子供用マグカップセットの開発話 Part3
1.製造
デザインが決まり、あとは製造工程へと移っていきます。
実際に製造所がある九州の波佐見に飛び、窯元と直接ミーティングをしました。やはり職人でしかわかりえない制作工程での無理や問題点が一気にうきぼりになりました。もちろん考慮してデザインしているのでさほど大きな問題点はないのですが微調整部分ほど、工程を理解しこだわることがプロダクトの生命線になると思っています。
・そうして送られてきた試作品。色や質感などの細かいディティールを詰めていきます。
2.ロゴデザイン
物がほぼ完成し、いよいよ最後の仕上げです。
製品の名前とロゴを考えます。最初から製品名を考えているケースもありますが、今回は全て完成した後にネーミングを考えました。
製品名は「U-mug」「U-Plate」です。
一番の特徴である飲み口の「U」の形のカーブが由来です。そしてもう1つ。この製品の文脈として「贈り物」というポイントがあります。大切なあなたへ贈るの「You→U」という意味も込めています。
ロゴマークは、受け取った子が笑顔になってくれるようにとUをスマイルに見立てたデザイン。あえてステッカーの下部分に配置し、メッセージを書き込める余白を設けました。それぞれの顔にしてもらってもおもしろいかもしれません。そんな遊び心を加えたロゴに仕上がったと思います。
こういった仕上げがブランドの深みをぐっと増してくれるし、物としての魅力を引き立ててくれます。
・メッセージを書き入れて温かみのあるギフトになるようデザイン
3.完成
こうしてU-mug&Plateは完成しました。
今振り返ってみてもとても学びの多いプロジェクトだったと思います。
コンセプとや形状の検証、ロゴやパッケージングとプロダクトデザインの開発プロセスの中のどの工程を切り取ってもたくさんの気づきを与えてくれた思い入れのあるプロダクトに仕上がりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?