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隔離ホテル7日目

隔離生活7日目。                             暇地獄トンネルからの出口も全く見えない中、日本では大トラブルだが、この国では些細な、それもほんのちょっとした、鼻くそをつけられた程度のトラブルがあった。ここ隔離ホテルは内装の見ためは、ぼちぼちかと思っていたが・・・・
嫁が叫び始めた!                           「あ〜!床が湿ってる! ほら見てここ!」
「マジか〜、確かにカーペットにも湿っぽいぞ!これって水漏れだろ!どうしてこの国の施工・管理はこんないい加減なのかね!クレームしてよ!」
残念ながらヨメのクレームも叶わず、隔離部屋は現在満室でしばらく経たないと隔離された方が退出しないということらしい。さらには4日間は室内消毒のために部屋を使わないマニュアルが存在するために事実上、今の部屋を出ることは無理と言われた。耐えきれず、嫁に怒りをぶつけてしまった。            「オレにいつも怒るように、もっと管理者にガツンと言ってよ〜!」
「もう無理よ、責任者が無理だって言ってるのに、これ以上はムダよ。なんとか防水加工とか、タオルを特別に、特別に追加してもらうことで手をうったわ!タオル追加交換はマニュアルには書いてない特別な配慮らしいって!」
この国の方々とは10年ほどの親交があるが、交渉の間合いにおいて、誠実な対応をされてるのか、はたまた、クレーム探知機が反応して我々を煙に巻いてるのか、今でもよくわからない。。
「冷蔵庫もないし、部屋も水漏れかあ〜キッツう〜」
「仕方ないわ、あなたが選んだんだから。。それに次の常州での最後の一週間の隔離ホテルは、管理センターの人から聞いたんだけど ちょっと騒がしいかもって!」
「どういうこと?」
「カラオケ店の隣だってさ。」
「じゃあ、お母さんの住んでるマンションでの隔離生活の希望出したら?」
「お母さんは、近所の手前、私たちにはホテル隔離をするように希望してるって・・」
「きっつう・・・・」
うちの実家の爺さん・婆さんじゃああるまいし、どうして歳をとると近所の目をやたら気にするのだろうか?これは万国共通なことなのだろうか??
もうここまでくると、オレのブツブツも最高潮になってくる。。幸いにも 友人から隔離中の過ごし方として、偉大な日本アニメの中でも秀逸な作品を何品か紹介していただいたので、「サザエさん」の後で気分直しに鑑賞してみよう〜。

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