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推しへ贈ったフラスタまとめ

※2023年11月更新



はじめに

今まで推しに贈ったフラスタまとめです。
基本的に『出来る限り自分で作れるところは自分で作る』をモットーにしています。
全体のデザインをはじめ宛名ボードや各装飾品はほぼ全て自分で手作り、スタンド部分に使用する布や小物なども自分で用意しています。
普段マスキングテープを使ってイラストを描いているので、宛名ボードや装飾品の一部にはマステを使うことと、推しの衣装に使われている布と同じ布を(用意できれば)使う、ということも決めています。
あとは毎回、作る装飾品などから一応使用資材テーマも決めていたり。

毎回お世話になっているお花屋さんは、Flower's room F 様です。
数多くあるお花屋さんの中からここを選んだ理由は、お花に直接イラストや写真・文字を印刷することができる&ハートの形のお花がある、というどちらもF様独自のオリジナル技術で他のお花屋さんにはないお花が贈れることが決め手でした。
推しの役名と公演名を印刷して頂き、それにハートのお花を付けたものを、毎回必ずフラスタの中に入れています。





▼「ODOTTEMITA ANNIVERSARY~ありがとう!ディファ有明~」

2018年4月15日(日)/ディファ有明

OAD(全体)
OAD(コラ)

今の推しに初めて贈ったフラスタ。
この時は、初めて贈るというのとイベントだった(これ以降贈るフラスタは全て舞台公演への出演御祝いです)ので、自分でやったのは全体のデザイン・お花の色の指定と、お花に載せる推しの名前ロゴの作成です(もうひとつイベント名もお花に載せていますがそれは公式画像を拝借しました)。

イベントにおける推しのカラーが赤だったので全体を赤でまとめて、お花部分の形を全体的にハートにしました。
アクセントに青のお花も混ぜて、スタンドの布はドットでポップな感じに。
これ以降のフラスタが色々作ったり凝ったりしているので、今見るとだいぶシンプルだなと思いますが、初めて推しへ贈ったお花なので思い入れはすごくあります。






▼Creative Company Colors × fool. VS公演「天 - COLORS × JOKER -」

2018年6月13日(水)~18日(月)/池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER

天カラ(全体)
天カラ(コラ)

推しの役が蛇、劇中所属チームのカラーが赤だったので、全体をその2つでまとめました。
お花は赤のみで、彼岸花の造花をこの中に入れると埋もれてしまいそうだったので宛名ボードの上に取り付け、ピンクの蛇柄のコードをリボンっぽく貼り付けています。
ボード両サイドに赤のタッセルも付いていますが、これは推しが赤タッセルの耳飾りを付けていたので、それと同じになるように飾り付けしました。
スタンドに使用している布、上の赤い方は推しの衣装に使われていたものと同じ柄の色違いを使っています。
宛名ボード、彼岸花の造花2つ、お花に付いている小さいイラスト、お花に載せた役名と公演名のイラストが自作です。
使用資材テーマはマスキングテープ。


天カラ パネル

宛名ボード。
文字は印刷ですが、蛇は直接描いてマステを貼っています。
全部真っ赤にすると毒々しくなってしまうので、基本赤で所々に黒・青・茶・緑・オレンジ・ピンクなどを混ぜました。
ボード周りに貼ってあるマステは鱗紋です。蛇の鱗紋としても使われるもので金箔押し。
文字の使用フォントはしっぽり明朝、カラーは深緋。


赤の爬虫類

お花に付けたイラスト。
推しの劇中所属チームが爬虫類モチーフで固められていたため、それぞれの役モチーフの爬虫類たちです。
蛇が3匹と、鰐、亀、蜥蜴。


彼岸花

彼岸花。
花は1個ずつ作って2個にまとめて、それを3つ合わせて1つに。合計2つ。
花びらの部分は全てマステ(とワイヤー)で作り、茎部分は割り箸にマステを巻いています。
使用しているマステは花1個ずつそれぞれ全て違います。黒地の彼岸花柄のものだけは両方に入れているので、使ったのは全部で11個。
赤地になっているものをメインに、和柄や黒っぽいのも入れてみたり。
彼岸花にした理由は、別名が『蛇花』というからです。
生花は時期的に入手困難、造花も探したけれどなんだかイメージが違う…というものばかりで、じゃあもう自分で作るか!と。
マステ使って何か作ろうかと思っていたので、ちょうど良かったですね。






