人生は"+−×"でできてるのかもしれない
つくづく、「足し算」だらけの人生だったなぁと思う。
幼い頃は、物欲の強い子どもだったから、おねだりが多かったように記憶している。
そして、物を捨てるのはずっと苦手だった。
中学生に上がると、部活動が始まった。
毎日テニスをするようなった。
英語の授業も始まって、毎朝ラジオで基礎英語を3年間聴き続けた。
テニスはそのまま、大学生になるまで続けることになる。
物を捨てられないのと同様に、一度始めたことは辞められない性格だった。
いろんなことを、足していく。
やがて社会人になり、結婚し、子どもが生まれ、私の人生はどんどん彩られていく代わりに、荷物はどんどん増えていった。
対する夫は、足しては引くことを繰り返してきた人だった。
要らない物を捨てるのが得意だし、自分に合わないことは、スパッと辞める。
そんな夫の姿を見て、痛感した。
「人生には、足し算ばかりじゃなくて引き算も必要なんだ。」
足すことばかりだった私の人生に、「引き算」が追加された。
さんすうを覚えたての小学生みたいに、しょっちゅう失敗した。
だけど、失敗した分だけ身体に馴染んでいき、今はだいぶ引き算も覚えつつある。
かたや引き算をマスターした夫は、すでに掛け算にも挑戦している。
足し算でチャレンジし、引き算で厳選した後、残った特技や実力を掛け算で掛け合わせ、唯一無二の存在になる。
掛け算の話でよく聞くのは、
「どこかの分野で1/100の存在になる。またどこかの分野で1/100の存在になる。もう一つ1/100を掛け合わせたら、1/10,000の存在になる。」
という話。
巷で活躍する人たちは、きっと掛け算もマスターしているんだと思う。
私はやっと引き算を覚えて、自分が好きで得意な分野を極めようと心に決めたところ。
これからまた、何を足して、時には引いて、何を掛けていくのか?
いつの日か私も、掛け算をマスターして唯一無二の存在になれたらいいな。
※ちなみに、人生における「割り算」は、まだどこでどうやって使うのかわかってません。知ってる人がいたら、教えて下さい(笑)
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