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【エッセイ】ほろほろ日和

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昭和を27年間、平成を31年間走り抜け、令和でふと立ち止まる私。振り返ると、ほろほろと頼りなさそうな足跡ばかり。過ぎた「あの頃」と「続く明日」を思いながら、日々のあれこれを綴りま… もっと読む
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記事一覧

【エッセイ・ほろほろ日和18】親切な声が聞きたい

還暦を突破して、耳が衰えたのだろうか。 いや、そんなはずはない。 まだ大丈夫だと思いたい。…

浜田真実
5か月前
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【エッセイ・ほろほろ日和17】ファーストアルバムには良くも悪くも自分が強く刻印され…

1995年リリースのファーストアルバムを聴き直す。 あぁ…… なるほどねぇ。痛たたた。 もがい…

浜田真実
3か月前
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【エッセイ・ほろほろ日和16】静寂・ホスピスにて

2023年8月14日、父を見送った。 88年の生涯だった。 葬儀場に飾られた遺影は、勤め上げた海上…

浜田真実
4か月前
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【プロフィール】はぶてん坊の歌

高度成長期、真っ只中の頃。 愛媛県八幡浜市で誕生し、すぐさま瀬戸内海を渡り広島県で育ちま…

浜田真実
5年前
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【エッセイ・ほろほろ日和15】名前を呼ばれること、声の記憶

この二~三年、近しい人の訃報が続いています。 私の年齢もそれなりのものですので、ある程度…

浜田真実
3年前
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【エッセイ・ほろほろ日和14】愛しの勝新太郎さま ③ ~舞台裏の宝物~

 いよいよ公演が始まるという矢先に、萬屋錦之介さんが病に倒れた。急遽、弟の中村嘉津雄さん…

浜田真実
4年前
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【エッセイ・ほろほろ日和13】愛しの勝新太郎さま ② ~そして旅は始まった~

 勝アカデミーの在学期間は、1年。アルバイトに授業にと走り回っているうちに、瞬く間に時は過ぎて行く。私たち2期生も、卒業公演の日を迎えることになった。生徒にとっては、最大のチャンスだ。公演には業界の関係者やプロダクションの人たちが招待されている。もちろん勝新太郎学長も、客席にいる。ここでバッチリよい仕事をして、役者の世界で生きるきっかけを手にしたい。みんな必死だった。  卒業公演は、既存のテレビや舞台などの台本から印象的なシーンを引っ張り出し、数分ごとにつなぎ合わせたものを

【エッセイ・ほろほろ日和12】愛しの勝新太郎さま ① ~授業~

 昭和54年、俳優の勝新太郎さんが俳優養成所「勝アカデミー」を開校した。勝さんをはじめ、…

浜田真実
4年前
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【エッセイ・ほろほろ日和11】美輪明宏さんのこと

 その昔、東京の銀座に「銀巴里」というシャンソン喫茶があった。  オープンが1951年(昭和…

浜田真実
4年前
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【エッセイ・ほろほろ日和10】大好きを生きる

 子供の生活の中には「大好き」がたくさんあふれている。  雨上がりの虹、蟻の巣、タンポポ…

浜田真実
4年前
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【エッセイ・ほろほろ日和9】イルクーツクに眠る人

 ロシア連邦イルクーツク州「第7収容所第1小病院」。 私の祖父は、終戦の年(昭和20年)の…

浜田真実
4年前
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【エッセイ・ほろほろ日和8】とびら③ ~光(カウンセリングルームにて)~

「おねえちゃん… 泣かないで… おねえちゃん、泣かないで…」  聴こえる。心の深いところ…

浜田真実
4年前
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【エッセイ・ほろほろ日和7】とびら② ~小さな声(カウンセリングルームにて)~

 何の進展もないまま、カウンセリングは三回目を迎えていた。  料金を払って身の上話をする…

浜田真実
4年前
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【エッセイ・ほろほろ日和6】とびら① ~闇の中で(カウンセリングルームにて)~

 「人生で起こることに偶然なんてないのよ。すべては必然なの」  友人は言った。振り返って見ると、最悪だと感じていた状況も後からやって来る幸せな出会いへの伏線だったと思えることがある。あの辛い日々があったからこそ、今の私がいる… みたいな。  もし人生が、巧みな脚本で制作された美しいドラマだとしたら…  そして、出会いも別れもすべて必然なのだとしたら…  おそろしく楽天的になって 「この哀しみも、きっと良い方向へ流れて行くためのステップなのだ!」  なんて言えるようになる