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「企業文化との出会い①」

企業文化との出会いについて
 
濵桜コンサルティング の松田史子です。

弊社では、企業さまの
「成長文化構築」の
お手伝いをするために、

日々
「企業文化」について研究をしています。

「企業文化」とは、
企業活動の土台であり、
組織内のメンバーや関係者が共有する
価値観、信念、慣習、行動のパターンなど
を包括的に指す概念です。

とても大切なものですが、
目に見えるものではありません。

「企業文化」を
育んできた企業は多数ありますが、
一部の企業を除き、日本ではあまり
重要視されてこなかったように思います。

私たちは、この
目には見えない「企業文化」が
組織の成果を左右する
大きなファクターだと考えています。

ここでは、なぜ
「企業文化」が重要なのかを、
私の実体験を交えながら
お伝えしていきたいと思います。

まず、初回は
「私と企業文化との出会い」について
お話ししたいと思います。 

そもそも、
私が初めて「企業文化」という
言葉に触れたのは、
90年代後半に転職した、
米国カジュアル アパレルブランド
「GAP」を運営する
「ギャップ ジャパン(株)」での
入社研修でした。

日本に進出して間もないこの時期、
新店舗(関西1号店)の
オープニングメンバーとして
中途採用された私と同期たちには、
手厚い研修期間が用意されていました。

自己紹介を終えた私たちは、
この後は会社説明と
マニュアル的な研修を受けるのだろうと
思っていましたが、

用意されていた研修は、
予想と全く違うものでした。

今思えばそれは、
まさに「GAPカルチャー」を
象徴するものだったのです。
 
私たちは
リラックスした雰囲気の中で、
コーヒーを飲みながら、
カジュアルなファッションに
身を包んだ研修担当者から、

「GAPブランド」について
レクチャーを受けました。

「GAP」の理念や価値観の
一つ一つを丁寧に学ぶとともに、

「GAP」にある「企業文化」、
つまりカルチャーについての
重要性を教わりました。

この会社には
「GAPカルチャー」と呼ばれる
「企業文化」があり、

それは企業として、
ブランドとしての根幹であり、

このカルチャーを理解し、
体現していくことが、
GAPの一員として
とても重要だと言われたのです。
 
当時私は、
店舗マネジメントを学びたいと思い、
GAPに転職したのですが、

私の考えるマネジメントとは、
もっと手法的なものを指し、
仕事とはそういうものだと
思っていました。

前職場には、毎週の朝礼時、
全員で唱和する
「企業理念」がありましたが、

朝礼の時にだけ思い出す、
やや形骸的なもので、
GAPがいう「カルチャー」とは
まったく違うものでした。

また、
その頃の「カルチャー」という言葉は
アートや音楽など芸術や教養を
指すものがほとんどで

「企業文化」と日本語に変換しても
想像がつきませんでした。

そんな認識の中、
研修担当者からは、

私たち従業員一人一人の
日々の言動や態度が、

GAPの「カルチャー」を作ると
言われたのです。

つまり、
それは、形だけの置物でなく、
本当に日々意識して実践するものとして、
そこにあるということなのです。

「外資ってなんかすごい!」と、
異文化 GAP の洗礼を受け、
圧倒されっぱなしだった私ですが、

そこに不安感はなく、
これから始まる未知の世界に
わくわくするような、
もっと知りたいという思いがありました。
 
コーヒーを飲みながら
リラックスした環境で
研修を受けるというのは、
当時の私には考えられませんでした。

「カルチャー」という
言葉を初めて聞いた、
この日のインパクトは

20年以上経った今でも、
コーヒーの香りとセットで
忘れられません。

これが私の最初の
「カルチャー体験
(企業文化との出会い)」です。

(次回へ続きます)


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