▼Creative Company Colors 第6回公演「アマテラスドライブ」

2019年1月10日(木)~14日(月)/上野ストアハウス

アマドラフラスタ

スタンド2段にして、上の段の形はこの公演時のプレミアムチケット特典で頂けるTシャツのデザインを基にしています(円に刀2本がクロスする形)。
ただそのまま再現だと捻りがないので、リボンを作って刀に付けました。
推しの衣装の色が黒・赤・緑がメインだったので、合わせて赤と黒の花をメインに葉で緑を、アクセントに薄黄色を。スタンドの布も黒と赤に。
お花全体にかかっている黄色いリボンはフライヤー画像からのイメージ。
宛名ボード、刀2本とリボン2つ、お花に載せた役名と公演名のイラストが自作です。
使用資材テーマは布。


アマドラ(パネル)

宛名ボード。
文字部分以外は全てマステのみで描いて(貼って)います。
ただしこれは、ペンを使わない(線を描かない)、マステの柄は線が入った模様のものだけを使用・個数は5個まで、という縛りのもと制作しました。
理由は、フライヤー全体が直線的なデザインだったので、それになぞって線模様のマステを、あまり沢山数を使うと線が混じって汚くなってしまうので最低限の個数で(同理由で線も描かない)、という訳でした。
左側の青いマステをメインに使っている部分は、推しの劇中所属チームのロゴの形を再現したものです。
文字の使用フォントは廻想体。これも直線的なものにしたかったので。


刀リボン

刀とリボン。
刀は元はおもちゃの刀を一旦全て分解し、再塗装して作り直しました。
塗装したのは鍔・柄・鐺(鞘の先端)なのですけれど、柄は鞘の無い方は紐を巻いて、鞘に入っている方は柄の部分にリボンを付けたので、両方とも柄自体があまり見えなかったという……。
刀身にはメッキフィルム、はばきの部分は金色のマステを貼っています。
リボンは、黒い和柄の布と朱と金の布は推しの衣装と同じものを使用して、他の布も衣装の他の部分の色(カーキ・紅・黒)で合わせています。
中心の飾りはつまみ細工の要領で制作しました。






▼Creative Company Colors 第7回公演「ココロドロップス ~with くいこみドクター~」

2019年5月9日(木)~12日(日)/浅草九劇

ココドロフラスタ

スタンドNGだったためアレンジメントです。
推しがドクター役だったので、全面的に医者(外科)をイメージして作りました。
作ったと言っても自分で手作りしたものは宛名用紙とお花に載せた公演名のイラストだけで、あとは本物の医療器具を使用しています。器には白衣を着せました。
お花は白をメインに水色やピンクも少し入れて全体的に淡く。
使用資材テーマは器具。

宛名ボードは一応カルテっぽい感じに。
マステを使う部分が全然無いけれど無理やりどこかには使いたいと考えた結果、枠線の部分にマステを貼りました。

使用した器具はボードに取り付けた聴診器、装飾品としての部分に膿盆・シリンジ(ガラス製とディスポ)・鉗子(モスキートとペアン)・ディスポメス・無鈎鑷子。
ちなみにメスは安全のため金ヤスリで刃の部分を削りました。
と言っても全く切れないというところまではできなかったので、切れ味的にはペーパーナイフ程度です。






▼劇団fool「妖-AYAKASHI-」

2019年6月20日(木)~23日(日)/武蔵野芸能劇場 小劇場

妖フラスタ1

推しが陰陽師の役だったので、太陰太極図をメインに据えて、五芒星と牡丹の造花(役名が牡丹だったため)を入れて、宛名ボードは御札風にしました。
スタンドに使用している布は推しの衣装と同じものです。
宛名ボード、牡丹の造花5つ、五芒星、スタンドに付けた飾り、お花に載せた役名のイラストが自作です(もうひとつお花に載せた公演ロゴは公式から拝借)。
使用資材テーマは和紙。


妖フラスタ2

牡丹の造花・五芒星・宛名ボードの用紙は、全て和紙を使用しています。
特に牡丹の花びらは、和紙千代紙・手染友禅和紙・美濃和紙(まんだら)の3種を使用しました。
実際の牡丹はもっと花びらが多くて密集していますが、それだと千代紙の模様がほぼ見えなくなってしまうので、結構開いた形にしています。
中の方の模様もあまり見えなかったのですが、8割くらい両面柄を使用しているので横から見てもそれぞれ柄が出るようにして、いろいろバランスも気を付けて作りました。
五芒星も五行に沿って、木(青と緑)・火(赤)・土(黄)・金(白)・水(黒)で色分けして、これも和紙千代紙と手染友禅和紙を貼っています。
スタンドに付けた飾りは、推しの衣装にチャイナボタンが付いていたのでそれと同じように、紐を赤くしたのはアクセントにするためです。
御札の周りの枠部分にはマステを貼りました。






