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Enjoy the things until YAMEPI

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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。
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2024年1月の記事一覧

その感情は、私たちがつくった枠組みの中で起きる

ケネス・ガーゲンとメアリー・ガーゲンの「現実はいつも対話から生まれる」を読んでいました。 心理学者であるガーゲン夫妻は、「社会構成主義」という考え方を提唱していて、私はその理論に沿って物事を考えることが多くあります。今回もいろいろ考えたので、シェア。 本はこちら 社会構成主義とは? ざっくり言うと、社会構成主義とは「社会の様々なことは、人の頭の中でつくられたものである」ということです。私たちが普段から使っている概念は、もともとあったわけではなくて、私たちが生きていく中

「書く相談」と「聞く相談」のちがいとは

最近、相談室バオバブもメッセージ相談を始めました。 メッセージ相談をやっているカウンセリングルームは結構あって、私も別の場所でメッセージ相談を受けています。何人かは定期的にご予約をくださって、書いて、読んで、たまに電話で話す・・・そんなやりとりを続けています。 普段zoomや電話でお話するような「聞く相談」と、メッセージを「書く相談」は、根本的に違いがあるように感じています。 聞く相談って、相手が話しながら自分の考えを整理したり、自分の感情を出すことに集中できる時間をつ

「折り合い」に口を出さない、その2

過去にこんな記事を書いていて。 去年の1月6日は、修士論文の提出直前だったのですが、その時に思わず書いた記事です。 ソーシャルワーカーは、人の折り合いに触れやすい立場だなと思うのです。 自分が生きていくために、「本当はこうしたかった」と「現実」の間でゆっくりと折り合いをつけていく。 それは人間誰しもが行う作業なんだけど、障害があったり、環境的な困難があることによって、「本当はこうしたかった」に対して折り合いをつけることが多いと感じます。そして私たちは、そんな場面に立ち

書くと矛盾が出てくるけど、いいのさ。

noteを書くと、「あの人に伝えたことと矛盾するな」とか「この前書いたことと矛盾するな」など、ポロポロ矛盾が見えてくる。 相談というのはとても個別に閉じられた作業で、一方noteとはとても開かれた場所で。対象者が違うと話す内容も違う。その人にスポットを当てた内容だから。それが、開かれた場所に引っ張り出されると、「あれ、この前と違うこと言っている」となります。 たとえば、この「良い印象は道を拓くよう」の記事。 これは学生にむけた言葉を切り取った記事なので、少しでもあなたの

「つまんないなぁ」はサイン

たまに思い出すのですが、以前、一人暮らしをしていた家で、マリオカート(スマホアプリの)を一人でやりながら、「つまんないなぁ!」と身体に電気が走ったことがありました。 マリオカートのアプリが開始した直後でした。それっていつだろうとWikipediaで調べたら、2019年9月だった。 その日、私は家で週末を過ごしていました。そうじをして、ご飯をつくって、あとはゆっくり過ごしていて。そういう週末が好きでした。平日に職場で戦った疲れを、土日に解消する…という流れで日々を過ごしてい

いい印象はちょっと意識したらつくれる

本日は、後期の授業最終日でした。最後のおまけで学生に伝えた言葉はこちら。 相談は情報収集だという話は割愛しまして、「良い印象は道を拓くよう」の話を、noteでもう少し話したくなりました。 よく、「印象がいい」「頑張っている感じがする」「感じがいい」と言われます。 ええ、私の話です。ほんとなんです。信じてほしい。ちらりと会ったことある人は、感じてくださっているのではないでしょうか。そうでしょう?そうですよね(圧)。私をよく知っている人は、「時と場合によるけどな」と思ってい

他者の言葉より自分の思い込みの方がつよい

中野信子さんの「世界の『頭のいい人』がやっていることを1冊にまとめてみた」を読んでいます。 (頭よくなりたいって憧れているのバレちゃうな…) 本の中の言葉で、「あら!ここにも!」と思う言葉がありました。 人間は、誰かの言葉では傷つかない。 自分が持っている自己イメージが、自分を傷つけるのだと。 これと同じことを、最近noteに書いたな〜と思いました。これだこれだ。(最近といっても、もう半年前だ) この記事では、私はByron Katieの言葉を引用していました。今回

