風邪を拗らせすぎて入院した話(前編)

風邪の季節になった。
今年はインフルエンザもかなり流行っているらしい。

20数年生きていれば、もちろん風邪を引くこともある。
私は頭痛持ちのせいか、頭痛がかなり酷くなるタイプで、風邪のときは薬を飲んで眠るしかないが、眠すぎるとそのせいで頭痛を引き起こすという救いようのないスパイラルによく陥っていた。

しかし、大概の風邪は持ち前のバイタリティで数日で治った。熱も長引かないし、大抵の風邪は市販薬の効き目で十分。そもそもそんなに風邪を引かなかったので、母は病弱な妹と比べて、私のことをよく「医療費のかからない良い子」だと言っていた。医療費の節約具合を褒められてもあまり嬉しさは感じないが、まぁ健康なのは良いことだ。

ただ、一度だけ風邪を拗らせたことがある。
小学4年生の冬、『体育は絶対半袖半ズボンでやる』という謎ポリシーで生きていたあの頃、極寒の中での薄着がしっかり災いして、風邪を引いた。しかし、そこでもまだ無理をし続けた結果、高熱と気管不全を伴う気管支炎になってしまったのだ。
今までそんな重めの病気になったことのない私を、母は大変心配したそうだ。

検査の結果、数日入院することが決まった。
しかし、その時点ではもうだいぶ回復していたので、いても2日くらいだろうとお医者さんは判断。
私も「安静にしてれば楽だし、すぐ帰れるわ」と了承し、母の買ってきてくれた本などを読んで暇を凌いだ。

さて、勉強もしなくていい快適な環境かと思いきや、落とし穴は意外なところにあった。
そこで起こったことは、今でも私の教訓になっている。

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