▼Creative Company Colors 第8回公演「アリス・コード」

2019年10月4日(金)~6日(日)/武蔵野芸能劇場 小劇場

アリスコフラスタ

推しが主役の一人だったということもあり、それまでのフラスタとは少し趣向を変えたものにしました。
宛名パネルと付属の本、スタンドに付けた紐、お花に載せた役名のイラストが自作です(もうひとつお花に載せた公演ロゴは公式から拝借)。
使用資材テーマはアクリル。

スタンドに布を斜めに掛けることによって推しの衣装を着ている感じを出したかったのと、それによってお花部分を二か所に、更に枝と花に分けるという事で、舞台のキーワードのひとつだった『分離』を表現したかったのです。
推しの衣装と役のイメージカラーが黒と青だったのですが、それだけだと暗くなりすぎるので、公演フライヤーからのイメージで赤と黄色のお花と枝を入れました。
この時はとにかく今までとは趣向を変えたかったのが一番にあって、だからスタンドを人物っぽくしました。今まで衣装の布を巻くことはあっても、こういう形にした事はなかったし、衣装の布に特徴が無かったこともあって丁度良いなと思ったので。
それと枝アレンジはいつかやってみたいなぁと思っていたので、それもちょうどよく出来てよかったなと。


装飾品

宛名パネルはアクリルボードを2枚重ねて立体的に、文字と絵の部分はシートを切ってそれぞれに貼付。周りはマステ、月関連で箔押しの物のみを使用。
パネルのデザインテーマは、舞台のテーマのひとつでもあった『月』です。
付属の本は、推しの役の設定に「日々書物を読んで過ごしている」とあったのでそれから。
個人的に書籍だと洋書のイメージだけれど、書物だと和書のイメージかなと思って和綴じの本に。
上記した通りスタンドのお花部分で『分離』を表したのですけれど、実はこのパネルのところも、文字と画部分を宙に浮いている感じにする・更に文字と画を別々に、で『分離』という要素も入れました。






▼C.C.C×fool 2020「アマテラスドライブ -プロト-」

2020年2月5日(水)~9日(日)/CBGKシブゲキ!!

アマドラプロトフラスタ1

全体の形は推しの劇中所属チームのロゴを模して、推しの役のイメージカラーが緑とシルバー・衣装の色が白と黒だったので、全体の色はその4色でまとめました。
装飾品とスタンドに使っている白い布は推しの衣装と同じもの、他に使っている小物類も衣装に使われていたものと推しが身に着けていたものとほぼ同じものを使っています。
スタンド部分は衣装からのイメージでひらひらした感じに、ハーネスベルトが使われていたので同じようにそれを使って衣装のデザインを模してみました。
お花はアーチの形に、アーチ部分を緑とシルバーで装飾品の下になる部分をそれプラス黒・白・薄い緑などでまとめ、宛名部分は切り文字に。
さすがにこれは自分では作れなかったので、お花屋さんにお願いして作って頂きました。
中央の装飾品(十字架・翼・烏の足)と、スタンドに付けたハーネスベルト、お花に載せた役名のイラストが自作です(もうひとつお花に載せた公演ロゴは公式から拝借)。
使用資材テーマは布とマスキングテープ。


アマドラプロトフラスタ2

十字架は全てマステ、推しの役のイメージカラーである緑とシルバーのものだけを使いました。
両翼は向かって右側を黒メイン、左側を白メインで、それぞれ反対の色を対照的になるように差し込んでいます。
カラスの足にもマステを使用。軸部分をワイヤーで作りガムテープで固定と肉付け、その上からマステを巻いています。






▼フラスタ用に作ったけれど贈れなかったもの

2020年3月25日~29日まで公演予定だった舞台 C.C.C×fool 2020「アマテラスドライブ -イデア-」でフラスタを贈る予定だったのですが、コロナの影響により残念ながら中止となってしまいました。

ボードと装飾品

この前月に上演した「アマテラスドライブ -プロト-」の続編の公演で、推しの役も続投の予定でした。
なので今度は宛名ボードを、推しの劇中所属チームのロゴの形をそのまま模して作り、役のイメージカラーである緑とシルバーでまとめました。
文字以外の部分は全てマスキングテープを貼っています。
装飾品は剣とリボンをそれぞれ作り、それをひとつにしました。
使用資材テーマはリボン。


