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「この指と~まれ!!」人が自然と集まるオフィス

はじめまして!高木です。
Hameeに入社して1年と少しばかり。今回は大好きなHameeのオフィスについての記事を書こうと思います。

私のオフィス自慢は、吹き抜けのコーヒーカウンター。
初めてオフィスに来た時、気持ちの良い外の光がカウンターを包んでいる様子を見て、気分が高揚しました。オフィスに来てくださるお客様も「素敵なオフィスですね」と褒めてくださることも多いです。

今でさえ、多くの社員がイキイキ働いているオフィスですが、移転するまでは多くの人の葛藤や衝突がありました。今回は今のオフィスのコンセプトを作った女性にフォーカスを当てて、移転前と今のオフィスの紹介をします!

Hameeの素敵なオフィスは誰もが認めるところだが、一昔前は...

2013年、Hameeは小田原駅から歩いて5分ほどの商業施設5階のオフィスにて事業を展開していました。そのビルはテナントが多く入っていて、少し古いですがとてもしっかりした作り。机や椅子もあり、食事スペースもついていて、トイレもあります。もちろん、パソコンや文房具などの備品もちゃんと揃っていました。

ですが、オフィスとしての機能は十分に果たしているはずなのに、社員の間に流れる空気は少しよどんでいました。当時を振り返ってみると幾つか問題点がありました。

・スペースの問題
社員数の増加に対して十分なスペースが確保できていないこと。ミーティングルームの不足など
・設計の問題
コミュニケーションが生まれにくい設計になっていたことなど
・生理的機能の問題
窓がなく太陽光が浴びれない、換気機能が弱く空気が悪い、常に食堂のにおいが流入していることなど

このような問題から、引っ越して半年ほどで別の場所への移転を検討していました。しかし、なかなか条件と合致するものが見つからず、途方に暮れてました。

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※過去の写真です。

人の輪をはぐくむ土地との出会い 

そんな折、コーポレート部門責任者の齊藤さんが小田原地域の集まりの中で偶然知り合った地元の方から、「小田原駅から歩いて8分ほどのところの駐車場の土地に建物を建てたらどうか。」と温かいお気遣いを頂きました。

その駐車場は、毎年ハロウィンの時期になると地域の子供たちを中心に200人~300人が集まり、出店がたくさん出るお祭りをしていて、とても縁起のよい場所でした。

縁起が良く、Hameeに良いエネルギーを与えてくれそうな土地で嬉しいと思う反面、地域の子供たちの思い出を奪ったとして反感を抱かないかと不安に思う気持ちもありました。それでも、小田原駅から歩いて行ける距離で、数百人が働くことができ、必要な数のミーティングルームも作れるような場所にようやく出会えたのです。地元の方々のご厚意によって繋がる事ができた土地にHameeのオフィスを作ることができると考えると、クリエイティブな気持ちやアイデアがワクワクと燃え上ってきて、ご厚意を受けることにしました。

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そんな中、「折角だし、社内でデザインコンペやっちゃおうよ!」という代表の樋口から提案がありました。

地域の子供たちにも好かれるような、そんな立派な会社にならなきゃいけないという思いも込めて、社員全員で納得のいくオフィスを作るチャレンジをすることにしました。

自分が会社を作る!育児休暇中の女性社員の熱い思いが作り出した「Be Children!」

Hameeのオフィスコンペの話が浮上したころ、当時デザイン部に所属していた坂本さんは育休期間中でした。

「コンペに参加したいけれど、育児休暇をもらっている私がコンペに参加していいのかな……。」

悩んでいたとき、ふと思い出したのは2011年の入社当時のこと。
彼女は周りに流されてばかりで自分の意見をしっかり発言できずに悩んでいました。周囲に同調することに重きを置き、当たり障りのない仕事をする。そんな毎日を過ごしていた時に、ふと考えるきっかけがあったと言います。そのきっかけとは2012年に開催された新しい社名を決めるコンペです。

「私って、クリエイティブな企業のミッションに惹かれて、この会社に入って、ワクワクしながら仕事をしたかったんだよなぁ。」

そんな熱い気持ちがよみがえり、勇気を出して社名を決めるコンペに参加したことで彼女の考え方が大きく変わりました。

「一般の社員でも、会社を変えることができるんだ!しっかりと会社と関わっていく事ができるんだ!」

坂本さんにとって社名コンペに参加したことが、所属意識や会社に対する愛情や関わり方が大きく変わるきっかけとなりました。

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こうした経験から、坂本さんは自分の所属する会社の変革を、自分ごととして捉えるようになりました。坂本さんも多くの人と同様に、当時のオフィスが私たちにとって相応しい状況ではないという問題意識は持っていたものの、育休中という状態で、躊躇する部分もありました。しかし、

