月と太陽の日々
11月16日
久しぶりのお休み。養成所時代の同期と前々から行こうと話していた「もじフェス」へ。
その名の通り「もじ」の祭典、至るところに文字が溢れている。馴染みのあるフォントを改めてじっくりみたり、かわいいフォントを見つけて「こういうの見つけるたびに楽しくなっちゃうよなぁ」「フライヤーとか作品とかで使いたくなっちゃう」とキャッキャした。その他、実際に活版印刷を体験できたり、AR機能で多角的に文字と触れ合えたり、かわいくグッズ化されていたり、とにかく文字だらけで楽しい展示が目白押しだった。
そのあと甘いものを食べたくなり、『幸せのパンケーキ』を食べた。
久しぶりにパンケーキを食べたが、やはり小麦粉と卵を混ぜて焼いたもんは旨すぎる。特にここのパンケーキは食感フワッフワの口溶けシュワッシュワでトップ・オブ・パンケーキ。
パンケーキを頬張りながら、今日も互いでないと話せないようなトークをした。
彼女は同期の中でもよく会っては遊びに行く貴重な間柄で、2・3ヶ月に1度は遊んでいるのだが、そのたびに茶漬けをくれる。それも、余っていたものとかではなく、『私が食べたことなさそうだったから』である。優しすぎる。しかもその正答率の高さが異常。私がどの茶漬けを食べていて、どの茶漬けを食べていないかをぴったり当ててくる。
今回もばっちり未食の茶漬けをいただいたので、後々レポートを上げたいと思う。
楽しい気分で家に帰り、なんとなくTwitterを開くととあるお笑いコンビの解散報告ツイート。そして、芸人引退宣言。それは、私がこの業界でライブスタッフをできるようにしてくれた方だった。
その報告は非常に前向きなもので、相方さんの言葉も温かく、外野が「辞めないで」などと無責任なことを言うべきではない。私にできることは、このお二人の未来を応援することだけだ。そう思いながらも、やはり恩人がこの業界を去るのは寂しく、今までのお礼を改めて伝えさせてもらった。
今こうしてお笑いライブの音響照明が操れるのは貴方がチャンスを与えてくれたおかげだということ。いつも隅っこで壁と同化している私をみんなの輪の中に入れてくれて、ライブ終わりの打ち上げに連れてってくれたり、そこで色んな人に紹介してくれたりしてくれたことに、本当に感謝しているということ。そして、また絶対会いましょうと。
こんなスタッフの私にも優しいくらい良い人で、人望のある方だから大量に来ているであろうメッセージに、拙いけれど本気の感謝の言葉を忍び込ませた。返信は「本当にありがとう!また遊ぼう!」と、いつも通りの湿っぽさ0の言葉。よかった、芸人さんを辞めても何も変わらないんだと安心したら、何故だか少し涙が出た。自分でもよくわかっていないが、この涙にはたぶん、何重もの意味があるのだ。
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