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隔離ホテル10日目

隔離ホテル10日になると爪も切りたくなる。そこで、フロントに爪切りを頼んだけれど、予想通り、「ございません」と言われる。仕方なくネットで爪切りを注文したら・・・・
「今届いたこの爪切り、マジで切れ味いいな〜」
「そりゃそうでしょ、ドイツの技術を使ってるのよ。これならアンタとの縁も切れるわ〜」
「・・・・・・・・で、いくらなんだ?」
「え〜と、「縁も切れる爪切り」は220円、そんでもって「ハイジの爺さんの髭剃り」が600円」
「そんな安いのか!ちなみに送料はいくらだよ?」
「送料? 楽天じゃないんだからタダよ。」
「すげ〜な、タオバオ(アリババ)で買ったの?」
「最近、人気の「ぴんどうどう」アプリで買った。「みんなでまとめて買おう」っていうアプリで個別ではなく仲間をたくさん集めて大量に発注するやり方でタオバオよりも安いのよ。ほら、添付にある単独買いと仲間で買う値段と差があるでしょ!でも、さらに画期的なのは、商品が届いて初めて支払いが発生するというシステムなの。アリババもどこもそうだけど、普通まず支払いが先でしょ!支払う前に商品が届くなんて今までの中国にはなかった発想で大ウケよ!」
爪切り・髭剃り合計で1000円もしない商品が無料で、返品可能期間をすぎて初めて引き落としが発生するという、神的なビジネスモデルでわずか2〜3年ほどでアリババの背中が見えてくるほどの勢いらしい。これならあともう一ヶ月隔離されても生き延びれる気がしてきた。。(でも、したくないけど・・・)
あのアリババの牙城を脅かすほどに成長してる、「ぴんどうどう」
こんな野心的なサービスが出来るECが、タケノコのように出てくるのがこの国のすごいところだな。

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