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背伸びエリートのまち東京

こんなに一途でいられることもそう多くないと思うが東京が好きだ。
“田舎者の集まり”はもう古い。”背伸びエリートの集まり”と呼ぼう。
すなわち僕も紛れもなくその一味で一派で一員である。

背伸びでつま先立ちばかりしているからよく小さいケガをする。
すぐに疲れてぐったりする。

それでも「ありのまんまでただただ生きる」は気休めなので性に合わない。
そりゃあ、なかには持って生まれた資質で上手に社会を乗りこなす強者がいるかも知れない。(素直に羨ましい)

少年ジャンプ(平成)の憧れの主人公たちは家系血筋最強のエリート集団。
凡人のモブキャラはどこまで行っても席が少ないことを教えてくれた。
(努力キャラがいないわけではないがほんの片隅である)

当然ながら、エリートの資質は与えられなかったらしい。
社会の当たり前は違和感ばかりで萎縮してしまう。
至らなさを自覚して痛感して身に刻む。
癒えるのを待たずにまた次に進む。

折り合いをつけるために言葉を探して本に飛びついた。
今日もこの違和感の言語化を求めて彷徨っている。

東京はやさしい。
選ばれしものはエリートになれる。
お金があればエリートになれる。
結果さえあれば憧れの一味に名を連ねられる。
ウェルカムモードで受け入れてくれる。

どこかで選ばれようとお金があろうと(たぶん)麦わら海賊団には入れない。
上忍にはなれないし、護廷十三隊の隊長になれない。
ハンター試験は受からないし、青春学園のレギュラーになれない。

東京はやさしい。
肩書きとお金で東京はいつでも受け入れてくれる。
だから今日もエリートを夢見て背伸びをしてみる。
疲れたらしんどいよなあと背伸び仲間と酒を飲んで慰め合う。

https://youtu.be/3KveaY7elkU?si=ITj4N6InHCZyINGE

「ごめんな、友よ」とMOROHAは立ち去る。
立ち去られた僕らは突きつけられる。
それを横目に酒を飲む。
この差を埋めるにはそれくらいしないと。
わかってるわかってるわかってる。

ただ、僕は理想論を語る。
遠回りしてでも見限りたくない。

他人をわかった気になるのは見限りだという。
どれだけ時間がかかっても見限りたくない。

エリートに憧れるならば努力で凌駕しろと。
努力にも才能があるらしい、それなら僕らはどうすればいい。

こんな矛盾だらけの無理難題をに立ち向かうために本を読む。
言語化を求めて彷徨っている。

東京はやさしい。
東京はいつでも見限らずに歓迎してくれるから。
だから僕はこれからも安心して無理難題と共に生きられる。

東京はやさしい。
まだまだ少し背伸びしていよう。
僕もあなたも選ばれるのを待っていてくれている。


HAL=tonny

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