です。


 先日教えていただいた話なのですが、人は、(自分の年齢-20)×0.5 で算出される数以上の、”自分の人生に影響を与えた良書” に出逢わないといけないそうです。これを下回るということは、圧倒的に読書量が足りないということになるんだとか。数式の都合上、20歳以上の人が目安にする指標となりますが、30歳であれば、5冊はないとダメということですね。


 ”わたしの人生に影響を与えた良書” と表現すると、なんだかかしこまってしまいますが、何度でも読んで自分を律したくなる本や、理由によってはどうしても手放せない本という視点で考えても良いのではないかと思います。


 わたしは読むスピードが速くない…というか、氣になるフレーズが出現するといちいち立ち止まって咀嚼し、納得するまでに時間を要するので、一冊にかける時間は長いかもしれません。それでもピーク時は、年間100冊くらい読んでいました。それなのに鮮明に覚えている、衝撃を受けた本というのは、両手で足りるほどのような氣がします。タイトルと作家、『おもしろかったなー』のようなかなり漠然とした感想は覚えているのに、内容を克明に覚えていることは、少ないように思います。


 そんな記憶力が怪しいわたしでも、この人生に影響を与えた本はたくさんあって、先ほどの数式以上はクリアしていてよかったと安心しております。


 近代文学であれば夏目漱石の「こころ」。森鴎外の「高瀬舟」。はい、暗いですね笑。近代文学は暗いものが多いので仕方がありませんが。「こころ」については、おそらく一生涯忘れることはないであろうキラーフレーズに出逢ってしまったので、これは人生に影響を与えたと言っても過言ではありません。そのフレーズを時折思い出しては、自分を律しております。


 「高瀬舟」については、取り扱われている題材に影響を受けたというよりは、ひとつの物語から感じ取るものは人それぞれ異なっており、そのどれも間違いではなく、受け取る側の人生、思考、感性等々が投影され出現するものが意見や価値観であり、寸分の狂いなく全く同じということはこの世に一つもない。そして、ある側面を知ったからといって全体を知り得たと思い込むエゴが、ある種の人間には備わっており、別の側面があるかもしれないという想像力が養われている人とそうでない人がいて、歩み寄ることもできればそうでない人いもいる…というようなことを学んだ作品として非常に影響を受けました。中学時代、現代文の授業でディスカッションをしたときのことでした。嗚呼懐かしい。


 このような経験から、『いろんな人がいるよねえ~』が口癖になった感があります。みんな違って当たり前。そうだそうだ!と同意する人が多いでしょうが、そのくせ一緒にしたがるという、管理社会で生きてきた人間の矛盾。がむしゃらに抵抗してきた若かりし頃は通り過ぎて、『それをまだ経験したいならご自由にどうぞ~』と眺められるくらいには大人になったと…思いたい…


 何度も定期的に読み返す本もいくらかあります。そのひとつがドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」。読むたびに、感じ入るところが全く異なります。最初に読んだとき(確か19歳のとき)は、三男アリョーシャに感情移入し、その感情を分析し表情や仕草を想像したものですが、数年後に読み返してみると、なんとなくいけ好かなかったホフラコワ婦人の氣持ちがちょっとわかるようにな(ってしま)ったりと笑、自分の変化を読書という対話を通してまざまざと見せつけられるので、非常に興味深いです。なので少なくとも3年~5年単位で読み返しています。


 毎年夏になると読みたくなる、読んでしまう本は北村薫の「リセット」。先日書いた note でも少し触れましたが、輪廻を題材にしていますのでわたしにはめちゃくちゃ響きますし、そういう意味でなくとも、登場人物の心の機微も変わりゆく景色も取り巻く社会で起こった出来事も…書かれていることのすべてが実に細やかで流麗に描かれているところが、本当に大好きです。美しい作品だと思います。先ほどの「カラマーゾフの兄弟」とは異なり、何度読んでも同じところで涙腺がやられる本です。そういう意味では、この2作品は対照的であり、どちらもとても影響を受けた本です。


 もっと書きたいのですが、お腹がすいてきたのでこの辺で…笑。こんなゆるすぎる脈絡のない note、需要あるんかいな…?まあいっか。詩を書きたいと思っていたのにドバーーーーっと書きたい欲が勝ちました笑。でも2,000字代か…そんなに書いてなかった。ドバーーーーっと書きたい欲に食欲が勝った…


 すべて敬称略でお届けしました。ではまた。みなさま良き週末をお過ごしくださいね。



hana



今日もありがとうございます♡



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