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『じぶん流えほん』🍀「ひよこがうまれたよ」編①

「かぜのように」の制作が終わったあと…
次の絵本の制作について、すぐに頭に浮かんだのは、自分の幼少期の記憶にあったことを、絵本にできるかもしれない。描いてみたい。
ということだった。
何かがいつも、自分の気持ちを前に進めることを阻んでいる気がしていた。
もしかしたら幼稚園での出来事でのこだわりを、描いたら手放せるかもしれない、と思ったのだ。

その出来事を、ずっと覚えていたわけではない。
自分が何か前に進もうとすると、必ず壁を感じていたから、
何か過去のことで自分が前に進まないことを選ぶ原因があるのではないか?と思い、幼い頃に記憶を遡ってみて出てきた記憶。

幼稚園の年少時代の記憶。正直言って、あまり思い出したくない。
幼い頃の記憶は、苦痛なイメージしかない。
でも吐き出すとしたら、このタイミングじゃないか?と、意気込んで年末までに出版することを決意した。
別に急がなくても良いのだが、何だかすぐに描き出す「吐き出す?」ことをしたかったのかもしれない。
しかし結果的に、年末は製本会社さんも繁忙期なので、新年の発行となるのだが。

この幼少期の記憶は、おそらく他人が聞いても、なんだそんなこと?
と思うような体験だ。
今の自分が俯瞰して見ても、大したことじゃないんだよな〜。と思えるようなことだ。
でもきっと当時の感情が浄化されていないのだ。
何度も浮かんでくる、皆と同じにできない自分の姿。勇気の出せない自分の姿。今とあまり変わってないのか〜、とちょっと愕然とした。
いや少しは変わっているはずだ。と思う…
この絵本の制作中、描いている分には楽しいのだが、過去の自分を思い起こしていたので、次々と嫌な記憶に苛まれることになる。
時には涙を流しながら描いていた。

『ひよこがうまれたよ』🍀
A5判縦 24ページ、仕様は『かぜのように』と同じ。

2023年10月5日からiPadの設定をして描き進め、12月13日に最終校正をして入稿した。
2024年1月17日発行となる。

つづく



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