全身全霊で働くことを美化しない
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(三宅香帆, 2024)という本を読んだ。
なぜ、働いていると本を読む時間がなくなってしまうのか。本が読めないほど忙しすぎる働き方はいいのか。現代人は本を読む代わりになにをして時間をつかっているのか。
そんな問いを、労働と読書の歴史と共にさぐっていく本だった。素晴らしく面白かった。
なにより、著者のあとがきに心掴まれた。
著者は働くことが「めっちゃ好き」。でもだからこそ、「全身全霊で働くことを美化したくない」と書いている。全身全