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未経験領域でも恐れず進め!新時代の意思決定術

未経験領域における意思決定が増えた

「なぜ、経験がなく詳細のわからないPJTの意思決定や判断ができるんですか?」と、先日、メンバーから質問を受けた。意外なことに私の回答はすらすらでてきた。

上司だって経験がないPJは現代、多く存在し、そんな仕事が増えてきました。全てをマイクロマネジメントすることはできませんし、メンバーにとっても好ましくありません。私も例外ではありません。自分もそんなに経験ないけどメンバー主体で取り組んでもらって、レビューや最終意思決定だけする仕事が増えました。今回は、マイクロマネジメントから脱却できない人向けにいくつかポイントを書いていこうと思います。

プロセス:経験がなければインプットとスループットを確認

私の第一声は「要はプロセスで判断してる。アウトプットに相当の問題がない場合、プロセスをいくつか確認すればいいんだよ。」でした。より具体的には「インプット」と「スループット」です。

例えば、メンバーからアウトプットが提出されたときに、特に違和感がなく、それなりに良いと感じたとします。しかし、専門知識がある人から見ると、このアウトプットは少し変ですね(笑)ということがあります。このような落とし穴を回避するために、プロセスを確認します。
アウトプットの前段階は「インプット」と「スループット」に分かれます。インプットとして、何を前提に作業を進めたのか?要件はどうなっているのか?誰から情報を得たのか?などを確認し、基本的にズレがないかを確かめます。
スループットとして、どんな問題が浮かび上がったのか?誰と相談したのか?どのくらいの時間を費やして考えたのか?などを尋ねます。確認を進めると、専門分野に詳しくなくても、時間の配分がおかしいと気付いたり、適切な人に相談していないと判明することがあります。

モニタリング:専門性がなくても必ず話す

適切なチェックポイントを設定しておくことも大事です。仕事の基本ですが、自分がプロジェクトに入れない、業務に関与しない場合は、報連相のタイミングや頻度をコントロールします。タイミングや頻度は、任せた仕事の性質に応じて調整いただけばいいのですが、私の場合は、週1回はその仕事について会話がなされるように設定しています。
よく陥る失敗例は、メンバーに報告や相談を任せて待っているうちに、大幅な手戻りが発生するケースです。相談していいよ!というオープンスタンスでいても、なかなか相談に来ない人もいます。相談のしやすさは、本人の特性(リスク思考など)や上司との関係性によっても異なります。また、メンバーが専門性を持っている場合には、相談しても意味がないと思うこともあるかもしれません。この場合は、専門的な話よりも、上述したインプットやスループットを確認しアドバイスする時間として使うとメンバーの納得感も出てきます。
メンバーに完全に任せず、定期的に約30分程度の時間を確保し、モニタリングできるようにすることが最も効率的です。

アンチパターン:「やらかし」は少し調べたらわかる

最後に、アンチパターンや落とし穴の確認です。
これは専門知識が必要なく、少し調べたり考えれば分かることで、誰でもできます。一生懸命業務に取り組んでいるメンバーにとっては、全体像を俯瞰することが難しい場面もあります。そこで、第三者的な視点でアンチパターンに陥っていないかを確認することで、正しい意思決定や判断ができるようになります。

任せながらも手綱を握る

外部環境がどんどん変わり、メンバーも増えていくと、自分の専門性がない分野も指数関数的に増えます笑。一定、任せながらも手綱を握るというのは、苦労している方も多いと思いますので、参考になれば幸いです。

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