AIカバー曲に関するツール調べてみたの記事
0.はじめに
トヨタコネクティッド株式会社 先行企画部 新技術開発G所属のHalufy(ハルフィと呼びます…)です。
最近よく、「AIカバー」という単語を耳にしますよね。有名歌手の声で他の人の曲を歌うっていうあれです。
初めて聞いた時、結構な衝撃でした。
少し前は、初音ミクなどVOCALOIDによる既存曲のカバー、オリジナル楽曲っていう文化だったはずなのに…と。
それで気になって、それを実現するツールを調べてみました。
1. 目次
2.ツール概要
AIカバー曲を実現しているツールは、どうやら「既存曲のボーカルを抽出して、音声を別のボーカルに差し替える」って仕組みなようです。
全部を網羅しているツールがあるというよりは、この機能はこのツールで、こっちの機能はこっちのツールで、という使い分けをする必要がありそうですね。
3.ボーカル変換ツール
3-1.so-vits-svc(SoftVC VITS Singing Voice Conversion)
このツールは、歌声変換に特化したオープンソースのソフトウェアで、完全無料で利用できるそうです。音楽制作における創造性を広げるための強力なツールとして注目されている、とのことです。
特徴は、AIを訓練して高度にできる点だそうで、でも、このプロセスにはプログラミングスキルが必要みたいです。
作業が難しい分、細かく高度に作れるってことなのでしょうけれど、初めて使うには少々ハードルが高いかもしれません…。
なので、初めからこれを使うかどうかは要検討かなと。
3-2.musicfy
このサービスは、ユーザーがアップロードした楽曲を基に、AI技術を用いてカバー曲を作成できるツールみたいです。
A Iボーカルに歌わせる曲(mp3かmovファイル)と、AIボーカルの声を作るための教材用音源と、2つ用意する必要がありますね。
また、テキストから楽曲を作成したり、歌詞をボーカルメロディに変換する機能もあるそうです。
Musicfyはオンラインサービスで、無料プラン含め3段階の料金体系がありました。なので、まずは無料で気軽に試してみることができそうです。
有料プランに加入すると、自分自身の声やカスタマイズしたオリジナルのAIボーカルも作成でき、それを使って楽曲を作成することもできるそうです。
3-3.Covers.ai
Musicfyと似たサービスではあるんですが、シンプルなUIや機能で、特に声の強化とカスタマイズに重点を置いているみたいです。
自分の歌声をAI技術でボーカル化し、さらにその上にBGM(インストゥルメンタル)を加えることもできるとのことです。
似た形態のサービスには他にも、Murf.ai、Voicify.aiなどがありそうです。
4. ボーカル抽出ツール
4-1.MyEdit
ブラウザ上で音声編集が可能なツールで、簡単な操作でボーカル音声だけを抽出した音源を作成できるみたいです。
音楽ファンにとっても高品質のボーカル削除ツールとして評価されているらしく、でもそれでいて、シンプルな使い勝手なので、初心者にも使いやすいツールにもなっているらしいです。
AIボーカルの声を作るための教材用音源が必要だ、とmusicfyのところで書いたのですが、その音源を作ることができます。
補足なんですが、MyEditは音声に関する機能だけではなく、画像生成や画像編集に関する機能も持っているみたいです。
4-2.ボーカルリムーバー
よりシンプルなUIと機能を持つwebサービスです。
アカウント登録する必要もなく、お手軽に使えるツールとなっています。
ボーカル抽出と同時に、ボーカルを省いたカラオケ音源を作ることも可能です。
4-3.AdobeAudition
これは Adobe Creative Suite の一部らしいのですけれど、単体製品としても購入することができるようです。無料お試し期間はあるものの、以降は有料でのみ使用できます。サブスクリプションです。
性能はとても良いみたいなのですが、プロのボーカル抽出/除去ソフトウェアなため、使いこなすにはある程度の知識が必要とのことです。
5. 音声変換ツール
ボーカル用というわけでなく、アナウンサーやプレゼンテーターなどにも活用できる音声変換のできるツールです。この記事においては、少し余談項目になるしれないです…笑
5-1.MagicMic
ユーザーがなんらかの声をインポートして、音声エフェクトを利用することで音声を変えるという仕組みみたいです。
例えば、自分で歌い、その音声が瞬時に変換されるということのようです。
もちろん、録音された音声や歌声を抽出して音声変換する機能もあるみたいです。
5-2.Respeecher
これは、一つの声を別の声に変換するためのツールで、なんかとてもプロ仕様なツールみたいです。
料金も、3 日間の無料トライアルを経て、以後は月額 199 ドルとなっていました。
興味あればぜひ調べてもらえると、特にツール系がお好きであれば、とても面白いんじゃないかなって思います。
3.おわりに
どのツールも、最初のとっかかりのハードルが低く、使い始めやすいのかなって思いますので、いろいろなツールを試していって、自分好みなものを見つけることができるんじゃないかなって思います。 ^ ^
ではでは。
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