プーチンがおかしい?

ウクライナ情勢が気になる日々が続く。

ロシアのプーチン大統領の健康状態に注目する記事が出てきた。

ロシア語を解さないのでしゃべりのトーンまではわかならいが、個人的にはテレビに映る最近の映像からそれほど違和感を感じない。

それでも、なにしろこの侵攻は正気の沙汰ではないわけなので、せめて「あいつは、どこかがおかしくなっているから」と思わないとどうにも納得できない、というのは理解できる。

少し前まで「あいつ、おかしいのではないか」と世界をハラハラさせたのはアメリカのトランプ前大統領だった。「FEAR 恐怖の男」「ジョン・ボルトン回顧録」を読んで、まるで喜劇のような政権の内幕にゾッとさせられた。

こちらは未読だが、あのボブ・ウッドワード氏(ニクソン元大統領のウォーターゲート事件を暴いた記者。まだ現役なのだ)がトランプ政権の末期などを描いたのが「ペリル」。その宣伝文句は「正気を失ったトランプが核のボタンを押す――最悪シナリオを米軍はどう回避したのか。大混乱の政権移行とバイデン政権初期を描く」。「トランプからの核攻撃命令を握りつぶそうとした」当時の統合参謀本部議長のエピソードが載っているという。

ポピュリズムと独裁。政権の骨格は違っても軍事大国の首脳が「正気を失う」という事態は本当に恐ろしい。

思い出したのはこの「主君『押込』の構造」。こちらも未読だが、江戸時代には主君の悪政・不行跡に対して家臣団が最終手段として「押込」という措置を執っていたそうだ。読んでみたくなった。

独裁者を押し止める勇敢な軍トップがいなかったロシア。せめてこんな“制度”があったらよかったのに。
(22/3/2)

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