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2021年1月29日の日記より追記

昨夜は月が綺麗だった。

夏目漱石が、「ILoveYou」の訳し方を「月が綺麗ですね」とでもしておけと言った話は有名だけど、実際にいい感じの人と月を見ている時に「月が綺麗ですね」とか言われたら、ドン引きしてしまう気がする。でも、今の時代に「月が綺麗ですね」なんて言ったらクサすぎる。

日本人は「あなたを愛している」とストレートには言えないから、「月が綺麗ですね」って言う。

月の写真を撮るのは難しい。


ーーここから追記ーー

察してちゃんという言葉があるが、そもそも日本語という言語が察してちゃんだと思う。
詳しくは言わないけど察してね、というような。

悪くいえば、白黒つけない。良くいえば、白と黒の間にもたくさんの色がある。たくさんの色があるから生まれる文化がある。

ぶぶ漬けでもどうどす?とか、縹色(はなだいろ)とか、善処しますとか、分かれ目が曖昧だからこそ、奇跡的な表面張力でバランスよく存在している文化。

白黒つける、パキッとした文化もいいけど。

ぼんやりとした曖昧さを楽しむ心も大事ではないだろうか。

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