見出し画像

海外体験と自分の年齢

石川の震度7に続き、航空機事故まで。
スマホの画面に【速報】とついたニュースの通知が来る度にハラハラしています。

丁度アメリカ西海岸で年が明ける頃に、石川で地震があり、津波警報発令中との通知が来たので
新年気分なんて浸る間もなく石川に帰省中の友人からの返信を待っていました。
友人は高台に避難しているとのことでとりあえず無事でホッとしたものの、この真冬の夜中に避難なんて、、

自分にできることは何だろうか
と考えながらnoteを書いているところです。



3.11 東日本大震災の記憶

実は、かつての大地震・3.11の時も海外に滞在していました。

東日本大震災然り、今回の能登半島地震然り、情報源はNHKとSNSでした。
3.11当時は、自然災害の脅威をテレビ画面から実感するには小学生の自分は幼すぎたと記憶しています。
とはいえども、見たこともない津波の映像にゾッとしたことは確かです。
ただ、どちらかといえば通常ではない親の姿を見て初めて「非常事態なのだ」と認識したという方が正しい。

当時の自分にとって海外滞在とは、レアな体験だという認識はあったもののあくまで親に連れてこられた受動的な体験でした。
自分は、主体的に言語を学んだり、異文化体験に感動したりできる利発な子どもではありませんでした。

3.11や原発事故に対してもあまりに無関心すぎたように感じます。

ただ、今回の能登半島地震は、自分にとって、全くもって3.11とは対照的な体験でした。
新年気分が一瞬で消えた【速報】の通知。地震と、津波警報の情報。家族の安否。石川出身の友人や石川に進学した友人の状況。

自然災害の恐ろしさを心底感じました。


海外体験に適する年齢

よく、「世界の広さを子どもに見せたくて」海外旅行に行くという話をSNSで見かけますが
子どもに海外で多くのことを吸収してもらうためには
その内容は勿論、年齢や期間、タイミングがとても重要だと感じます。

自分は小学生の頃に約4年間海外に滞在し、高校でも数週間の語学留学を経験し、そして大学生になってからもこうして半年間の留学の機会を得られました。
ただ前述の通り、小学生の頃は最も長期の滞在だったにも関わらず受動的な経験にしてしまいましたし、高校では引率の先生と友人に頼ってばかりで
海外体験という貴重な経験を享受するにはあまりに未熟すぎました。

勿論、知識はつきましたし「世界を知る」という意味では多くの新しい人や環境に出会えましたが、果たしてそれを意識的に自分の糧にできたのか、と言われれば自信はありません。

しかし、大学生になって経験している今回の留学は、日々の生活が自分を成長させ変化に直結していることを実感しています。そして、今だからこそ過去の海外体験が自分にもたらしていた変化を認識できていると言えます。
自分が海外で「世界の広さ」を知り、それ以上に「広い世界で生きる自分」を認識するには現在の年齢までの積み重ねが必要でした。

海外体験のタイミングは為替や家計など多くの外部要素が整って初めて成立するものですし、小学生でも有意義な経験の主体になり得ます。
ただ、年齢と個々人の成熟度に応じて学ぶ場を適切に選んでいくことが重要だと感じています。

「日本にいない時に日本で大災害が発生する」という状況を比較すると、
小学生の頃はニュースを見てもどこか他人事にすら感じてしまった一方で、大学生となった現在は留学を通して広い世界で生きる「日本人である自分」を認識したことにより物理的距離に関わらず自分に大きな変化をもたらす出来事となる。
海外体験を有意義なものにするためには、やはりある程度自分でものを考えられ、発展させていくことのできる年の積み重ねが必要なのだと改めて実感しています。

勿論、正直小学生の自分があまりにも甘えん坊で阿呆だった自覚は大いにありますが。


災害時のSNSから

3.11の頃はスマホも持っていなかったのでNHKのニュースしか見ていませんでしたが、能登半島地震に関しては様々なSNSを中心に情報を得ることができました。

現地から直接情報を発信する人
募金活動に参加し、その情報を拡散する人
支援を申し出る人
地震と原子力や政治など他分野を結びつける人
地震よりも新年お祝いムードの人

災害時ほど個人の性格が出るなーと思いました。
災害に関する発信をしてようがしてなかろうが個人的な賛否はないのですが
いち早く募金活動の情報を拡散していたり、支援の行動をしている友人を見たりすると
立派だなと思います。

募金をするにしてもしっかりとした窓口にしないと届かないとか
じゃあそういう窓口はどこなんだとか
物よりシンプルに金銭的な支援が必要とか
国に任せて個人はじっとしているべきとか

緊急事態に、その有用性は置いておくとしても「動き出せない」ことは
「動いてる」人との大きな差だと感じます。
すぐに情報が入る現代だからこそ、災害の多い日本で生きていくために
こういう時の瞬発力を磨いていかなければ、と考えさせられる機会でした。


一連の災害と事故に関し、現地でも遠隔でも奔走してくださっている方々や被災された方々が、一刻も早く落ち着いた生活に戻れるよう応援しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?