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毒母とモラ夫に挟まれて考えたこと

妊娠6ヶ月になりました。
日々大きくなっていくお腹、重くなっていく乳、変化していく体調に戸惑いながら、実家と自宅を往来して過ごしています。

2月に結婚して、4月から同居を開始し、5月には夫が入院し、7月4日に妊娠がわかり、それからすぐつわりが始まり、9月に入るまでひどいつわりと自分勝手すぎる夫の言動に悩まされていました。
7月の半ばから、つわりと夫の暴言のため実家で静養をしていましたが、10月からは少しずつ夫のところに泊まりに行くようにもなりました。

夫に再び会おうと思うまでに何があったかを今回は備忘録を兼ねて書いてみようと思います。

夫からのモラハラの判明と、彼から逃げるまで

付き合っているときから夫はモラハラちっくなところがある人でした。

本心はどう思っているかわからないけれど、何かあれば「俺は正義の味方だ」「俺が正しい」「俺よりまともなヤツはいない」「俺のトゥルーアイズが〇〇だと囁いている……」「ブラックジョークがわからないのか?」と言っていました。

発達障害っぽい個性(病院で診断はされていないが、本人も周りの人もADHDだろうなと感じている)も関係しているのかもしれませんが、すべての判断基準が自分なので、何か嫌なことをしてきたときに「それ嫌だからやめて。あんたも私から同じことされたら嫌でしょ?」と注意するのがわからず「俺は嫌じゃないからしても良い」と言い返されます。
私と夫じゃ体力も体格も痛みの感じ方もストレスの感じ方も何もかもが違う、というのもうまく理解できないようで「俺は熱があっても動けるし食べられる。熱が出たくらいでぐったりするのは気合が足りない証拠だ」なんて言ったりもします。

また、人の気持ちや状況を考えることができないので、夫が良かれと思って私にしたことに対して、私の反応が夫の予想と違うと「なぜ喜ばないんだ」と怒られが発生します。
報連相もできなくて(そもそもメモする前に予定を忘れる)、ストレスが溜まると衝動買いをします。
今はだいぶ頻度が減りましたが「迎えに来たからご飯食べに行こう」と実家の玄関先に車を停めた状態でLINEが来ることもありました。
そして待つのが大嫌いなので、私の準備が遅いとプリプリ不機嫌になります。
来るときは1時間くらい前に連絡して、というと「なぜ迎えに行くほうが連絡をしなければならないのか」と小一時間プリプリします。それは君の予定を私が何一つ知らないからだよ、というのがやっぱり理解できないらしいです。

というような交際期間を経て結婚し、夫が入院するまではどうにか生活もできていましたが、退院してきた夫は週末に趣味のTRPGやマーダーミステリーの予定を相談もなく詰め込み、気に入らないことがあるとキレ、暴言を吐くようになりました。
私の妊娠がわかり、つわりが始まっても趣味に割く時間は減らず、初めての妊娠で戸惑い不安定になる私にはとりあえず食べ物を与えておけばいい、くらいの認識で、不安な気持ちを聞いてほしいと訴えても「家事をしてあげているのに、なぜそこまでしてあげなければならないのか」といつもの不機嫌になるばかりでした。

ちなみに、結婚するときに言われた言葉は「一年くらいゆっくりしてうつを治してほしい」「家事は俺がするから無理せず休んでほしい」で、妊娠したらどうしようと不安になった日には「妊娠したら全力でサポートするから安心して」でした。
これらの言葉はなんだったんだろう?と思いました。

気分でキレたり怒ったり不機嫌になったり、私の状況や体調を無視してゲーム三昧の夫から逃げたきっかけは、ひどいつわりでした。
もともと食が細く、ストレスがかかると食事を受け付けなくなる人間だったので、そこに夫からのストレスとつわりが加わって、水分を取るのがやっとという状態になった結果、点滴に通うことになりました。
その頃にはほとんど寝たきりの状態だったので、実家に戻ってケアしてもらうという口実ですんなり夫の元から離れることができました。

実家に戻ってから行政にSOS

実家に戻り、7月8月と3回ずつ点滴に通いました。
8月が一番つわりが酷く、点滴に吐き気止めが入っているにも関わらず院内でえずいたり、病院帰りに自宅に寄った時に夫の匂いで気持ち悪くなって吐いたり、食後に吐いたり……。

それでも8月の終わり頃には吐かなくなったからと、夫のところに帰ると不思議なことに吐くんですね。
そして、夫は私が実家に帰っていたのを良いことに、さらに趣味にのめり込んでおり、その頃は毎晩のようにTRPGかマーダーミステリーをしていました。
私が目の前で吐いてるのを見ているのに、ゲームの予定をキャンセルすると界隈から干されると散々文句を言われました。

つわりが少し落ち着いた頃、区役所の保健福祉課とDV防止センターに連絡しました。
今まで夫に対して感じていた違和感や理不尽さを、職員さんたちは親身になって聞いてくれました。
もっと自分に自信を持って良いんだよ、今まで辛かったね、あなたは悪くないよ、とたくさん励ましてくださって、今思い出しても涙が出ます。
現在、DV防止センターには連絡してませんが、保健福祉課からは時々電話がかかってきます。私には味方がいてくれる、と思うだけで安心します。

やっぱり出てきた母子関係の苦しみ

夫と再び会おうと思った一番の理由が母との関係がうまくいかないことでした。

母については小学生の頃からずっと違和感を感じており、20歳でうつ病と診断されたと同時にアダルト・チルドレン、共依存の疑いがあると言われていました。

私が感じていた主な違和感としては、

  • 妹と扱いの差がある(私はできて当たり前、妹はできないのが当たり前)

