ポートフォリオ的なおすすめフランス小説

文章のお仕事したいな〜とか、インタビューを再開したいな〜とか、そういうことを思っているのでとりあえずおすすめフランス小説を書いてみる。
文章のサンプル的な。

「有名なフランス文学が読みたいけど何がいいのかわからないよ〜!」という方向け、3選。
現代小説はなるべく抜いて知名度が高いものをピックアップしようと思っているため、ちょっと昔のものが多いです。


『三銃士』アレクサンドル・デュマ

タイトルは知ってる方も多いと思う、名作。
「三銃士」って何人だと思いますか? みなさん正解、3人です。
ではメインキャラは何人だと思いますか? 4人です。
・銃士に憧れを抱く熱血系主人公のダルタニアン
・銃士のリーダー的存在で寡黙な父親のようなアトス
・見栄っ張りでちょっとギャグキャラなポルトス
・美しい見目であり僧になりたいアラミス
彼らに加え、様々なキャラクターが出てくる小説です。

『三銃士』はフランス小説の割にじっとりとした地の文も少なくかなり読みやすいのですが、その理由は「新聞に連載されていた小説」という背景にあります。
当時の新聞連載小説は行数でお金が発生しており、そのためキャラクター同士の掛け合いセリフなどで行を稼いで連載を長引かせていました。
そこが現代でもかなり読みやすいと言われるゆえんであり、私がおすすめしたいと思うポイントでもあります。
読みやすい文章に濃いキャラクター。横文字が苦手な人も比較的読みやすい方ではあるかと思います。

また、翻訳が10巻ほど出ているのですが、数巻読んで投げてもいい、話のまとまり具合もおすすめポイントです。
『失われた時を求めて』(プルースト)などもフランス文学では有名ですが、続き物のため最初に読むには向いていないと思っています。
フランス文学にハマって他も読みたい! って方向け。

続きまして。
『八十日間世界一周』ジュール・ヴェルヌ

ディズニーでも有名なアトラクション、『海底二万マイル』の作者、ヴェルヌが書いた、世界一周話です。
そもそも80日で世界一周できると思いますか?

答えを言ってしまうと、かなり忙しい滞在が続きます。そしてハラハラドキドキが続く、子供から大人まで楽しめる冒険小説です。
こちらは読みやすさに加えて、日本も出てくるところがおすすめポイントです。
ヴェルヌが描いた横浜を読んで、ツッコミポイントを持ったりすることで他の人とも話しやすくなったりすると思います。
他の人におすすめしたり、一緒に話をするための小説として、ヴェルヌの著作を読んでおくといいかな、という打算的おすすめ作品です。
ヴェルヌはフランスの小学校などでもおすすめされる、冒険小説の必読書みたいな面もあるのでフランスのことを知っている方と話す時にも話題に出せるかもしれないですね。
ちなみに実際にこちらを読んで80日で世界一周してみようと実践した人もいるらしいです。


最後に。
『耳なし芳一』小泉八雲

オチをつけつつちゃんとおすすめしようと思ったら小泉八雲しか出てこないですね!
小泉八雲、実は外国の方だったりします。国籍はフランスではないためちょっと微妙な感じではあるのですが、フランス作家としてカウントされていることも多いのでこちらでおすすめします。

実は彼、日本人の奥さんがいたりもします。
それが描かれているのが『お菊さん』という作品であり、こちらは『蝶々夫人』というオペラとも関わりがあったりします。

閑話休題しまして、小泉八雲は怪談作家として知られていますね。
その中でも有名なものが『耳なし芳一』。
琵琶法師の伝承を怪談としてまとめた話です。
全身にお経を書いたはずが耳だけ書き忘れて耳を取られてしまったという。
話の内容も知っている方が多いかと思うのですが、実際に小説として読んでみると怖さが増して面白いのでおすすめです。
アニメなどで見ると芳一がおバカっぽく見えて、シュールギャグのような部分が大きいかと思うので。
小泉八雲の怪談集を最近探してみると、もしかしたら名義は本名のパトリック・ラフカディオ・ハーンかもしれないです。
こちらの名義でも要チェック。

ということで3作おすすめさせていただきました。
知っているけど読んだことない、というラインをピックしたので、もし合致していたら読んでいただけると嬉しいです。
そして私と一緒に本の話をしましょう!

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