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推しへ贈るオリジナルのシーリングスタンプを作った話

はじめに。
シーリングスタンプとは。

ヨーロッパにおいて、手紙の封筒や文書に封印を施したり、主に瓶などの容器を密封したりするために用いる蝋である。
手紙の封に用いられる封蝋には印璽(いんじ、または単に璽(じ)、シーリングスタンプ)という判子のような型、またはシグネットリング(指輪印章)を捺す。
この印璽には差出人個人やその人物の家系のシンボルが刻まれており、差出人を証明する証ともなる。

※Wikipediaより引用

日本語では「封蝋(ふうろう)」とも呼ばれます。
熱で溶かした蝋(ワックス)の上からスタンプを押すアイテムのことで、手紙の封をする以外にも最近では、ラッピングやハンドメイド品のパーツの一部として使われたりもします。
シーリングスタンプのヘッドのデザインも様々で、ワックスの種類や色もたくさんあります。
同じデザインでも色が違うと異なる印象になったり、複数を組み合わせたワックスを使ってもひとつひとつ混ざる具合は全く同じにはならないので、ひとつずつ違った模様のものが出来て、楽しみ方はいろいろです。

これは市販品のヘッドを使って捺したもの。

左側の3つは模様の部分をペンで色付けしています。
ワックス表面にパーツを散りばめて無地のヘッドで捺したもの。大きいのは25mm、小さいのは12mm。



シーリングワックスは小さな八角形の粒になっているものが多いですが、スティックタイプのものもあります。

単色が少しずつ入ったセットやミックスが小分けになっているものなどいろいろ。
粒が桜型になっているラメ入りワックス。溶かすとラメがゆらゆら煌いてとてもきれい。
スティックタイプのワックス。マーブルで偏光パールが入っています。



以前からシーリングスタンプに興味はあって、でも手を出したら絶対に沼にハマるから…と見るだけに留めていました。
でも今年の推しのお誕生日に贈った本のラッピングに、「せっかくだからこれも自分で作ったものを使いたい。それならシーリングスタンプなら今後の手紙にも使えるしちょうどいい!」と思い、オリジナルのシーリングスタンプを作ることにしました。
ヘッド自体は、自分でデザインしたデータをお店にオーダーして作製してもらいます。
オリジナルのフルオーダーを受け付けているお店はいくつかありますが、今回はHOINライフさんにお願いしました。


まず、デザイン全体図がこちら。

実はこれ、推しの名前を入れてデザインしたものなのですが、どこがどうなっているのか言葉での説明が難しいので、各パーツごとに分解した説明図を以下に載せます。

基にしたフォントはWAPTIA。
周りは月の形にしたかったので(推しの名前は通常カタカナ表記なのですがご自身が漢字で表現する時に『月』としていることがあるため)、「G」はWAPTIAを使っていません。
またTとSは逆向きにして、全体のバランスを合わせる為にベタ打ちした状態よりも少し表示比率を変えています。
右上の星のマークは推しのサインに入っているのでそこから。
それ以外の小さい星の数(★4つ、◆9つ)も推しのお誕生日の数字に合わせています。

一見してすぐに推しの名前が読めるようなデザインも考えましたが、それを推し自身が使うならまだしも、私が使うのはちょっと違う気がするな…と思ったので、あえて分からないようにして、全体的には幾何学模様のような感じを出しつつ、格好良さと可愛さの中間を目指してデザインしました。


そして実際に捺して作ったシーリングスタンプがこちら。


去年1年かけてやっていた本作りと並行しながらデザインを考えて、少し早めにヘッドが完成したため、去年末から推しへ渡す手紙の封をするのに使用していました。


肝心の、今年のお誕生日プレゼントのラッピングにしたもの。

本全体のカラーがピンクと水色だったので、ラッピングとシーリングスタンプもそれに合わせて選んで作りました。



これは推しへ贈るフラスタの装飾品に作ったリボンにシーリングスタンプを付けたもの。
シーリングスタンプはお酒のボトルの装飾に使われることや、ワックス自体をボトルの封に使うこともあるので(ボトルシーリングワックス)、ちょうどバッチリだなと思い使用しました。

推しの役と作品のイメージカラー(紫・黒・ゴールド・ボルドー)を混色して作りました。



それと。
無地のヘッドで捺して作ったパーツ入りの小さいシーリングスタンプは、イヤリングにしました。
可愛くできたのでお気に入りです。



まだうまく作れない事が多いので毎回試行錯誤しながらですが、手紙の内容や封筒の雰囲気に合わせて作ったり、次はこのワックスを使ってみようとかこの色を組み合わせたらどうかなとか、色々考えて試して作るのは楽しいです。
今後もいろいろ作っていけたら良いなあと思います。

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