会話のすれ違いは愛しい
先日、コーヒーショップで隣の席の若い男女が話していた内容が聞こえた(というか聞き耳をたててしまった)。
そう言って男性はスマホでチャチャチャと調べた。
すれ違っていて、いい会話だなぁーと思った。
妊娠により身体に変化が起きることを知ってほしい女性。制限が出てくること、心配事が増えること、ただそれを伝えたい。
一方、安心していいことを伝えたい男性。大丈夫だよ。思ってるよりも大変なことは起こらないよ。何を心配しているんだい(と言いたいんだろうと勝手に想像した私)。
ただ、「そうなんだね」と返事をしてくれれば満足したであろう女性。
なんでそんなコーヒーにこだわるんだい?と不思議に思っているであろう男性。
私は、悪気なくすれ違っていく会話が好きだ。お互いが思うことを言葉にして、その言葉だけを追っていると不思議な着地点に辿り着いてしまう。
巷では「女性の話はまず受け止めてあげよう」とか「男性へはこうやって伝えよう」とか、スキル本が溢れてるのだけど
私はこの、すれ違いこそ愛しいと思っている。「この会話はどこにいくのだろう?」と想像するのがいい。そして、自分の会話においては想像する余裕がなくて怒る時もある(あるんか)。
ちなみに、相手が話を聞く気がなかったり、傷つく言葉を言ってくる場合は「すれ違い」とは呼ばない。それは「無視」とか「攻撃」。ね。
最終的に、その男女の会話は
に落ち着いた。
男性の栄養成分に対する無頓着さに驚く私なのであった。そしてカフェインレスコーヒーは美味しいから安心してほしい。きっと女性はそんなことは心配していないだろうけど。
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ハマダユイ
ソーシャルワーカー10年目。オンラインカウンセリングや相談室バオバブ(1人でやってます)で個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。
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