見出し画像

あたしの人生、人の役に立つか?6

6.傷病手当もらいきる!

「傷病手当、、、。」

元気で働いているときには
給料明細を見て、
「なんかいっぱい引かれとるな~。」
と思っていたが、
病気になったり、
働けなくなったら、
この制度はありがたいと
思えてくる。

厚労省に説明書きがあった。
「同一のケガや病気に関する
傷病手当金の支給期間が、
支給開始日から通算して
1年6か月に達する日まで
対象となります。

支給期間中に途中で就労するなど、
傷病手当金が支給されない期間が
ある場合には、支給開始日から
起算して1年6か月を超えても、
繰り越して支給可能になります。」

とある。
うちの夫の場合は、
仕事復帰しても、
数日~1週間程度だったため、
大体、申請してから
1年半ほどで
傷病手当は打ち切りになった。


月十数万円でも
コンスタントに入っていれば
気持ちも少し余裕が出てくる
ものだが、、、

やはりなくなると、
気持ちに余裕が
出てこなくなるものである、、、。


夫の職場は
夫の復帰を待ってくれていた。

夫の席があるから、
ずっと人手不足の中
踏ん張ってくれていたと思う。

傷病手当も打ち切られた状況で、
今の職場にしがみつくのも
妻としても申し訳ない。
実際、また仕事復帰するとなっても
通勤時間が長いのは
本人にとっても負担が大きい。

どこかのタイミングで
退職しなければならないのだ。
色々とお世話になったから
言い出しにくいが、
言わなければならない。


「辞めます。
申し訳ありません。
ありがとうございました。」


その電話すら、
夫はできなかった。
お礼の一言でも言えたら
良かったと思うのだが。


夫と付き合い始めたころ、
大阪のミナミのある角にある
看板が赤いカフェで
待ち合わせをしていた。
夫はバイクで来ていた。

私はアルバイト前だったので
歩いてこのカフェに行った。

思いガラス戸の扉を押して
カフェに入る。
ガンガンにエアコンが
効いていて、寒いくらい。
腕をさすりながら
席を探す。

1階に空いた席があった。
対面に座って、
夫はコーヒーを頼んで、
私は紅茶を飲みながら、
仕事の話をしていた。


「仕事が楽しい。
天職だ。
ずっと続けたい。」
と笑顔で話していた。


それなのに、
こんな思いがあったのに、
夫の仕事は、
こんな感じで
あっさりと、
さみしい感じで終わってしまった。


退職後、
事業所のイベントの案内も
上司はまめに
送ってくださっていた。

夫はそのはがきも
見ることもなく、
というか、見れなかった。

私は働かないといけなかったから
イベントに参加する
時間とお金の余裕もなかった。

本当に
残念な形で
事業所の人たちとの
縁も切れてしまった。


次回は、「7,アルバイトに挑戦!」
です。お楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?