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AC|毒親育ちと認められないつらさ
こんにちは。hamuです。
先日、「罪悪感の正体」という記事を書きました。自分の過去を辿り、自分を追い込んでいる思考の元にかなり近づけたと思います。
わたしの家庭は機能不全家族でした。親はいわゆる毒親。
今はハッキリそう言うことができますが、以前は認めることができず、苦しんだ時期もありました…。
今日はその「毒親」について、綴っていきたいと思います。
少し重い内容かもしれないので、見るのがつらい方はそっと画面を閉じていただけると幸いです…。
***
わたしの育った環境
わたしは3姉妹の末っ子として生まれ、両親含め5人家族で育ちました。
両親ともに職業は教師でした。収入は安定していたので生活はそれなりに裕福。一見問題はなく、誰が見ても幸せそうな家庭に見えていたのです。
でも実際はさまざまな問題を抱えていました。すべてを書くわけにはいかないので、特にインパクトが強かったことだけを抜粋します。
進路が一択(親と同じ道を進むよう強いプレッシャーをかけられる)
両親のメンタルが不安定で喧嘩が絶えない(娘の前で物を壊したりする)
収入はあったのに、両親いずれもお金の管理ができず家計が火の車
社会人になっても「ずっと家にいてほしい」と依存される(金銭面含め)
社会人になって抱いた違和感
子どものころは家庭環境がすべてなので、それが普通だと思っていましたが、社会人となり外の世界へ出ると、違和感を覚えるようになりました。
「わたしが普通と思っていたこと(親から学んだこと)は、世の中の普通とは違うのかな?」
「どうして自分はみんなのようにリラックスできないんだろう?」
「ただ生きているだけなのに、すごく疲れるのはなんでなんだろう?」
わたしのこころにも変化は生じました。『罪悪感の正体…』でも少し触れていますが、常に「頑張らないと」「できないとダメ」という気持ちに駆り立てられるようになりました。
当然、ずっと緊張しているのでストレスは増え続けます。友だちや職場の同期に少し相談はするものの「実家暮らしなんでしょ?贅沢な悩みだね」としか言ってもらえず、自分の苦しみの正体が分かりませんでした。
もしかして毒親?気づいたきっかけ
周りの人に相談しても答えは出ず、ネットに答えはないかと探していたところ目に留まったのは「機能不全家族」「生きづらさ」という言葉。そして関連して「毒親」というワードを知ることになりました。
「育った家庭環境が機能不全状態だと、生きづらさにつながる」
初めて知った概念でした。
たしかに自分のつらさやストレス源は、すべて「両親」や「実家暮らし」にあります。家に帰るのが嫌すぎて、仕事を抱えこみ、進んで長時間残業をするほど実家から逃げたいと思っていました。
「わたしは毒親育ちかもしれない…」
社会人生活3年目の気づきでした。
なぜ「毒親」と認めることができなかったのか
毒親育ちかもしれないと気づいたものの、今度はその考えに対して罪悪感が生じるようになります。
つらいこともあったけど楽しいこともあったし、毒親ではないのかも…。
育ててもらった親なのに、『毒親』などと呼んでいいのかな…。
自分に都合の良い答えがほしいだけなのかな…。
このように感じてしまったのは、おそらく幼少期に楽しい記憶もあったから。家族の誕生日や父の日、母の日には必ずケーキを買ってきて、お互いにメッセージカードを書きお祝いしました。
お正月や旅行に行った時は、家族みんなでトランプやUNOをして遊んだり、仲良く過ごした記憶もたくさんありました。
そして何より、わたしの母がこう言っていたのです。
「こんな仲良し家族なかなかいないよね!」
「海外ドラマの『フ〇ハウス※』みたいだよね!」
※仲良し家族設定で有名な某海外コメディドラマ
今考えると「仲が良い家族だよね」という発言自体が重圧というか、
「そう思わなければ!」というプレッシャーだったのですが…。
結局それに気づいたのはずいぶん後のことで、「毒親かも」と思っていた当時は、この言葉を信じなければ!と考えていたのです。
世の中には、もっと大変な思いをしている毒親育ちの人がたくさんいる。
わたしは何とか自立することができたし、本当の毒親だったらそれさえもかなわなかったに違いない…。
実家を飛び出し一人暮らしを始めてからも、「毒親かも」と思ったことに対する罪悪感はずっと残りました。
客観的に見てもらったら「毒親だ」と思えた
両親の毒親疑惑について、わたしは姉にも共有しました。
姉たちも、わたしと同じように「ストレス」や「生きづらさ」を感じていたことを知りホッとする反面、同じ家庭で育っているから視線が偏っているのかも…という疑いもあり。
まだどこかで確信を持つことができません。
客観的に見たら、わたしの育った環境ってどうだったんだろう…。
大学時代からの友だちに会ったとき、思い切って話してみることにしました。その友だちは、わたしの両親のこともよく知っているのですが、めちゃくちゃ理解&共感されました。
「学生のそんな大変な状態だったんだね…」
「ご両親かなり手のかかる方だったんだね」
「大変な環境を生きてたんだね…」
こんなに共感してもらえるとは思いませんでした。その友だちは結婚していて、子どもが2人、子どものやりたいことを尊重しながら、しっかり生計を管理して生活しています。
リアルタイムで思考錯誤しなが子育てをしている友だちだからこそ、わたしの家庭環境について想像がつくし、それが大変なことだったと理解してくれたのだと思います。学生時代に相談しても、こんな反応は出なかったでしょう。
わたしと両親を知る第3者が見ても大変な環境だったと言ってもらえることができ、わたしはようやく「ふつうに毒親だったんだ…」と受け止めることができました。
毒親かもと感じながらも認められず、罪悪感を抱き始めたあの日から、10年目のできごとでした。
自己開示することで得られるもの
それを機に、わたしは夫や信頼できる友だち、カウンセラーさんなどに、自分の生きづらさについて話す(自己開示する)ようにしました。
みんなわたしの生きづらさを理解し、時には一緒に怒ったり、一緒に笑い飛ばしてくれたり、みんな寄り添って聞いてくれました。
特にカウンセラーさんに関しては、「罪悪感の植え付け」というキーワードを中心に、かなり掘り下げて分析してくださいました。
またいろいろ話すうち、自分自身でも状況を客観視できるようになりました。少しずつ「自分の親は毒親だった」「毒親と感じることは悪いことではない」と思えるようになっているように思います。
もちろん信頼できる相手に限られますが、自己開示し、それをしっかりと受け止めてもらえると、納得感や安心感を得ることができます。
この経験で、わたしは抱えている生きづらさから、少しだけ解放されたように感じました。優しくて思いやりのある人たちに囲まれていることに感謝です(˘ω˘)アリガトウ
まとめ
「毒親」と「それを認められないつらさ」について、綴っていきました。
ひとことで「毒親」といっても、種類や境遇は人によって様々。解決方法も人によって異なる、難しい問題だと思います。
もし似たような境遇の方や、「こんな方法で乗り越えた」という方がいれば、コメント欄で教えていただけるとうれしいです。
生きづらさを抱えている人が、少しでも生きやすくなれますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(˘ω˘)
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