見出し画像

ゆるりとさすらう

10月10日
10日21時に盛岡を出発し、現在11日7時。尾骶骨の痛みとともに帰京した。
疲労は伴ったものの、実に楽しい1日だったので振り返っていく。

9:00
前日コンビニで購入したおにぎりで朝食を済ませ、宿をチェックアウト。
駅前の土産物屋をひと通り見たあと、列車に乗って盛岡駅へ移動する。

画像1

盛岡駅へ降り立って初めに浮かんだ感想は『めちゃくちゃ都会』だった。さすが県庁所在地の名前の駅、さすが新幹線駅。駅前にも店がたくさんあり、これなら『店が全部19時で閉まっちゃった……』などと泣くことも、『お店が3軒しかない……』と夕食にも困ることもなさそうである。

10:00
盛岡には数々の観光名所が存在し、それらを巡ることができる巡回バスが走っている。しかも1日乗車券は300円!3回乗ったら元が取れる計算だ。『これで今日はハチャメチャに歩かなくて済む……!』と前日歩きすぎてしっかり疲れた足を労ることにした。
バスに乗って最初に向かったのは『岩手銀行赤レンガ館』。

画像2

この建物、どこか見覚えがないだろうか?

画像3

横浜のジャックの塔こと『横浜市開港記念会館』!大正ロマン感じる建築!馬車道っぽくて最高!
建物内も撮影自由で、レトロ建築大好きな私は興奮気味にその美しい内装を写真に収めた。

画像5

画像4

これの10倍以上は撮影したと思う。ハマっ子に刺さる大変麗しい建造物だった。

12:00
お腹が減ってきたので、バスで駅前に戻る。今日は盛岡名物を食べよう。
そう心に決め昼食場所に選んだのは『ぴょんぴょん舎』、盛岡冷麺の名店だ。

画像6

左の赤にも辛そうな赤い漬物は、本来なら冷麺に乗せられた状態で運ばれるらしいのだが、いかんせん味覚が子どもで辛味に強くないので『別添え』という方法でいただいた。最後の方に全部入れてみたが、もれなく辛かったので正解だったと思う。
それにしたって冷麺美味しすぎ!麺はチュルチュルで弾力のある独特の食感が楽しいし、スープの透明感から想像できないほどのコク深さは良い意味で裏切られた。梨が具材で入っていたが、これが意外に合う。スイカに塩ならぬ、梨にスープといったところだろうか、さらに甘味を感じることができた。

13:00

画像7

バスに乗って『盛岡城跡』へ。
天気が良く、日の光と風が心地よい。のんびり散策していると、

画像8

ネコチャン!かわいい!

画像9

じりじりと行方を追うと、

画像10

ネコチャン…?

画像11

ネコチャン…?!?!

画像12

ネコチャ……いや身体能力すげぇな?!?!!?

14:00
城跡近辺に土産物屋があったので立ち寄る。
花巻でなかなか見つからなかったご当地茶漬けが3つも見つかったので息をするように購入した。
そちらはまた後日紹介するとしよう。とりあえず食べるのが楽しみである。

15:00

画像13

イーハトーブあべにゅーというものが材木町にある。この通りには宮沢賢治に関連するモニュメントやお店が多く立ち並ぶが、私のお目当ては賢治が『注文の多い料理店』を出版したといわれる出版社『光原社』である。

画像14

今では資料館や雑貨屋が並んでいる。

画像15

この中にある『可否館』という喫茶店で珈琲ブレイクをすることに。

画像16

店内は撮影不可だが、煉瓦造りの落ち着く空間だった。振り子時計の音とクラシック音楽が流れてくる中、ウィンナー珈琲を飲みながら持ってきた『銀河鉄道の夜』を詠む。普段3食茶漬けで生活している低所得者とは思えないQOLの高さ(茶漬けに関しては望んでしているが低所得はいささか不本意だ)。あまりに落ち着きすぎて、気がついたら2時間いた。

17:00
店を出て、駅から少し離れた商店街を闊歩する。
観光客向けの飲食店も多いが、学校帰りの高校生や夕食を買いに来た主婦などもたくさんいる。地元の方に愛されている通りなのだなぁと思いながら、特に当てもなく歩き、1時間経っていたので駅のほうに戻ることにした。もうこの時点でバスの存在は忘れていた。

18:00
駅でお土産を選ぶ。あれだけ土産物屋に寄っても『まあ結局駅の方が色々あるしな』といって買っていなかったのだ。しかし、お土産を選ぶ時間も好きなので問題ない。バイト先にはこれを買って、仕事仲間にはこれを……あの子、こういうの好きだったかな?などと相手の顔を思い浮かべながら、喜んでくれることを願って購入した。

19:00
出発まで2時間。夕食をとるとしよう。向かったのは『HOT Ja Ja』、盛岡名物・じゃじゃ麺が味わえるお店だ。

画像17

画像18

セットで頼んだ炙り牛タンスモークが食べかけなのはご愛嬌。上に乗った肉味噌はスパイシーだが風味が良く、混ぜて食べると最高に美味しい。麺を食べきった皿に生卵を割り入れ、そこに熱々のスープを注いで飲む〆のチータンタンも絶品だった。

そして21:00、盛岡駅を出発。
非常に楽しい2日間だった。……とここでお知らせだが、昨晩イベント業の依頼人社員からメールが来た。12日の仕事についてだ。
「当日の現場は釜石です」

また岩手!!!

岩手旅行から帰って次の日岩手!!!

悪運か、それとも奇跡か。それは当日また回顧するとして、私は足早に家へ帰った。あと3時間後には会社にいないといけないのだ。さっさとシャワーを浴びて家を出るとしよう。貧乏暇なしとはこのことかもしれない。

物書き志願者です! 貴方のサポートが自信と希望につながります!