見出し画像

なんでもっと早く買わなかったのか

 30年以上のサラリーマン生活でも、毎日スーツ・ネクタイだったのはここまで通算5年間だけだった。もちろんたまには着用しなくてはならないので、一式の用意はある。

 還暦も近くなってくると身長が縮んできた。噂には聞いていたが、いざ自分ごととなると、なかなかショックである。それだけではない。足も小さくなってきたのだろう、靴のサイズが合わなくなってきたのである。

 革靴というのは、ブカブカでいると歩きにくいだけでなく、足が痛い。時にはつま先にティッシュを詰めるなどして我慢していたが、「こんなにつらい思いをする必要はないよな」と気がついて、ついに1足を購入したのである。

 ホーキンスの「エアライトフレックス」。これがよかった。軽いうえに内側も柔らかく、まるでスニーカーを履いているようだ。「痛い思いをしていたあの日々は何だったのか」と、我慢をしていたのがバカバカしくなった。

 無駄遣いをしないのは当たり前としても、しなくていい不愉快さまで我慢していては、これは“ケチ”の領域だろう。このあたりの線引きの見極めをしっかりやらないといかん。
(22/6/22)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?