剣とリボン

剣は元にしたのはおもちゃの剣ですが、刃の部分を少し削りパテで盛って上からメッキフィルムを貼りました。そのあとタイトルの英字を(別紙に印刷したのを切り出して)貼って、剣自体は出来上がり。
リボンの白い布は推しの衣装と同じもの、中央のモチーフ・右側のシルバーのタッセル・クロスのイヤーカフも衣装に使われているものと推しが身に付けていたものと同じです。
衣装が前垂れになっていてそこに刺繍で模様が入っていたので、その部分と同じになるように刺繍を再現して作って付けました。
剣とリボンを組み合わせて、更に手芸用のリボンを柄頭・握り・剣身部分へそれぞれ付けて完成。
剣身部分のリボンは、1本ずつ別々のものを2本貼り合わせて1本にしています。
剣にしたのは推しの役の元ネタが建御雷神で剣の神だったのでそこから。

フラスタ全体は『2ヶ月連続公演お疲れさまでした&ありがとうございました』という意味で、花束のかたちにする予定でいました。スタンド部分には衣装と同じ白の布を入れて。
私は色々作ることが好きなので、費やした時間やお金を無駄にしたとは一切思っていません。
たくさんたくさん想いをこめて、作るのは楽しかったです。


ちなみに。
この2020年2月に上演された「アマテラスドライブ -プロト-」、2019年1月上演の「アマテラスドライブ」の再演(一部演出の変更や登場人物が増えたりはありましたがストーリー的には大体同じ)で、この2019年の初演の方のフラスタで刀にリボンを付けたのですけれど、再演(とその続編)にあたって贈るフラスタの装飾品はそれを踏襲するような作りにしたのです。
初演のリボンはつまみ細工を軸に作ったので、プロトの翼の部分は同じようにつまみ細工の布の折り方・重ね方で作りました。
イデアの剣にリボンというのは、初演の刀にリボンという形をそのままなぞっています。
初演の刀もイデアの剣も半分ほどは自作していますが、(初めて作ったからというのはあるけれども)刀の出来が拙かったので、イデアの剣はその時の経験を活かしてしっかりした作りにしました。






▼お誕生日のお祝い

フラスタでは無いのですが、2023年の推しのお誕生日に贈ったお花です。
この年に推しが節目のお誕生日を迎えるため、誕生日プレゼントのひとつとして贈りたくて、いつもお世話になっているお花屋さんにお願いして制作していだたきました。
内容は、オレンジのバラ5本(+メッセージ入りのお花とハートフラワー)。すべてプリザーブドフラワーです。
オレンジのバラの花言葉は『信頼』、5本で『あなたに出逢えた心からの喜び』という意味となります。
同じくお誕生日プレゼントに贈るために作った本の中にこのバラの花束を持った推しのイラストを描いて入れ、別のイラストボードにはオレンジのバラを1本ずつ持った推しをそれぞれ違う姿で5人分描き、本・イラストボード・実際のバラの花と3つ全てリンクさせる構造にしました。






▼国産本マグロ公演「location」

2023年8月26日(土)~27日(日)/歌舞伎町Sparkle

フラスタではなくボックスアレンジメントです。
推しが長年所属していたユニットから旅立つ(卒業する)とのことで、最後だからどうしても贈りたくて用意しました。
ユニット名に『マグロ』を掲げているのでその通りにマグロの形を作り、メンバーそれぞれを表すカラーのハートフラワーを4つと公演名&メンバーの名前入りのお花を入れました。
札は全てマステだけを使用して作っています。

公演への祝い花送付はNGで、かつお知らせが出る以前に個人的にも(仮にOKだったとしても劇場が小さいところで設置場所や対応に手間が掛かって逆に迷惑になるため)初めから劇場に送るつもりはなかったので、写真を撮影しそれをSNSへアップして皆さんには見てもらうという形にして、お花自体は推しへ差し入れとして贈りました。
個人的にはボックスアレンジは一度やってみたいなと思っていたので、ちょうど良かったなと思います。






▼Creative Company Colors 10周年記念公演 vol.2「プライマリーエチュード」

2023年11月1日(水)~5日(日)/CBGKシブゲキ!!

