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『書くこと』から離れられない。

ラジオアプリ、LIVE、インスタ。
発信媒体の迷走の末、私には『書くこと』がしっくりきた。


◇はじまり

元々私は小学四年生でオタクに目覚め、所謂二次創作を書くような子供だった。

当時は「フォレ〇ト〇ージ」や「ピク〇ブ」など知らず、もちろんTwitterも今ほど普及していない。

自分の携帯も持っていなかった私は、ノートに手書きで文字を書いたり、両親の共有パソコンに入っていたWordを使ってお話を書いては印刷し、友人達と小説交換などもしていた。

思い返せば究極の黒歴史である。
実家を掘り返せばいくらでも出てくる。

何が怖いかって、小説交換をした所為でお互いがお互いの自作小説を持っているという事実。未だにその話をすると友人も私も発狂する。
唯一良かった事は、ローマ字タイピング表を見ながら必死にキーボードに打ち込んでいた結果小学生の時点で手元を見ずにタイピングができるようになったことだった。

おかげで学生時代に情報科目で1位を取れたり資格取得で表彰された。
不器用な自分の唯一の特技。
これだけは当時の自分に「頑張ったね」と言える。

そんなこんなで順調にオタクの道を歩み、ホームページを運営したり絵を描いたり薄い本を購入したり書いたりと充実した学生時代。

英会話を習っていたことから外国語系の高校を志望するも担任の返答は

「ちょっと難しいかもね~ギリギリかも~」

落ち込んでいる私にたまたま友人が見せてくれたパンフレットをきっかけにある女子高へ進学。

ちなみに黒歴史仲間の友人Aからはめちゃくちゃ心配された。
「女子高なんて猛獣の檻の中みたいなもんやんか!」って言ってた)

入学式。
同中の子は誰一人おらず、極度の人見知りだった私は胃痛のあまりご飯も食べられなかった。
「そこまで?!」と思うかもしれないが本気でこのまま消えてしまおうなんてことも考えていた。この学校を選んだことを非常に後悔していた。

しかし、案外世界は優しかった。

暗い顔の私に「一緒にお昼食べようよ」と誘ってくれた元バンド仲間。
持ってきたお菓子を分けてくれた今も仲が良い友人。
「絶対オタクでしょ?何が好き?」と話しかけてくれたオタク達。
同じアーティストが好きで一緒にライブへ行くことになった友人。

おかげで思い返せば人生で一番楽しい学生時代だったと思う。

放課後の教室で王様ゲームを開催。「走ってきて全力ハグ」をして正面衝突からの歯を強打したこともあった。
放課後、隣の教室を覗けば、納豆四パックを円形のご飯に乗せてのりを巻き「納豆好きの子の誕生日だから巨大納豆巻き作ってるの!」と満面の笑顔を見せてくれた友人。元気かな。

大人になり疎遠になった子もいるものの、あの時声をかけてくれて本当に救われた。

そしてこの女子高で、現在のパートナーである女の子と出会ったのだった。

◇パートナー

話は現在に戻る。

私は女子高からの友人である「にゃーちゃん(仮名)」とパートナーとして同棲している。

「にゃーちゃん」はボーイッシュで小柄な女性である。
頭が良く器用で、対人の立ち回りも上手いし仕事もできる。
それから男女ともに大変モテる。
以前働いていた飲食店ではバイトの段階で彼女目当ての常連客が何人もいた。

さらっとした馴れ初め。
お互いそれぞれの理由で病み期を迎え、ベッドの上でぐったりする日々を送っていた二十代前半。
学生時代に友人たちと遊んでいた「TRPG」を通して毎日通話が開始。
中学生ぶりの恋愛感情を思い出すも自己肯定感も低く、散々な思い出がある自分には無理だ諦めよう……

とか思ったその日にキスされてお付き合いスタート。

某大阪テーマパークのジェットコースター並みの急展開。
急展開すぎて二週間ぐらい信じられなくて怖かった。

そんなこんなで付き合い始めてしばらく。
彼女と二人暮らしをしていた妹さんが実家に帰るということで同棲が決定。
そしてこのタイミングで自分たちの住む場所に『パートナーシップ宣誓制度』が設立。
無事に証明も発行していただいた。