  • 進学先や恋人に口出しされる

  • 母の気に入らない振る舞いをすれば見捨てられる

  • 成績はトップクラスなのに自宅学習をしないからと塾に放り込まれる

  • 顔を見て笑われる

  • 褒められると私の目の前だろうが貶す勢いで謙遜される

  • 「あなただけがママの希望」のような重たいものを感じる

  • 夫に対して嫉妬する

  • 本当の意味で選択権がなかった

  • お世話させてあげなければいけなかった

などなど。

夫からの暴言や気まぐれに怒るのが嫌で実家に帰ってきましたが、実家に帰ると嫌でも母の顔色を伺う生活が始まりました。

うつにも不登校にも理解のない母だったので、つわりで臥せっていると「世の中、一人で頑張っている妊婦さんもいるし、頼るところのない妊婦さんもいるのよ(親を当てにしないで)」と言われたり、夫との関係はじっくり時間をかけて判断したいと伝えると「夫くんとは離婚するの?お父さんは離婚したほうがいいんじゃないかと言ってる。私はあんたが思う通りにすればいいと思うけど、どちらにしてもお父さんには頭下げないとね」とか。

自分のことだけで手一杯なのに、夫についても考えざるを得ない状態を作られたり、母の気に食わない反応をしたりすると冷たくあしらわれたりしました。

昔から、この家族には私がいないほうがいいんじゃないかと思って生きてきたので、出戻り状態だと更に肩身が狭く、自室に引きこもっています。
それでも母はお構いなしに部屋に来ては自分の話したいことだけ押し付けて出ていくので、実家にいるのも正直しんどいです。

実家では抑圧されてしんどい思いをしているけれど、夫とも通話やLINEで話し合いを繰り返し、定期通院している精神科だけでなくカウンセリングにも通い始め、自分なりにやれることをやってきました。

10月末には1週間ほど夫のいる自宅に泊まりました。
うつの薬を再開し、カウンセリングにも通い始めた頃だったので、つわりの頃にくらべてかなり精神的に落ち着いていたせいか、夫もとても穏やかで終始幸せそうでした。
これがずっと続けばいいのですが、そうはいかなかった過去があるので、実家が辛くなったら夫のところにホームステイしようかと考えているところです。

夫と母についての考察

今回こんな状態に陥ってしまい、夫と母について今まで以上に真剣に考えることが増えました。

夫が私に望むことはシンプルで、

  • 一緒にいられたらそれだけで幸せである

  • 無理をしてほしくない

  • 元気になって欲しい

  • 仕事から帰ったら一緒に遊びたい

なんです。
だけど、夫本人は感情のコントロールが難しいので、その日の気分とコンディションでイライラしやすかったり、八つ当たりしてみたり、私に甘えすぎてしまったり……というのがある様子。

あと、私には進んで言わないけど、私と母の関係についてかなり同情してくれているようで、「辛くなったら呼んで。迎えに行くから」と言ってくれたり、食事のメニューを何でも好きなものを選ばせてくれたり(いつも母の顔色を伺って母の望むものを選んできたので、自主性を高める訓練だといわれました)、ちょっとしたことでも大げさに褒めてくれたり(できて当たり前だったので褒められた経験が乏しく、自信がないため)、少しずつではありますが、私がこうしてほしいと伝えたことをやろうとしてくれたりしています。
ほんと、私に何も言わないからなかなか気付けないんですけど、気付いたときは泣いてしまいました。

対して母は、正直よくわかりません。
私にどうなって欲しいのかもわからないし、わかるのは、今まで私の気持ちなんて考えたことがなかったこと、ただただ安定した職について安定した生活を送れれば良いと思っていたこと、親孝行してもらえると思っていること、私には色々してやったと思っていること、私に傷つけられていると思っていること。
幼少の頃からよく叱られていた妹を反面教師に、怒られないように母の顔色を伺って、それなりに自分に都合よく育った私なので、おとなになってから病気などで母の思い通りにならなくなってきて歯がゆいんだろうな。

あと、母は寂しい人なんだと思います。
幼少期を振り返ると、母はいつも一人で家事と子育てと祖父の介護をしていました。
父は相談すれば応えてくれる人ですが、うまく頼れなかったんだろうなと。
妹は妹で自分で決めたことしかせず、高校生くらいまでは癇癪持ちで激しい性格をしていたので、私くらいしか母の支えになる人間がいなかったんだろうと思います。

カウンセラーの先生に家族の話をしたら、私は幼少期からかなり抑圧された環境で育っており、ストレスフルな状態だったようです。
私はストレス感知が苦手なのですが、抑圧されてるのが当たり前だったら、そりゃ何が自分のストレスになっているかもわかんないよね~と変に納得してしまいました。

そして、その抑圧を夫がこっそり解こうとしていることにこの前初めて気付きました。

夫の前では忖度や気遣いはご法度でバレたら「自分がないのか」と叱られますが、母の前では忖度しないと「役立たず」と言われているような顔をされます。
目下の悩みは、「私」がふたつに分離しそうな気持ち悪さです。

昔は八方美人なんて言われたこともありましたが、根は不器用で頑固な人間なので、実は誰に対しても邪険に扱わなかっただけで、嘘をつくのがめっぽう苦手です。
もうちょっと図々しくなれたら良いんですけどね。

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