今回スタンドNGだったこともあり、アレンジメントでしか出来ないデザインで、舞台の世界観に沿わせつつ、推しの役の要素を盛り込みました。

まず、推しの役が過去にダンサーとして各地を駆け回っていたこと、そして今回の物語の主人公がタイムマシンに乗り時空を超えタイムスリップすること、どちらも『旅』と捉えることができるので、全体の器はトランクケースにしました。
現在(の推しの役)はバーのオーナーなので、メインとなる装飾品にお酒のボトル+手作りのリボンを、当時のバーの内装をイメージしてアンティーク調の額縁を宛名ボードとして使用しています。

また推しの役の好きなものが『猫』なので、お花とリボンで猫の顔を模りました。
衣装とメイクから推測するに役のイメージカラーは紫と黒、あと金髪なのでゴールドも個人的には入れたくて、全体の色はその3つでまとめています。
猫の周りにある赤・黄・青・紫のお花は、今回劇中にダンスシーンがありダンサーさんたちが出演するため、そのダンサーチームの皆さんのカラーです。
推しが率いるダンサーチームの皆さんを表すお花を1本ずつ入れました。



宛名ボードの用紙。
全体をキラキラさせたかったので、まず背景には特殊紙のミランダ黒を使用。
光が当たると赤・青・白のガラスフレークが煌きます。個人的に大好きな紙のひとつです。
そして文字部分は全てマスキングテープで制作、箔押しと高輝度のマステのみを使用しています。



お酒のボトル+自作のリボン。
まずこのお酒、『カティサーク プロヒビション』というものです。
1920年代の禁酒法時代に、カティサーク ブレンデッドスコッチウイスキーをアメリカに密輸し販売し続けた“ウィリアム・マッコイ”船長の業績に敬意を表して作られた銘柄で、「プロヒビション」は『禁酒法』という意味。
アメリカの禁酒法が廃止されてから80周年を記念して作られた銘柄です(ちなみにカティサークオリジナルは1923年製造で今年でちょうど100周年)。
ラベルの中心にはカティサークのシンボルである帆船を配置し、コルク栓とブラックボトルが禁酒法当時の伝統を引き継いでいます。

今回の物語の舞台が禁酒法時代で、正にその時代に作られ、プロヒビション(禁酒法)の名を冠したこのボトルを、絶対に使いたかったのです。

自作のリボンは、推しの衣装をイメージして作りました。今回公式(物語)のカラーはボルドーのようなので、その色も少し入れて。
中心には、推しの名前を入れてデザインした自作のオリジナルシーリングスタンプを。
シーリングスタンプはお酒のボトルの装飾に使われることや、ワックス自体をボトルの封に使うこともあるので(ボトルシーリングワックス)、ちょうどバッチリだなと思い今回使用しました。



役名入りのお花に載せたイラスト。
名前自体は猫っぽい感じ+可愛い雰囲気に、周りのデザインは名前に惑星(ジュピター)が入るので円形にして星と、音楽&ダンスを表す音符を置きました。


コロナの影響でずっと劇場にお花を贈ることが出来ない状況が続いていましたが、今回遂に、ようやく、およそ3年9か月振りに贈ることができました。
今回のお花全体のコンセプトは最初に書いた3つなのですが、使用資材および個人的なテーマとして『リボン』があります。
2020年3月に公演予定だった舞台(コロナにより中止)、その時に贈る予定だったお花に使うために作った装飾品のテーマがリボンでした。
中止は仕方のないことで、気持ちの整理も付いていますし、お花の色々を作ったこと自体は楽しかったし後悔もしていません。
ただやはり、フラスタという形にできなかった・贈れなかったということが、ずっと心の中に残っていて。
なので今回、あの時できなかった想いも込めて、同じリボンというテーマにして、お花のデザインを考えて装飾品を作りました。
宛名ボードも、当時贈る予定で作ったものは背景のイラストにあたる部分を全てマステで・文字部分は特殊紙を使って作ったので、今回は逆に背景を特殊紙で・文字部分をマステにしました(今回の宛名用紙自体は額縁に入れるので、背景にマステを貼るとフレーム周りの模様と合わせて少しうるさくなってしまうかなと思ったのと、ミランダ黒を使いたかったため)。






おわりに

フラスタはあくまでお花がメインで、装飾品があまりに目立ってはお花を使っている意味がないので、宛名ボードを含めた全体のデザイン・配色・使う資材・花の種類、と色々なバランスが取れるように毎回すごく考えてこだわって作っています。
私は別にプロのデザイナーやイラストレーターなどではなく、そういう関係の仕事をしているわけでもなく、デザインやイラストや造形などを専門的に学んだこともありません。
ただの一般人の素人のおたくが、ぜんぶ趣味でやっています。
なので出来が拙いところは色々ありますが、考えるのも作るのも好きだし楽しいです。
劇場を彩るひとかけらになればいいな、と毎回想いを込めて作って贈っています。
わずかでもなにか、推しの力になれているのなら嬉しいですね。

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