続柄には『同居人』としか書けない。
未婚か既婚かの欄には未婚と丸を付ける。
国には正式に認められない。
でも私たちは家族になった。

ここら辺の話はまたの機会に。

◇「書くこと」

ここからが本題。
私は普段youtubeとニコニコ動画をよく見る。
ニコ動はなんだかんだ馴染み深くて離れられない場所。
youtubeは今まで触れたことのないジャンルの動画に触れることができる場所。

新規開拓を兼ねて様々なyoutuberさんの動画を見ていく中で、私の視聴履歴にはいつのまにか同性カップルチャンネルが混ざるようになっていた。

日常生活を送る中では早々自分たちのようなカップルに出会うことはない。
実は街ですれ違っていたり、カフェの隣席で談笑していることはあるかもしれない。
それでも見て分かる二人の遭遇率は男女カップルよりも遥に低いと思う。

だからこそ同性カップルの普段の生活やデートの様子、感じていること、考えていることを見聞きできる動画はとてもありがたかった。

ありがたいという言葉に深い意味はない。
ただ「どんなこと思ってるんだろう」「どんな感じなのかな」と気になっただけというあっさりした理由。
それでも同性カップルということを抜きにしても、楽しそうな二人を見ると心がほっこりして楽しい。

そんな配信者・投稿者の方々を見ているうち、私の中にも一つの意欲が生まれた。

私も投稿しようかな。

面と向かっては伝えにくいこと。
リアルで会う知人じゃないからこそ伝えられること。
沢山の人に知ってほしいこと。

何気ない投稿が誰かの楽しみに繋がったりするかもしれない。
悩んでいる人を救うなんて大層なことは言えない。
でも、少しもやもやを抱えながら日常を送る誰かの心をほっとできるかもしれない。



そう思ってからは早かった。

ラジオ配信アプリで収録配信を行う。
しっくり来ない。
別のアプリで配信してみるも、投資系垢からの大量フォローで恐怖を覚えて撤退。根本的に人の話を聞くことは得意だが自分から話すのは苦手だった。

動画投稿とTwitterはシンプルに身バレが怖い。

インスタは現在稼働中。
でもここは写真がメイン。
あんまり長文を載せるのも違うのかな……と思ったその時。

インスタグラマーの方々がブログを載せていた。


「なんで浮かばなかったんだろう。その手があった」


思えば、子供の頃からずっと文章に触れてきた。

小学生の時『いじめ14歳のmessage』単行本を読んで衝撃を受けた。
予定調和にならない終わり方、緊迫した情景を文字から感じて号泣した。
ハッピーエンドにしろという大人達を拒否してこの終わり方にしたという若い作者のあとがきを見て尊敬した。
(文庫本化してるのさっき知った)

小1の時、私の書いた日記がなぜか国語の授業で教材に使われた。
小説家を夢見た時期もあった。
毎日ひとつふたつ、お話を書いていた日々もあった。
黒歴史も生んだ。
同人誌を発行した時もあった。

病んでからは何も書けなくなった。
一次創作も二次創作も何も浮かばない。
文章を構成できない。
唯一の取柄を奪われたように思えた。
いつしかROM専になっていた。

今も相変わらずオタクではある。
でもあれだけ書いていたシリーズの投稿は数年前で止まっている。
文章を書くことがなくなった。
もう書けないと思っていた。

現在、大体2700文字くらい打っている。

とても楽しい。

文章を考えるのが、自分なりに読みやすさを考えるのが楽しい。
何より、投稿する前に何度も加筆修正できることが性に合っていた。
文字で思いや情景を表現する。
プロでも何でもないので上手い文章じゃないと思う。
でも楽しい。
これなら伝えたい話も伝えられる気がする。


結局、私はここに戻ってきた。

「書くこと」から離れられなかった。


◇今後の投稿

ここまでの閲覧ありがとうございます。
久しぶりにこういうものを書きました。
少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。

今後は、

・パートナーとの話やLGBTQ関連の話
・おいしいご飯の話
・気が向いたら短編創作小話
・その他もろもろ

をゆるく投稿していく予定です。

不定期更新ですが、どこかの誰かの楽しみに繋がればいいなと思います。
ありがとうございました。


追伸:ブログってどのくらいの文字量が適切なのかわからない……。

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