「やっぱり、これからのHameeを決める重要なコンペには関わりたい!」※そう思い立ち、オフィスコンペへの参加を決意しました。

※本来的には育休期間中は育児に専念して頂く制度のため、特例中の特例です

「レッツ Hamee!!」
「イマジネーション Hamee!!」
「アイデア溢れる会社 Hamee」……

Hameeがより良くなるためには、どんなオフィスが必要なのか?と子供を育てながら自問自答を繰り返し、色々なコンセプトを考えるものの、なかなかしっくりこない。

旦那さんに考えたコンセプトを見てもらうと、
「(坂本さん)自身の言葉じゃない」、「誰でも言えそうなコンセプトだよね。」と厳しいコメントでダメ出しをもらうばかり。

アイデアも絞り出し切って、もうだめだと思ったときに、ふとわが子が遊んでいる姿を眺めてある言葉が頭をよぎりました

「子供って周囲の人とすぐに打ち解けて仲良くなれるし、羨ましいなぁ。

子供のように遊べたら、楽しいのになぁ。

子供ってクリエイティブだよなぁ。」

「……!!!」

「これだ!!」

子供のように楽しんで仕事をすることが、Hameeが掲げる「クリエイティブ魂に火をつける」というミッションに繋がると考えました。

そうして出来上がったコンセプトが「Be Children! Be Hamee!」です。

当時の坂本さんは知らなかったようですが、偶然にも、地元の子供たちがハロウィンの時期に集まってお祭りをしている場所に遊び心溢れるコンセプトを掲げることになりました。

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※過去の写真です。


坂本さんは ”歌う”という遊び心満点のプレゼンをし、コンセプト案である「Be Children!Be Hamee!」が採用されました。そうして、地元の子供たちが遊んでいた縁起の良い土地に、遊びごころを持って仕事をするというHameeのオフィスコンセプトができたのです。
この後、コンセプトを実際に形にする際にも、ものすごい苦労やぶつかり合いなど物語があったのですが、そちらはまた別の記事で紹介します。お楽しみに。

「この指と~まれ!」人の輪をさらに広げるオフィスへ

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「この指と~まれ!!」
2階の吹き抜けがある中央部分をKOENと呼んでいます。吹き抜けの窓から太陽の光が入り込む解放的な作りになっており、KOENにおいてあるコーヒースタンドを中心に、偶然人が交わりあうように設計してあります。こどもたちが遊んでいるようなオフィス「Be Children!」という坂本さんの思いが形となったオフィスの一部として実感できます。

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今では、このコーヒーカウンターに自然と人が集まり、コーヒーを飲みながら事業部を超えて楽しそうに会話をしている姿が当たり前の光景となっています。コロナ渦の現在でも、出社した社員同士は3密を回避しながらKOENを中心にコミュニケーションを育んでいます。私も同様に、コーヒーを入れながら同僚とプライベートの些細なことを話し合ったり、仕事での繋がりを育んでいます。とても愛着の湧く、大好きなオフィスのスポットとなりました。
 

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1階、2階、3階はそれぞれ違うサブコンセプトがあり、所々に人と人が交じり合うような動線設計になっています。

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1階はHARBOR PARKと名付けられており、7つの別々の港をイメージして作られたミーティングルームを設置しています。ここでは打合せの他に販売時に使用する写真の撮影や、ハロウィンなどのイベントも開催しています。

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2階はURBAN PARKで、先ほど紹介したKOENを中心にフリーアドレス制の業務エリアを設置しています。

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3階のGREEN PARKでは写真撮影スタジオやラボ、食堂がありリフレッシュできる空間設計です。

現在はコロナ渦のまっただ中で、私たちのオフィスも本領を発揮するフェーズにきました。
オフィスは”働きに行く場所”ではなくて、”自分のアイデアをぶつけに行く場所”、”コミュニケーションをするために来る場所”であると私たちは捉えています。
私たちにとってオフィスは、「ついつい、会社にいきたいな」とワクワクしながら集まれる場所です。

自然と人と人とのかかわりを持つように設計されているHameeのオフィスですが、組織や世代にとらわれない、そんなオフィスにしていきたいとHameeのコーポレート部門責任者の齊藤さんは語っています。また、社員に限らず近くに住んでいる学生が遊びに来たり、他の会社の人が自然と働いていたりと外部の方も巻き込んで、「この指と~まれ!」と言えるような開放的なオフィスにしていきたいです。

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坂本 志央里
1988年生まれ。神奈川県川崎市出身。夫と息子と暮らす。
玉川大学芸術学部卒業後、新卒としてHameeに入社。商品販売ページの責任者・Hameeデザイン委員長などを経験。現在はHamee楽天店を運営しつつ、自分にちょうどいい生き方を模索中。

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