森林浴というにはあまりにも
波打つ大地を体験してきた。
人の入らない、光の遠い、でも光がないわけじゃない場所。
空気が澄んでいて、おおきな木に出会って、壁をのぼり谷をこえて、あやしいきのこをみつけたり、苔むした岩を伝って歩いたり。
体の使い方をおぼえながら研ぎ澄ます。
天然のアスレチック、天然のボルダリング。
やがて静けさの中に風の音がざわざわと動いていく音を、気配を感じる。鳥の声が幾種類も混ざって連鎖する。全ての視点が高くて遠くて、むしろ私たちのほうが地底にいるようだ。
悟りがひらけるかと思った。
険しさをかき分けてたどり着いた空間は、ただただ、心地がよかった。
青木ヶ原樹海を探索してきました。
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