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英語サービスの“YouGlish“ を、思っていた以上にスピーキング上達におススメしたい、と思った話

オンライン英語サービスのYouGlishがお勧めです。

Youglishは、英単語やフレーズを検索すると、それが使われているYouTube動画のシーンをピンポイントで再生し、かつ字幕表示してくれるサービスです。

自分が「たった今」興味を持っている単語・フレーズが、リアルな会話の場面でどう使われているかをピンポイントで探し当てられるサービスは、ありそうで他にありません。

YouGlishの使い方や活用方法は、Salahさんのブログに完璧に紹介されており、とても参考になります。


英語スピーキング上達の秘訣は「英語脳」の獲得

と考え、日々英語学習を楽しんでいます。
これについて、少し考えが整理できたので、YouGlishの紹介を交えてまとめてみました。

なお、柴田史郎さんのnote「因果関係を「ループ図」で考えるだけで仕事の質が上がる説」がとても分かりやすく、図解のパワーを再認識したので、この考察に使ってみたいと思います。

<目次>

<目次>
  1.英語スピーキングの上達ループとは
  2.日本語ネイティブの発話ループ
  3.発話の直前と最中に行なっている2つの「調整」
  まとめ

1.英語スピーキングの上達ループとは

次の図の状態に至ることが、この記事の結論です。以下説明します。

一般的にイメージされる英語スピーキングのループ

普通、スピーキングの最中に頭の中で何を考えているかといえば、次の図のループを描くと考えて、あまり違和感なく理解できるのではないでしょうか。

英語スピーキングのループ(一般的イメージ)

①まず言いたいことが頭の中に思い浮かぶ。
②それを脳内で、日本語で作文する。
③そこから脳内で、英語に翻訳する。
④最後に、発話する。

発話した結果、自分の発話から新たに話したいことが頭に浮かび、次の発話へと展開して行きます。(2ループ目へ)

初・中級者のループ

英語初・中級者の場合、比較的短めの発言でさえ、このループ一回転に10秒、またはそれ以上の時間がかかることがあります。

英語スピーキングのループ 初・中級者

上級者のループ

これが中級、上級とステップアップしていくと、③と④のクオリティが上がってきます。

英語スピーキングのループ 上級者

このループを高速で回せる人は、いわゆる受験英語の勝ち組になれるのでしょう。
しかし、このループは、

日本語作文→英語翻訳

というプロセスが入ってしまうことで、マックスの到達点はせいぜい「超高速翻訳マシーン」です。人間の翻訳スピードには限界があるため、相手の英語発話スピードが上がると、どこかで限界を超え、理解が追いつかなくなります。

だから、私はこのループから翻訳作業を無くした、次の図が目指すべきループ、とイメージしていました。

英語脳話者のループ

英語脳話者のループ(イメージ)

日本語から英語への翻訳が消え、かなりシンプルなプロセスです。
この境地に到達できたとしたら、例え小学校1年生レベルの英語しか話せなかったとしても、翻訳を伴わずいきなり英語で作文できるだけでも、英語脳を獲得した、と言えるでしょう。

しかし、日本語発話時の脳内の動きをじっくり観察した結果、ここで重大な過ちに気付きました。
なんと、日本語で発話する時、

「日本語で作文する」というプロセスがない

ということです。


2.日本語ネイティブの発話ループ

しかし、我ながらこれはあんまりで、人間の発話プロセスがこんなに単純であるわけがないと考えました。さらにじっくり自分の思考を注視してみると、追加できそうなプロセスがA、Bが思い当たりました。

3.発話の直前と最中に行っている2つの「調整」


発話の前に、発話しようとしている話題にまつわる記憶・情報・エピソードなどを頭の中にぼんやりイメージし、思考の場面転換をはかる。

例として、私が妻とランチの話をしている時、突如テレビからテロのニュースが飛び込んできたとします。
頭の中がとんかつやデザートのイメージでいっぱいの状態のまま、テロに関する発話をおもむろにスタートするのは、無理です。「テロ」という概念に結びつきそうな、過去の記憶や情報、妻と911テロについて話した記憶などをたぐりよせている感覚があります。これは、意識されないほんの一瞬の出来事と思います。


B
自分の発話をリアルタイムでモニタリングしている。

この時何をしているのか。
例えば、次の例文を考えてみます。

“メッチャ眠い!昨日の夜全然寝れなかった!“

このフレーズを発話する時、「非常に眠い」という強い“感覚“があり、息を吐き出した次の瞬間、すでに「メッチャ眠い!」というフレーズが口から出てしまっているはずです。ここに作文の時間はない、というのが私の感覚です。

そして、この「メッチャ眠い!」を自分の耳で聴きながら、

自分の感情・感覚と、発話した音がフィットしているかを瞬時に感じ、検証し、微調整している。

これが機能している証拠に、目上の人との会話でこのフレーズを言いかけて、
「メッ」
で思いとどまり、

「すごく眠いです。昨日の夜一睡もできなかったんですよ。」

と少し表現を丁寧に修正するようなことがあると思います。

学生時代、友達が私との談笑中、おもむろに先輩に話かけられたました。友達はとっさに、
「その件なんですけどさあ。」
と言い切り、先輩が苦笑いした場面を思い出しました。このように、場面転換と調整が間に合わないで最後まで発話してしまうケースも起こります。


まとめ(あくまで私の今の感覚)

  • 人は母国語で発話する前、頭の中で作文をせず、いきなり喋り出している。

  • 英語スピーキングにおいて、「英語で考える」も最終ゴールではない。いきなり喋り出すこと、自分の発話をモニタリングし、発話と場面のフィット感・違和感を感じながら、リアルタイムで次の発話を作っていけるようになることが目標。

  • 英語でいきなり喋り出すためには、馴染みのある単語、フレーズのストックが必要。それを具体的なシーンとセットで学習すると効果的。

  • これらをサポートするツールとして、YouGlishが今のところ最強。

英語スピーキング・ループとYouGlishの関係

今日は以上です。
ありがとうございました!


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