見出し画像

クリエイティブとビジネスの相容れない2つの相関性

汎企画の香月です。物事にはいろんな視点がありそれぞれが正しいものです。今回は僕が考えるクリエイティブ×ビジネスについて
 ※僕は起業家ではありませんが、46年の業歴のクリエイティブ会社の経営者なので、一意見くらい発言していいかと思いnoteしました。

「良いものを創作していけばビジネスになる…」の勘違い

 僕のビジネス視点は「社会が何を求めているか?」を軸に考えています。誤解を恐れずにいうとクリエイティブより大事です。勿論、プロなので手抜きはしませんよ。ただ、クリエーターとして「ガチ」かというと「ガチ」ではないです。おそらく、弊社のクリエーターみんなそうです。

「(総合)格闘技でなくプロレスであれ」ただし「最強のプロレスラーであれ!」

大好きなプロレスと格闘技に例え若手にいっています。

汎企画の仕事は「(総合)格闘技でなくプロレスであれ」ただし「最強のプロレスラーであれ!」

格闘技に興味ない方に解説するとプロレスはお客さんや興行主の意向で強いレスラーも負けを受け入れる事があります。格闘技とはどっちが強いか純粋に競うものでアマチュア競技であるアマレスや総合格闘技です。

プロレスラーは弱いのか?中島らもの小説「お父さんのバックドロップ」での台詞があります「ヘビー級のプロレスラーが毎日本気で戦ったら相手が死んでしまう」

プロレスラーはお客さんを喜ばせる為に、毎日トレーニングをし本当に強いかとは違うベクトルで生きています。

弊社の仕事も「ガチ」でクリエイティブをやったら赤字続きで会社を存続できないし、そもそもお客様が求めてない場合があります。プロレスはやるけど技術だけは最高峰でなくてはいけない。
だからひらすら研究とトレーニングです。

良い作品を造りつづけたら成功する!

創作に打ち込む美大生、良い演技をできるよう日々いそしむ俳優や良い作品ができればチャンスが来ると考える若手映画監督

不祥48歳吠えます。良い作品を作ればチャンスが来ると思ってる若手さん、それほぼ無いです!!

僕は20代から映像演出家として俳優のトレーナーをしていたので演技者は明るいので解説します。

良い演技をすれば、良い事務所が拾ってくれる、映画監督が抜擢してくれる・・残念ながら、それもほぼないです。

先日R25で俳優の斎藤工さんが目から鱗の素晴らしい対談されていました。興味ある方はこちらから

僕が要約すると「オーディションで選ばれる人と“その他大勢”の人は何が違うのか?を徹底的に観察してみた」これはクリエーター視点でなくマーケット(お客様視点)なんですね。

僕が講師時代生徒に課した課題は「自分がやってみたい役と(不本意ながら)来るだろうという役を書きだしなさい」というもの 

自画自賛ですがこれが(セルフな)クリエイティブとマーケットのマトリス試験紙と考えます。

偉大なアーチストで経済的成功を収めたのはパブロ・ピカソだけ

大半のアーチストは創作がガチすぎるため生前中に経済的苦労をしてきた方ばかり、もちろん死後爆発的な経済的な価値を生み出したり、中世の時代に王様や貴族といったパトロンがいて裕福に創作出来た方もいますが、ピカソさん当時としては珍しく、絵を描くことで生計を立てられた画家なのです。ちなみに作品すべての価値は7500億円ともいわれます。

ひるがえってピカソの成功は普通のアーチストと違った視点があります。皆さんご存知パブロ・ピカソは長生きした上にギネス物の多作です。ピカソは写実的な絵画もスゴイのですがキュビスムなど先人たちがやらなかった独創的な手法にも挑戦します。

当然、この作風は社会(マーケット)に受け入れられません。そこでピカソは自身の作品をブランディングしようとしました。

それが有名な「シャトー=ムートン=ロートシルト」というワインのラベルを無償で描いた。報酬はワインの現物、するとどうなるか・・・・。それらの価値はウナギ登り、ピカソが保有するワインの価値はウナギ上り、ピカソの絵っていいやんとなる。

あと、ピカソはやたら小切手を切ったことも有名。ピカソの直筆のサインがあるため、受け取った側が小切手を割らないからピカソに請求が来ない。

ビジネスマンとしてのピカソ、面白すぎですが僕がリスペクトするのはマーケット視点を持ちながら偉大な創作を90歳まで続けた事

北野武と寺山修司の成功について

いやいや、本物のアーチストは必ず報われるよという意見あると思います。自分もそれはあると思います。天才はその創作物に価値を見出される事はあるかと

皆さん、天才ですか?僕は自身に才能無いと思うくらいポンコツ凡人です。天才って100万人に1人くらいなのでは?と

また本業の映画界で例えると「北野武」や「寺山修司」といった天才が価値ある作品を生み出したという意見あると思いますが僕個人は北野監督を支える森社長。寺山さんを支えた九條さんの存在が大きいと思います。半端ない才能をマーケットにどういう風になげるか・・

今回のnoteかなり長くなってしまいましたが、汎企画は社会が何を求めているかを軸にしています。

こどもメディアHUGOは数多くの幼稚園の先生や保護者さんの意見を蓄積して構築しました(うちよりクオリティ高い映像つくるところ沢山あります)

mimiびゅあ」もとある園長先生からネットで写真閲覧できるのはいいけどクレジット決済がいやなのよね(個人情報の観点から)という話しからおきました。

偉そうに書きなぐりましたが、汎企画はお客視点のクリエイティブカンパニーです。

株式会社汎企画 代表取締役 香月達行(48歳)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?