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評価面談で感じる不満を半年で解消!チームで「Dos&Don'ts」やってみた

「Dos&Don'ts」とは、ある集団において「望ましい行動」と「望ましくない行動」を明文化した、いわゆる「行動指針」のようなものです。

評価されること・されないことをすり合わせる

私は現在、総務チームのチームリーダーの肩書きをいただいています。
今年度より私のいる部署では、チームリーダーも半期ごとの評価を「する側」に加わることとなりました。業務目標の達成度合いは客観的に見ても分かりやすいものが多いですが、Hameeでは定量評価をしづらい「目標達成に至るまでの経緯(やりかた・言動)」についても評価対象に含みます。

仕事場における評価とは、あらかじめ「やりますよ」と約束したことがどのくらい達成できたか?で計るのがフェアだと私は考えています。まだこのメンバーでチームとなって日が浅く価値観もバラバラな中で、どうしたら半年後の評価の場でお互いに納得できかつ建設的な話ができるかな、というのを期の初めに考えました。

ルールを教えてもらえないゲームが楽しい人はいない

チームの中であらかじめ「望ましい行動」と「望ましくない行動」を明確にし、その認識合わせをしておくことで、期末時点での評価に納得感を持たせることができるのではないか、と仮説を立てました。

どんなことであれ、後出しでルールを言われて面白い人などいません。後出して言ってもらえればまだいいほうで、基準も分からず採点結果だけを聞かされて不満や不安が残った経験は、誰しもあるのではないでしょうか。

チームワークがまだまだ未熟な状態でもあったので、メンバーがお互いの個性を尊重し強みを活かしあえるようになるためにも、芯となるシンプルなルールが欲しいと思いました。

総務チームが半年間使ったDos&Don'tsとその浸透のしかた

■望ましい行動
1.個ではなくチーム
2.締め切りのあるタスクは早めに一度提出して、正解の解像度を上げる
3.全社最適を意識する
4.他の人の時間を大切にする
5.自分の領域内で満足せず、少しはみ出る
6.少しずつでもスキルアップし続ける

■望ましくない行動
1.物事ではなく、人格を否定する
2.タスクを完了しない。チャットのTO付けに返事をしない
3.人の話を聞かない。聞いても行動に反映しない
4.共有された資料を見ない。優先順位について誰にも相談せず勝手に判断する
5.そもそも論ばかりを言う
6.自分ができないことを望む。期待しすぎる

■浸透のしかた
決めただけだと形ばかりになってしまうので、週に一度のチームミーティングの冒頭10分ほどをこれらについて話す時間と決めました。主には「望ましい行動」の項目を使って、私やマネージャーの価値観を伝えたり、チームメンバーの気づきや発見を聞かせてもらったりしました。

想定外の収穫もあった

評価やチームワークづくりという当初のねらい以外にも、やって良かったな思えることがありました。「望ましい行動」に沿って自分たちの行動を振り返る流れで自然に、チームメンバーが直近で感じた、上手くいかなかったことや課題と思ったことを話してくれたことです。

弱音や愚痴も少し混ざった振り返りをみんなで分かち合える時間を持てたこと自体が、貴重です。総務ではひとりで他部署と折衝するような業務も多々ありますので、見えていなかったところの苦労が感じられ「大変なのは自分だけじゃないんだな」とお互いを思いやれるきっかけになりました。また、常に比較するのが「過去の自分」と「望ましい自分」なので、他責思考に陥ることがなかったのも、聞いていて気持ちが良かったです。

もともとの目的であった評価の場でも、みんな自分ですでに「自分に足りなかったこと」の振り返りは済ませてあるようなものなので、「期待以上だったことや良かったところ」であったり、「次はどうしようか」という話に時間を使うことができました。

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