決められない時にアドバイスをもらう相手は

壁です。 なんの話かと言うと、「迷った」「決められない」「どっちにしよう」みたいな時に、最終的に「どうしようかな?」と誰かに尋ねたい時… 壁は最適な相手だという話です。 私たちはよく、迷った時にアドバイスをもらいすぎて「誰の言葉を信じたらいいかわからなくなった」ということがあります。 相談者さんからたまに伺うのが、「精神科の主治医はAと言った。でも地域のソーシャルワーカーはBと言った。親はCと言っている。友人はDと言った」ということで悩むパターンです。 これが治療や

新人職員は戦士だ

※プライバシー保護のため、少し事実内容を変更しています。 先日、新人ソーシャルワーカーの女性と一緒に、ある機関に問い合わせの連絡をしました。 女性は大学卒業してすぐ地域のソーシャルワーカーになった1年目の新人職員。23歳。笑顔たっぷり。普段からニコニコ仕事をしているのだろうと想像します。素直で元気で、私の好きなタイプ。ええ。どタイプです。 私は彼女と一緒にやっているプロジェクトがありまして。その機関から教えてもらいたいことがあり、一緒に電話をしたのです。 「一緒に電話

ぜんぶ、私がきめる。

最近は、恋愛の話をすることが多くありました。 先日は若者の中に入って「告白された相手にどうやってお断りをするか」という話を聞く機会があって。 そんな怖い話を聞きました。怖いし辛い。 そんな怖いことが起きないように、知っていてほしいことがあると話しました。 「人間関係の主導権は自分が持つ」ということ。 次の約束は、私が決める。 会うか会わないかは、私が決める。 待つか待たないかは、私が決める。 誘いを受けるかどうかは、私が決める。 好きになるかどうかは、私が決める。

一回で最大級のやくわりを果たしておわる相談がある。

昨日のnoteに書いたことなのですが。 「定期的に来てくれる方がもう十分いるので(まあいいや)」みたいな書き方をしたのですが、「定期的に来てくれる人が大事」という風に聞こえて誤解を生んだら嫌なのでもう少し書こうと思いました。 定期的に来てくれる人たちだけが大切なわけではないし、定期的に相談に来ることが大事だとも思っていません。 一回で終わる相談って、たくさんある 相談が一回で終わることって、たくさんあります。バオバブでもたくさんあるし、その他の場所でもたくさんあります

相談の口コミ(クチコミ)のはなし。

口コミって見ると、「ろこみ」って読んでしまう私です。今日はクチコミの話。 noteを毎日書き始めて、相談室バオバブには新規のお客さんがいつもより多い頻度でいらっしゃいました。ありがとうございます! いっぱい書けば誰かの目にとまる機会が増えるし、そしたら「この人と話してみようかな」と思ってもらえる。嬉しい循環です。 今回、「どんな風に聞いてもらえるのかわからなかったので、いろいろ調べるのに時間がかかってしまいました」とニコニコおっしゃった方がいました。 みたいに言ってい

人間の身体が3ヶ月ごとに生まれ変わることを知って

ロマンチックー!!!と、ときめいています。 家族の一人が、最近パーソナルジムに通い始めました。そこでこんな話を聞いたと教えてくれたのです。 それを聞いてから考えました。3ヶ月前の私は、もういないのですね。思い出の中の私はもう存在しないと思うと、胸がドキドキ。私は、あの頃と違う細胞によって生かされているのか…!(何も運動していないので、見た目や能力に変化はありませんが) つまりつまり、過去の恥ずかしかったアレコレとか、失敗したアレコレとか、失恋して号泣したアレコレとか、あ

「変えられるのは自分だけ…」その本当の意味とは?

最近、よく耳にする「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」という言葉。 これを「だから、私が頑張らなきゃいけないってことですよね…」と話してくれた方がいて(しかも複数!)いや、そんな風に解釈しなくていいと思いますよ〜と。 たとえば、まったく家のことをやらない家族(あるいはパートナー)がいたとして。あなたは毎日の家事でヘトヘトになっている。 辛いな、嫌だなぁって思っているときに「他人は変えられないけど、自分は変えられるんだよ」と言われたらどーでしょう? 「そっか、