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#名刺代わりの小説10選 で暴かれる本性

先日、ライター垢を新しく作った。
ライターといってもクラウドサービスに登録しているわけでもないし、ココナラでスキルを売っているわけでもないので、去年と同じようなTwitter活動をするのは違うと感じていた。

ならば、いちばん好きな「本」にまつわるタイムラインにしようと読書垢の方々を参考に「#名刺代わりの小説10選」をツイートしてみた。

この10選を考えるのに結構時間を費やしたのだが、遠藤周作「深い河」を入れるのを忘れてしまい、リプライ欄に載せている。

このツイートはとても奥深い。
本好きの人ならば、この10選を見て、どんな人物かを見抜ける人もいるかもしれない。
ただ好きな小説を載せるだけでもダメだし、
最近読んだ本を連ねるだけでもダメ。
唸りながら書いた11選だ。
(すでに10選超えてるあたりでも性格が出ますネ!)

私がいちばん好きな作家は村上春樹だ。
11冊中、3冊を占めているのでこのツイートを見た人に「この人は村上春樹が好きだ」と伝わる。

さらにコアなハルキストへ向けて、出版社に偏りが出ないように選出。

ねじまき鳥クロニクル→新潮社
(初めて読んだ村上春樹作品/新潮文庫はハルキストが最も求めている世界観)

ノルウェイの森→講談社
(20代のころ何回読んだか分からない作品/村上春樹初心者は講談社文庫がオススメ)

多崎つくる→文藝春秋
(いちばん最近読んだ作品。名前がしっかりある主人公!/文春文庫は穴場作品。面白いものが多い)

次に女性作家陣。
江國香織、千早茜あたりが並んだところで、現代の恋愛小説(昭和後期~平成初期生まれ世代)が好きですね?と分かる。

綿矢りさとは同世代。
ちょうど本格的に小説書き始めたころ、彼女は鮮烈デビューした。
しかも「インストール」というパソコンが一般庶民の手に渡り始めたころのナイスタイトル。(読んだことはない)
それまで同世代の作家の作品を読んだことがなかったのだが、「手のひらの京」は書評で気になり手に取った。
女性特有のお悩みが等身大で書かれていてサクサク読めた。

桜井亜美。
20年くらい前に魔法のiらんどで小説を書いていたころ(その2
~3年後かな)にすごいハマっていた作家。
アンダーグラウンドな設定での恋愛小説。
当時、自分が書く小説にもだいぶ影響を受けたので選んだ。
ドラム教室に通っていたとき、レッスンの前に毎週買い、帰りのバスで読んでいたのを懐かしく思う。

五木寛之「親鸞」、遠藤周作「深い河」をあげたのは、とくに宗教上偏りはありません、ということを伝えたいからだ。
信仰のあるなし問わず読める作品。どちらも読んだあと旅に出たくなる。

車輪の下、金閣寺は中学生のころに読んだ作品だ。
高校受験のときに面接で「最近読んだ本は?」と聞かれて
「車輪の下」と答えた。
面接官が「作品はどうでしたか?」と聞いたので
「悲しい話です」
と端的な感想を述べた。
あとで分かったんだが、面接官に古文の先生がいて
その先生が「そうだよね~!!」と共感してくれたのを忘れたことはない……(おそろしや)

三島由紀夫「金閣寺」。
「仮面の告白」や太宰治の「斜陽」と迷った。
子供のころに読んだ作品の印象の強さが鮮明だったので「金閣寺」を選んだ。

どんな自己紹介を書くよりも、この10選を(11選になってるが)固定ツイートにしていたほうが、私の好みが伝わる気がしてならない。
これって、好きな音楽10選も書いたら好みがバレるのだろうか?
その前に好きな音楽を10選に絞るのが大変すぎてやる気になれないぞ!



最後まで記事を読んでくださってありがとうございます。 読んでくださった方の心に少しでも響いていたら幸いです。