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この世界は私のいるべき場所なのか

私は哲学者になろうと思う」と友人に話していた時のこと。(彼女は私が変なことを言っても特に何もつっこまないのがいい)

友人は「あなたはこの世界と、自分の関係がどうあるべきかで悩んでいるんだね」と言った。

私はそうなの、と言った。

友人は「私はね、この世界は、私のいるべき場所じゃないんじゃないか?と考えることが多いの。だからこの世界と自分の関係については、あまり関心事ではないんだ」と言った。

私は、まじか〜!となった。

思えば、私はこの世界(私の生まれ育った日本という文化と環境)に対して、疑問や居心地の悪さは定期的に感じても、「ここにいるべきではない」「ここは私の居場所じゃない」とは感じたことが一度もない。だからそれとどう対峙するかを考えている。私にとってこの世界はホームなのだろう。

でも、「ここにいることに違和感がある」という人たちにも会ってきた。友人にも、相談者さんにも、それを感じている人たちがいた。彼らの中に、仕事も家族も充実しているのに「いつまでもこの世界のお客さんな感じがする」と話してくれた人がいた。きっと彼らにとって、本当の居場所があるのだと思う。ここじゃないどこかに。

彼らのホームはどこなんだろう。世界は広い。それを強く感じた7月の夜。

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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。


人と人とのアイダにも収録


ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。

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