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楽曲生成ツール調べてみたの記事

0.はじめに

トヨタコネクティッド株式会社 先行企画部 新技術開発G所属のHalufy(ハルフィと呼びます…)です。

AIカバー曲が流行ったかと思えば、今度は楽曲そのものまでを生成AIで作れるようになってきましたよね。
そんな楽曲生成AIツールを、今回は調べてみました。


1.目次



2.楽曲生成AIツール

2-1.MusicGen

テキストや口笛、既存曲などから最大15秒の音楽を生成できる音楽自動生成ツールみたいです。
FacebookやInstagramで馴染みのあるMeta社が開発しています。


現在はdemo版が公開されています。無料で利用できますね。
商用利用も可能で、利用条件などもなしだそうです。
以下のHugging Faceにて、テキスト書いたり、既存楽曲をアップロードしたりできます。


補足
MusicGen・AudioGen・EnCodecの3つの機能で構成されている、AudioCraftというライブラリがあるそうです。
MusicGenがテキストから音楽(メロディ)を生成、AudioGenはサウンドエフェクトなどを生成、EnCodecはAIを使って音声データを圧縮。
これによって、MP3と比較して約10倍の圧縮率を持ちながら、品質を維持することが可能、とのことです。



2-2.MusicLM

こちらはGoogle社によって開発されたツールです。
現在はベータ版の運用を拡大しているものの、テスターによる利用に限定されているようですね。 (2024/02/21現在)。
ただ利用申請を登録しておくと、順番に?利用可能になりましたメールが届くので、それ以降試すことができるみたいですね。



2-3.Jukebox

今度は、openAI社によって開発されたツールです。
こちらは現在、Goodle colabにて公開されているので、そちらで試せるようですね。
ただ、容量を拡張する必要があるらしく、有料プランであるGoogle Colaboratory Proに契約する必要があります、とのことらしいです。
今後はよりサービス化されていくでしょうから、直感的でシンプルなサービスとなる時を心待ちにしおくのも手かなと思いますね。笑



2-4.Suno AI

ユーザーが指定した曲の説明や自分で書いた歌詞に基づいてオリジナルの曲を作成できるツールみたいです。
直感的で使いやすいインターフェースが特徴みたいですね。


Suno AIの利用方法を記載しておきます。
1.サインイン:公式ウェブサイトにアクセスし、「Make a song」を選択してGoogle、Discord、Microsoftいずれかのアカウントでログインします。
2.楽曲生成の開始:「Create」ボタンをクリックして、生成したい楽曲のキーワードやプロンプトを入力します。
3.楽曲と歌詞の生成:指定したキーワードや音楽ジャンルに沿って楽曲と歌詞が自動生成されます。
4.楽曲の試聴とダウンロード:生成された楽曲はサイト上で直接試聴でき、mp3形式やmp4形式でダウンロードすることが可能です。


料金形態については、無料プランと複数の有料プランがあるようです。
Basic Plan (無料):
   1日に50クレジット(約10曲分)付与。
   商用利用は不可。
   追加のクレジット購入は不可。
   混雑時は生成に時間がかかることあり。
   同時に2曲まで生成可能。
Pro Plan (10ドル/月、年払いで8ドル/月):
   1ヶ月に2,500クレジット(約500曲分)付与。
   商用利用が可能。
   追加のクレジット購入が可能。
   生成が優先される。
   同時に10曲まで生成可能。
Premier Plan (30ドル/月、年払いで24ドル/月):
   1ヶ月に10,000クレジット(約2,000曲分)付与。
   商用利用が可能。
   追加のクレジット購入が可能。
   生成が優先される。
   同時に10曲まで生成可能。



2-5.SOUNDRAW

日本発の、AI技術を活用して自動的に楽曲を生成してくれるサービスになってます。
ブラウザ上で利用できて、ムードやジャンル、テンポ、などの条件を指定すると、AIがそれに応じたオリジナルの楽曲を、10秒から5分までの長さで作成してくれるみたいです。

無料プランと有料プランがあり、無料プランでも無制限の音楽生成やカスタマイズが可能みたいですが、生成した楽曲をダウンロードするには有料プラン契約が必要とのことです。
ただ、商業目的での使用を希望する場合は、有料プランにアップグレードすることが推奨されていますね。
また、有料プランであっても、SOUNDRAWで生成した楽曲を、編曲せずに販売することはできないようです。60%以上の編曲が必要とのことです。
ここは注意ですね。



3.ツールの簡単な比較

メガ企業が展開する、MusicGen、MusicLM、Jukeboxを比較してみました。
それぞれに特徴を持っているようですね。

Jukeboxは、多様なジャンルやアーティストのスタイルを模倣した、総合的な音楽制作に重点を置いているのに対し、MusicGenやMusicLMは特定のスタイルやメロディに基づいたより具体的な音楽生成に特化しているそうです。

また、今現在で1番お手軽に使い始められるのは、MusicGenですね。
そのほかも利用できるんですが、利用開始するまでに少しハードルがある印象です。



4.おわりに

なかなか凄い時代ですよね、笑
カスタマイズしたい時には、最終的には編曲ツールが必要にはなってくる、とはいえ、音楽知識がなくても簡単に音楽が作れてしまうのです…!

ただ、今はまだ、発展段階の領域かなって思います。しかし、メガ企業が競争に加わり始めたことで、急速に成長していくんじゃないかなって思いますね  ^ ^


ではでは。






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